朝方、とても涼しい風が吹いた東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
みなさまッ、かぜにィ、ちゅういィでスよッ!」
風邪の危険は増しましたが、
頭脳が明晰になる季節を祝して、
はい、本日ご紹介いたしますのは、こちらです~!
―― 見もフタもない日本文学史 ――
著者は清水義範さん、’09年7月に発行されました。
新書らしい、ちょっと素っ気ない表紙……
それに、文学史、とくれば……
「むむゥ~?
むずかしィそゥでスゥ~……」
と思いがち、ですね。
でも! それは誤解です!
ユーモアもパスティーシュも時代物の領域も
変幻自在に飛翔する著者・清水さんの眼力で
日本の名作文学を検索&検証すると、
なんだかメッチャ楽しい御本が出来ちゃいました♪
例えば……
日本の文学史に、
いえ、世界の文学史に屹立する名作――
『源氏物語』。
そう、『源氏』はすごい!
『源氏』は素晴らしい!
……でも、どこがどう、すごいのでしょう?
何ゆえに、世界から高く評価されているのか?
「ふむふむッ?
そのこたえはァ?」
その答えを、清水さんは実にわかりやすく解析し、
解説してくださいます。
専門用語を使わず、ごく平明な言葉を用いて。
読み手の私たちは、うむ!と膝を打ちます。
なーるほど、言い得て妙とは、このことね!
おかげで、あらためて見直し、
読み直したい気持ちが湧いてくるのです。
あの壮大な『源氏』全巻を――
「おおしごとォにィ、なりそゥでスゥ!」
『源氏物語』の他に、
見もフタもなく解剖されちゃう名作文学は、
『枕草子』や『方丈記』、
『平家物語』に『太平記』、
西鶴さん、近松さん、
夏目漱石さんに、
川端さん……
とりわけ目を瞠らされるのは
《紀行文学は悪口文学》の章です。
『土佐日記』も『奥の細道』も、
その基幹は『悪口』にあり?
上から目線の描写が紀行文の隠し味?!?
さらには、
あの『坊っちゃん』も紀行文学であるとすっぱ抜きます!
「だいたんふてきィ!」
ところが、よく考えてみると
清水さんの新説、すとーんと腑に落ちます!
坊ちゃんの生い立ち、環境、未来……
そうでしたか、坊っちゃん!
貴方は旅人さんだったのですね!
「かれはァ、にほんのォ、すなふきんッ!」
平安の奇跡的名作文学から
現代のSFまで、
清水さん独特の切り崩し方法は
ユーモアと愛情に溢れています。
この視点、
ものの観方に触れることもまた、
《旅》であるのかもしれません。
古典をこよなく愛する方々に、
どんなジャンルも来い!の活字マニアさんに、
おすすめの一冊です。
ぜひ~!
「すなふきんのォようにィ、
ぶんがくをォ、たびィしましょゥ!」
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
みなさまッ、かぜにィ、ちゅういィでスよッ!」
風邪の危険は増しましたが、
頭脳が明晰になる季節を祝して、
はい、本日ご紹介いたしますのは、こちらです~!
―― 見もフタもない日本文学史 ――
著者は清水義範さん、’09年7月に発行されました。
新書らしい、ちょっと素っ気ない表紙……
それに、文学史、とくれば……
「むむゥ~?
むずかしィそゥでスゥ~……」
と思いがち、ですね。
でも! それは誤解です!
ユーモアもパスティーシュも時代物の領域も
変幻自在に飛翔する著者・清水さんの眼力で
日本の名作文学を検索&検証すると、
なんだかメッチャ楽しい御本が出来ちゃいました♪
例えば……
日本の文学史に、
いえ、世界の文学史に屹立する名作――
『源氏物語』。
そう、『源氏』はすごい!
『源氏』は素晴らしい!
……でも、どこがどう、すごいのでしょう?
何ゆえに、世界から高く評価されているのか?
「ふむふむッ?
そのこたえはァ?」
その答えを、清水さんは実にわかりやすく解析し、
解説してくださいます。
専門用語を使わず、ごく平明な言葉を用いて。
読み手の私たちは、うむ!と膝を打ちます。
なーるほど、言い得て妙とは、このことね!
おかげで、あらためて見直し、
読み直したい気持ちが湧いてくるのです。
あの壮大な『源氏』全巻を――
「おおしごとォにィ、なりそゥでスゥ!」
『源氏物語』の他に、
見もフタもなく解剖されちゃう名作文学は、
『枕草子』や『方丈記』、
『平家物語』に『太平記』、
西鶴さん、近松さん、
夏目漱石さんに、
川端さん……
とりわけ目を瞠らされるのは
《紀行文学は悪口文学》の章です。
『土佐日記』も『奥の細道』も、
その基幹は『悪口』にあり?
上から目線の描写が紀行文の隠し味?!?
さらには、
あの『坊っちゃん』も紀行文学であるとすっぱ抜きます!
「だいたんふてきィ!」
ところが、よく考えてみると
清水さんの新説、すとーんと腑に落ちます!
坊ちゃんの生い立ち、環境、未来……
そうでしたか、坊っちゃん!
貴方は旅人さんだったのですね!
「かれはァ、にほんのォ、すなふきんッ!」
平安の奇跡的名作文学から
現代のSFまで、
清水さん独特の切り崩し方法は
ユーモアと愛情に溢れています。
この視点、
ものの観方に触れることもまた、
《旅》であるのかもしれません。
古典をこよなく愛する方々に、
どんなジャンルも来い!の活字マニアさんに、
おすすめの一冊です。
ぜひ~!
「すなふきんのォようにィ、
ぶんがくをォ、たびィしましょゥ!」