テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

走れば、光は。

2009-08-14 22:11:10 | ブックス
 暑くて眠れないわっ!そうだ額に冷却シート貼ってみよう!と
 思いついたはいいものの……あんまり冷え冷えなので
 逆に目が覚めてしまったネーさです、こんにちは~。

「こんにちわッ、まいにちィぐッすりィ~♪ テディちゃでス!
 ネーさはァ、どじッ!」

 ……では、本日はネーさに劣らぬドジ、かもしれない、
 けれど好感度抜群!な少年たちの物語を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!



             ―― ダッシュ! ――


 
 著者は五十嵐貴久さん、’09年7月に発行されました。
 ユーモラスな雰囲気の表紙デザインは、
 本屋さんの店頭でも目立ちそうですね。

「へんなァ、かおのォ、よにんでスゥ!
 しんきげきィ、みたいィ!」

 彼ら4人は、芸人さんではないんです。
 4人とも、現役の高校生さん。
 埼玉は春日部の、春日部学園高校の2年生。
 イノケンこと井上健一「(いのうえ・けんいち)くん。
 メタボンこと門倉猛(かどくら・たけし)くん。
 リョーイチこと結城遼一(ゆうき・りょういち)くん。
 わび助こと富田裕助(とみた・ゆうすけ)くん。

 4人には、憧れのひとがいます。
 一年先輩の、菅野桃子さん。
 成績優秀、品行方正、
 3年生になって部活は引退しちゃったけど、
 陸上部のエース、
 いえ、県きってのランナーである
 8頭身美人の桃子さんを、
 彼らはそれぞれに慕っているのです。
 
「はちとうしんッ! 
 わわァ~、すごッ!」(←テディちゃはもちろん2頭身です)

 原宿や渋谷を歩けばスカウトたちがこぞって声を掛ける、
 そんな桃子先輩の未来はまばゆい光に包まれていると、
 皆が考えておりましたが……

 桃子さん、或る不幸に囚われてしまいました。

「えッ? ふこうッてェ……」(←いや~な予感中です)

 非常に深刻な病気、
 いわゆる『難病』というものです。

「あわわわッ、
 びょッ、びょうきィはァ、いやでスゥ~ッ!!」

 ……この御本は、『難病もの』の物語なのでしょうか?
 いいえ、それが、どうも違うようです……?
 主役はあくまで、イノケンくんたち、4人の高校生。
 
 17歳の夏を、
 4人は桃子先輩に付き添って過ごします。
 お喋りで励まし、
 リハビリに協力し、
 彼女のひそかな願いを叶えるために、
 全力を注ぐのです。

 桃子さんの未来を光で満たすには、どうしたらいい?
 ぼくらに何が出来るんだろ?

「むむむッ、むちゃくちゃむずかしィ~!」

 困難に遭っても引き下がらない、
 これは4人の青春ど真ん中チャレンジストーリー。
 桃子ねーさんのために!
 突っ走って突っ走って突っ走りまくる4人の、
 ダッシュ!な日々。

 ダッシュする彼らの行く手に、
 ゴールテープは……?

「もうすこしィでスゥ!
 だッしゅッ、だッしゅゥッ!」

 夏休み、お盆休み中の活字マニアさんに、
 激おすすめの一冊です!
コメント
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