テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

詠んで。並べて。取って!

2009-08-24 22:08:32 | ブックス
 窓を開けたらトノサマバッタの直撃パンチ!を喰らい、
 ひゃ~っと驚いたネーさです、こんにちは。

「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おッきなァ、ばッたちゃんでしたッ!」

 バッタちゃんは無事に逃がしたことですし、
 さあ、本日は、こちらを、どうぞ~!
 前回の記事に続き、なんと今回もコミックスの御紹介ですよ~!


 
             ―― ちはやふる 第一巻 ――


 
 著者は末次由紀さん、画像の第一巻は’08年5月に発行されました。
 全国の書店員さんたちによって選ばれる『マンガ大賞』を受賞し、
 現在話題になっている作品です。

「てーまはァ、かるたッ!!」

 あらっ、テディちゃも『かるた』をするんですか?

「うッ……いえッ、あのゥ、そのゥ~……」

 そうね、知っているようで知らないのが
 『かるた』――この作品でクローズアップされる
 『競技かるた』の世界です。
 
 上の句が読み上げられたら、
 そのお歌の下の句が書かれている札を取る――
 一秒でも、一瞬でも早く!
 
 簡単なようで、
 鋭敏な反射神経を要する競技であり、
 暗記力、集中力を試される心理戦でもあります。
 ……とてもじゃないけれど、運動音痴のネーさには無理ね。

「……テディちゃもォ、たぶんむりィ~」

 この『競技かるた』にハマってしまったのが、
 小学校6年生の千早(ちはや)ちゃん。
 福井からの転校生、綿谷新(わたや・あらた)くんに影響され、
 友人の太一(たいち)くんを引っ張り込み、
 『かるた』の世界へ深く深く潜ってゆきます。
 その海底がどれだけ遠いかも知らずに……。

「あすりーとォ、みたいィでスよゥ!」

 ほとんどスポーツ!なのが『競技かるた』ですから、
 『百人一首』のミステリアスな側面や日本史的要素を期待する御方は、
 あれッ?と思っちゃうかもしれません。
 けれど、スピーディな展開は
 少女マンガよりも少年マンガを想わせ、
 読後感は爽快です!

 ミステリ好きさんにとって
 百人一首がテーマの傑作といえば
 高田崇史さんの『QED 百人一首の呪』でしょうか。
 『QED』ファンの方々は、
 ぜひ、この『ちはやふる』を!
 そして『ちはやふる』ファンの方々は
 ぜひ『QED 百人一首の呪』で
 百人一首の隠された秘密に迫りましょう!

「かるたのォ、おうざもォ、めざしましょゥッ!」

 『ちはやふる』は、現在、第5巻までが発行され、
 9月には第6巻が刊行予定だそうです。
 発売日には、本屋さんへ! 
コメント
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