テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

バラまたバラのギャラリーへ。

2009-08-22 21:52:23 | ブックス
 8月も後半となった週末、いかがお過ごしですか?
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 しゅうまつはァ、はちみつゥざんまいッ!」

 ……蜂蜜三昧はクマ一族にお任せして、
 私たち人間はゴージャスな御本でリラックスタイムを!
 さあ、こちらを、どうぞ~!


      
           ―― オールド・ローズ・ブック ――



 著者は大場秀章さん&望月典子さん、’09年5月に発行されました。
 副題に『バラの美術館』とあります。

「うむッ!
 ひょうしのォ、ばらもォ、きれいィでスねッ」

 先日ご紹介しました『ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅』では
 美しいバラを撮影した数々の写真にうっとりさせられました。
 では、描かれたバラ――絵画の世界のバラは?
 バラの花は、どのように表現されてきたのでしょう?
 バラの名画は?
 名画の中のバラは?

 御本の内容は、
 前半が大場秀章さんによる
 『オールド・ローズの肖像 バラの植物学とバラ図譜』、
 後半が望月典子さんによる
 『フローラの王国 西洋絵画に描かれたバラ』
 の二部構成となっています。
 
 つまり、前半部でバラの種類や交配の歴史を、
 後半部では肖像画や宗教画に描き込まれた
 絵画の中のバラが解説されているんですよ。

「れ、れきしィ……むずかしィそうでス……」

 いえ、これが意外な面白さ!
 近代に誕生した新種のバラと
 日本のノイバラ、テリハノイバラ、ハマナスとの関連が述べられ、
 ほほ~と感心させられます。
 『ハイブリット』と呼ばれる
 新しいバラたちは、
 アジアのバラなくしては生まれ得なかったと聞くと、
 ううむ、なんともドラマチックでミステリアス!

「あはッ♪
 しんせきィかんけいィ!」

 そして後半部では、はい、
 アート好きさんお待ちかねのバラ画ギャラリー!
 ベラスケスさん、
 エドゥアール・マネさん、
 ボッティチェリさん、
 ティツィアーノさん、
 ギュスターヴ・モローさん、
 アルマ=タデマさん……
 巨匠さんたちが描くバラ画の嵐に、
 バラ好きさんも大満足でしょう♪

「ふァ~、
 こんなにィ、たくさんッあるとはァ~……」

 バラの歴史もバラの絵画も、
 目に楽しく美しい、
 豊かな心地になれる一冊です。
 休日のワンデイトリップは、
 どうぞ、花香る《バラの王国》へ!

「のんびりィ、おすごしィくださァ~いッ♪」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする