テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

怖くない? それとも…?

2009-11-16 22:53:12 | ブックス
 ひゅ~どろどろどろぉ~……
 ちょっと季節外れでしょうか、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ……どろろォ~ッてェ……もしやッ??」(←早くも引き気味です?)

 草木も眠る丑三刻、吹く風は何故かナマあたたか~く……?
 その原因は、本日御紹介いたしますこの物語のせいでしょうか……?
 さあ、冷や汗かきつつ、こちらを、どうぞ~!


  
           ―― 警視庁幽霊係と人形の呪い ――



 著者は天野頌子さん、’09年9月に発行されました。
 警視庁内で『特殊捜査室』といっても誰も分からないけれど、
 『幽霊係』あるいは『お宮の間』と言えば、
 ああ、あれね、と通じてしまう庁内の極秘部署に所属する
 少~しばかり特異体質な刑事さんたちを主人公にした人気シリーズの
 第五作になります。
 
「……おばけェ……おばけェがァ、でてくるゥ~……」(←涙目です?)

 柏木雅彦(かしわぎ・まさひこ)警部補は、
 幽霊が見えちゃうし、お話しも出来ちゃう能力を買われ、
 今日も警視庁幽霊係で大活躍、
 いえ、こき使われちゃっているようです。
 くたくたに疲れて自宅に帰ってくると、
 おや? 人影が?

「ひィッ! でたァのでスゥ!」

 いえいえ、彼は生身の人間さん、
 池袋署に勤務する後輩の青田くんです。
 青田くん、柏木さんに泣きつきました。
 助けて下さい!
 近所の火災事故跡地に幽霊がいるんですぅ!
 もう怖くて仕方がないんですぅ!
 柏木さんなら何とかしてくれますよねっ!

「あうゥッ! やぱりィ、でたァ!」

 出た、なんてことよりも、
 柏木くんの激務に疲れた心身にヒットしたのは……
 青田くんには《見える》らしい、という事実でした。
 
 発見したぞ、幽霊係の後釜候補を!
 青田くんを僕の後継者として育て上げよう!
 そうしたら改めて異動を願い出て、
 僕は捜査一課を目指すんだ!
 そう、まっとうな刑事の道へ、戻るんだ!!

「ふァ~??」

 下心を、いえ、ささやかな希望を抱き、青田くんに協力する柏木さん。
 忙しいスケジュールをやりくりし、
 火災の跡地へ出掛けてゆきますが……?

「ゆかないィほうがァいいのにィ!」

 ライトでコミカル、
 でも、さりげなく哀愁も織り込まれ、
 続巻を心待ちにしたくなるミステリです。
 晩秋&冬に、
 こわ~いホラー、いえ、ポリスストーリーをお探しの御方は、ぜひ♪

「こわがりさんはァ、おねしょにィ、ちゅういィ!」

 おねしょなんて、そんな、テディちゃじゃあるまいし~?

「むぎゃッ!
 それはァ、めいよきそんでスゥ!」
 
コメント
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