テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ドラゴンの眼にも…?

2009-11-06 23:03:18 | ブックス
 11月だというのに蚊に刺されました……しかも顔を……眉の辺りを……
 こんにちは、必死に痒みをこらえるネーさです。

「かゆくてもォ、かいちゃだめェでスよッ!
 こんにちわゥ、テディちゃでス!」

 では本日は、憎きは蚊!
 いえ、憎むべきは誰であり何に対してなのだろうか、と
 悩む青年のものがたりを御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!



         ―― ドラゴン・ティアーズ ― 龍涙 ――



 著者は石田衣良さん、’09年8月に発行されました。
 池袋西口を主な舞台に、
 実家のフルーツ店を手伝う真島誠(まじま・まこと)くんを主人公にした
 『池袋ウエストゲートパーク』、通称IWGPシリーズの第9作になります。

「まことおにィさんッ!
 おげんきィしてまスでスかァ?」

 ええ、マコトくんは元気にしておられるようですよ。
 ただ……いささか消沈しているのが、日本の、いえ、
 池袋の経済状況です。

 池袋の町も、世界的な不況の波から逃れることは出来ません。
 マコトくんの友人のサルくんは、
 景気が悪い悪いとグチをこぼし、
 マコトくんのお家のフルーツ屋さんも
 なかなか、売り上げ右肩上がり~とは行かなくて……。

「ふァ~、たいへんなのでスねェ~……」

 寄せられるトラブルシュートの依頼も、
 こういった経済の停滞が背景にあるのですから、
 マコトくんの胸中、複雑です。

 表題作『ドラゴン・ティアーズ―龍涙(りゅうるい)』で描かれるのは、
 マコトくんいわく『どん底の』『奴隷労働』に喘ぐ
 外国人研修生の若い女性、郭(クー)さんの苦しみ。
 
 失踪したクーさんを探して欲しい、と
 依頼を受けたマコトくん、
 いつものトラブルショートと勝手が違うために戸惑います。
 研修生を監督する『組合』と、
 異国のマフィア的組織と、
 ジャパニーズギャングたち……
 彼らが張り巡らす心理戦の只中では、
 良い解決案も浮かばなくて……どうしよう?

「むゥ~、なんもんッなのでスゥ~」

 えっ?と驚く解決案を出したのは、
 これも、ええっ??!!と驚く人物さんです。
 
「ええッ?? なにィがおきるのでスかァ?!?」

 マコトくんも仰天!の筋書きは、
 どうぞ御本で!
 
 『キャッチャー・オン・ザ・目白通り』、
 『家なき者のパレード』、
 『出会い系サンタクロース』、
 『ドラゴンティアーズ―龍涙』――
 池袋で織り成される四つの物語は、
 ミステリ好きさんに、
 アクション&サスペンス好きさんにもおすすめです♪

「ネーさ、たかしィおにィさんはァ??」

 はい、Gボーイズの《キング》タカシくんも健在ですよ。
 タカシくんファン、いえ失礼、マニアさんもぜひ!
 
コメント
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