テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夏は、鳴弦?

2010-07-04 23:18:06 | ブックス
 アルゼンチンが負けちゃって悲しいわ……
 でも! ドイツのあのユニフォームはルール違反じゃありませんこと?
 ゲルマン魂のファイターおにいさんたちが
 真っ黒なウェアでドドドーっと走ってくると……
 迫力あり過ぎ!怖い!と思ってしまうネーさです、こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!ぐるがるーる!」(←訳:トラです!黒い戦車に御用心!)

 怖~いゲルマンおにいさんに
 空中ブロック殺法を喰らう夢を見そうな本日は、
 御本もちょいっと怖い路線で!
 何故って、怖いものには怖いもので厄祓いでしょ?
 さあ、こちらを、どうぞ~!


 
              ―― 琵琶綺譚 (びわきだん) ――



 編者は夢枕獏さん、’06年12月に発行されました。
 夢枕さん&琵琶といえば……ええ、あの御話ですね!

「ふァいッ! あのおはなしィでス!」
「がるぐるる!」(←訳:陰陽師さんだ!)

 昔むかーしの平安時代、
 陰陽師の清明さんと管弦の達人・源博雅さんが
 ホームズさんとワトソンさんばりに活躍する人気シリーズ『陰陽師』。
 この御本には、夢枕さんの作品をベースにした
 漫画家・岡野玲子さんによる
 博雅さんと琵琶・玄象(げんじょう)の物語が収められています。
 コミックの単行本版でお読みになった方々も
 多いかと思われますが……ぷふふっ、
 何度読んでもつい笑ってしまう名作ですね!

「うむッ!
 このおはなしはァ、こわいィけどォ、こわくないでスよゥ!」
「ぐるがるぐるる~!」(←訳:寧ろ玄象くんカワイイ~!)

 琵琶界のスーパースターを玄象くんとするならば、
 琵琶奏者のビッグネームさんは……芳一さんでしょうか。
 小泉八雲さんが紡ぐ日本の昔話は、
 さりげなく、静かに、けれど深々とおそろしい……
 
「あうゥ~、あのおはなしはァ、びびりまス!」
「ぐるがるぐるがる!」(←訳:思い出すともっと怖くなる!)

 かつては、平家物語を謡う琵琶法師さんたちの御姿が
 珍しくはなかったのでしょうが、
 現在となっては琵琶はもとより、
 雅楽に用いられる楽器を目にすることも
 稀になりました。
 しかし、物語の中で、
 琵琶は活き活きと動き、歌い、
 人々を魅了します。

 琵琶にまつわる御話の著者さんは、収録順に、
 小松和彦さん、
 平岩弓枝さん、
 加門七海さん、
 赤江ばく(字はサンズイに暴です)さん、
 岡野玲子さん、
 夢枕獏さん、
 中島らもさん、
 小泉八雲さん。

 怪談の季節によくお似合いの一冊、
 怖いおはなし大好きな御方、
 いや怖いのは、どうも、その……という御方にも、
 逆療法の意味で、おすすめですよ~♪
 
「あかるいところでェ、よみましょうッ!」
「ぐるがるる!…がるっ?」(←訳:きっと怖くない!…かなっ?)

 果敢にチャレンジ、してください!
 
コメント
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