炎天下、お外で仕事をされている方々に、
いえ、日本中の皆々さまに暑中お見舞い申し上げます。
東京の方が沖縄より暑いなんて間違ってるわ!と思うネーさです、こんにちは。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)
「あちゅあちゅでェ、おひるねもォ、できないやッ!ぷんぷんッ」
盛夏にあたふたしちゃってる私たちですが、
では本日は!
この御方なら酷暑も涼しいお顔で乗り切っちゃうんじゃない?と
誰もが納得してしまう探偵さんにご登場いただきましょう。
こちらを、どうぞ~!
―― 貴族探偵 ――
著者は麻耶雄嵩さん、’10年5月に発行されました。
『DER ADELSDETEKTIV』とあるのは……独語題でしょうか。
「わほゥッ??
おきぞくゥさまッ??」
「がるるーぐるる?」(←訳:ピーター卿みたいな?)
ええ、貴族探偵と聞いて
ネーさが真っ先に思い浮かべたのも
D・セイヤーズさんの作品で活躍される
貴族の探偵さん―― ピーター・ウィムジー卿でしたよ。
けれど、この御本の探偵さんは
まるで、ピーター卿の上を行こうと志しているかのような、
筋金入りの《貴族的な》探偵さんなのです。
例えばね、探偵さん、
お金のためには探偵をいたしませんの。
「むぽッ! それでこそォ、おきぞくゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:きっとお金持ちなんだね!)
そうです、貴族探偵さんはお金に不自由してはおりません。
黒塗りのリムジンを運転手さんに運転させ、
雑事は執事さんやメイドさんに任せ、
自らは悠々と構えて、
興味を惹かれた事件、
依頼を受けた特別なケースのみを
《探偵》してあげる♪んです。
「……ふァ~」
「ぐるるがるがるぅ~」(←訳:貴族を名乗るだけはあるぅ~)
また、時として貴族探偵さん、
事件現場へ乱入もいたします。
第一話『ウィーンの森の物語』では、
信州のウィーンと呼ばれる典雅な避暑地の
或る山荘で事件が起こりました。
関係者の、そのまた関係者の知人……というような
ほぼ無関係の立場ですのに、
事件の概要もまだ知らぬのに、
堂々と宣言してしまう貴族探偵氏。
私は野次馬ではない。
事件を解決しに来たのだよ――と。
「だいたーんッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:自信満々だ!)
石頭の刑事さんもひれ伏すコネを持ち、
ささっ!と捜査のイニシアチヴを握る貴族探偵さんの、
真の探偵能力とは……
読んでみて初めて解る、
《王道》にして《規格外》の探偵法に
ミステリ好きさんは喝采することでしょう。
こんなに優雅な探偵法って、今までにあったかしら?
たぶん――ありませんでした!
「うむッ!
じんそくなァ、じけんかいけつがァ、だいいちッ、でス!」
「ぐるるがるる~る♪」(←訳:捜査費の節約は納税者のためにもなるし~♪)
短編5作品から成るこの御本は……
《貴族探偵・登場の巻!》だと信じたいですね。
さらなる活躍の御報告を、
庶民の目線で見守りたいものです。
「……でもォ、よーくゥかんがえるとォ、このひとォ……」
「ぐるるがる!」(←訳:けっこう変てこ!)
変てこミステリ好きさんは、ぜひ!
いえ、日本中の皆々さまに暑中お見舞い申し上げます。
東京の方が沖縄より暑いなんて間違ってるわ!と思うネーさです、こんにちは。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)
「あちゅあちゅでェ、おひるねもォ、できないやッ!ぷんぷんッ」
盛夏にあたふたしちゃってる私たちですが、
では本日は!
この御方なら酷暑も涼しいお顔で乗り切っちゃうんじゃない?と
誰もが納得してしまう探偵さんにご登場いただきましょう。
こちらを、どうぞ~!
―― 貴族探偵 ――
著者は麻耶雄嵩さん、’10年5月に発行されました。
『DER ADELSDETEKTIV』とあるのは……独語題でしょうか。
「わほゥッ??
おきぞくゥさまッ??」
「がるるーぐるる?」(←訳:ピーター卿みたいな?)
ええ、貴族探偵と聞いて
ネーさが真っ先に思い浮かべたのも
D・セイヤーズさんの作品で活躍される
貴族の探偵さん―― ピーター・ウィムジー卿でしたよ。
けれど、この御本の探偵さんは
まるで、ピーター卿の上を行こうと志しているかのような、
筋金入りの《貴族的な》探偵さんなのです。
例えばね、探偵さん、
お金のためには探偵をいたしませんの。
「むぽッ! それでこそォ、おきぞくゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:きっとお金持ちなんだね!)
そうです、貴族探偵さんはお金に不自由してはおりません。
黒塗りのリムジンを運転手さんに運転させ、
雑事は執事さんやメイドさんに任せ、
自らは悠々と構えて、
興味を惹かれた事件、
依頼を受けた特別なケースのみを
《探偵》してあげる♪んです。
「……ふァ~」
「ぐるるがるがるぅ~」(←訳:貴族を名乗るだけはあるぅ~)
また、時として貴族探偵さん、
事件現場へ乱入もいたします。
第一話『ウィーンの森の物語』では、
信州のウィーンと呼ばれる典雅な避暑地の
或る山荘で事件が起こりました。
関係者の、そのまた関係者の知人……というような
ほぼ無関係の立場ですのに、
事件の概要もまだ知らぬのに、
堂々と宣言してしまう貴族探偵氏。
私は野次馬ではない。
事件を解決しに来たのだよ――と。
「だいたーんッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:自信満々だ!)
石頭の刑事さんもひれ伏すコネを持ち、
ささっ!と捜査のイニシアチヴを握る貴族探偵さんの、
真の探偵能力とは……
読んでみて初めて解る、
《王道》にして《規格外》の探偵法に
ミステリ好きさんは喝采することでしょう。
こんなに優雅な探偵法って、今までにあったかしら?
たぶん――ありませんでした!
「うむッ!
じんそくなァ、じけんかいけつがァ、だいいちッ、でス!」
「ぐるるがるる~る♪」(←訳:捜査費の節約は納税者のためにもなるし~♪)
短編5作品から成るこの御本は……
《貴族探偵・登場の巻!》だと信じたいですね。
さらなる活躍の御報告を、
庶民の目線で見守りたいものです。
「……でもォ、よーくゥかんがえるとォ、このひとォ……」
「ぐるるがる!」(←訳:けっこう変てこ!)
変てこミステリ好きさんは、ぜひ!