テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

空想派さんも実践派さんも♪

2010-07-26 23:18:21 | ブックス
 午後早くから、お空がゴロゴロ……
 荒れ模様、いえ、雷さま暴れ模様の東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)

 百万年の昔むかしより続く雷さまのサマーダンス。
 一方、ごく最近に始まった静か~な流行といえば……
 どうやら、これらしいわ!
 テディちゃも虎くんも活字マニアの皆さまも、
 さあ、本日は、こちらをどうぞ~!



                  ―― 廃城をゆく ―― 



 イカロス出版より、’10年7月に発行されました。
 背表紙には『苔むした石垣!!藪に覆われた土塁!!本当に見るべき名城はこれだ!』
 とあります。
 御本の表紙には『全国廃城紀行 オススメ廃城の見どころたっぷり解説』と
 謳われておりますね。

「むむゥ~?
 おしろはァ、おしろでもォ~」
「ぐるるがるる~る!」(←訳:もう無くなっちゃったお城だね~!)

 見棄てられてしまった街道や道路は……廃道、
 使われなくなってしまった鉄道の線路は……廃線、
 そして、
 いまはもう失われてしまったお城が、廃城。

 それぞれに熱心な研究者さんやマニアさんがついていらっしゃるようですが、
 現在は歴史ブームということもあり、
 お城の分野にも、マニアさんがおられるのね。

「ひめじじょうゥにィ~」
「ぐるる~る!」(←訳:熊本城とか!)
「おおさかじょうゥッ♪」

 といった城郭は、いうなれば《現役》のお城さん。
 けれど、廃城は、とっくの昔に《引退》して
 《引導》を渡されてしまったお城さん……
 この御本に掲載されている全国の廃城の写真を眺めるに、
 やはりそこには一抹の寂しさや、
 もののあはれが感じられ、
 しかし同時に、
 けっこう逞しいぞ廃城!
 とも思わされます。

 住む人がいなくなり、
 柱は朽ち、
 屋根は落ちても、
 石垣は残りました。
 堀の跡も、判ります。
 石段、井戸跡、本丸の礎石……
 よーく眼を凝らせば、見えてきたりするのです。
 
「うゥむゥ! そういわれるとォッ」
「ぐるるがるるる~!」(←訳:石は強し!だねぇ~)

 廃城ガイドであるこの御本によれば、
 私たちの地元、八王子にも
 《中世城郭としては日本最大級の規模!》だという
 お城跡もあるんですって。
 それは――

「たきやまじょうッ!」
「ぐるがるぐるがるるる!」(←訳:地元では滝山城址って呼んでるよ!)

 桜の名所で知られるお城跡が、
 そんなに壮大で意味深いお城であったとは
 思いがけないことでした。
 歴史マニアさんが夢中になるのも
 解る気がいたしますね。
 よぅし、この御本を手に、
 明日から廃城巡り~!
 ……と行きたいところですが…… 

「むッ? ですがッ??」
「ぐるる~?」(←訳:どうしたの~?)

 廃城があるのは、
 多くの場合、そこそこ険しい山道を
 てくてく、ふーはー、よいしょ、こらしょ、と
 汗をかきつつ登った先の、そのまた先、のようですね。
 初級廃城マニアさんは、どうぞお気をつけて~!

「そうびィはァ、しッかりィッ!」
「ぐるるっがるー!」(←訳:準備もしっかりー!)

 では、
 実践登山派の御方、
 空想登山派の御方も、
 余裕ある廃城巡りをされますよう~!
コメント
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