テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

優し&やわらかレトロ♪

2010-07-23 23:03:56 | ブックス
 スポーツドリンクや炭酸飲料にも飽きちゃったわ~…という御方に!
 『カルピス』を激オシしたいネーさです、こんにちは~♪
 
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるるー!」(←訳:虎ですー!)
「かるぴすゥ! テディちゃッ、だいすきィ~♪」
「がるるー!」(←訳:僕もー!)

 優しくて、どこか懐かしいお味の、カルピス……
 本日ご紹介いたしますのも、
 《懐かしさ》が鍵になっている一冊なんですよ。
 こちらを、どうぞ~!



              ―― ちょっと古びたものが好き ――


 
 著者は岸本葉子さん、’08年3月に発行されました。
 御本の『まえがき』、その第一行も、
 
  ちょっと古びたものが好きです。
 
 で始まるエッセイ集なんですよ。
 第一章は『お茶の時間』、
 表紙のお写真のような、
 クラシカルで愛らしいお茶碗との出会いについて、
 著者の岸本さんは語ります。
 
「くんくんッ!
 ふるきィ、よきィ、むかしィのォ、かおりッ♪」
「ぐるる?がるるっ?」(←訳:昭和かな?大正かなっ?)

 何百年も前のものではなくて、
 何十年か、何年か前の物だとしても、
 いつの間にか消えてしまったもの、
 見かけなくなったものたちを、
 岸本さんは丁寧に探し、集め、
 お家に馴染ませてゆきます。
 その様子は……おや?
 つい最近どこかで目にしたような?

「えッ? どこどこォ?」
「ぐるるっ?」(←訳:何処でっ?)

 考えてみて……分かりましたよ!
 これって『ジブリ』さん!
 公開されたばかりの『アリエッティ』や、
 『となりのトトロ』のメイちゃんの住むお家、
 『魔女の宅急便』で描かれる
 パン屋さんにお屋敷に、
 キキちゃんがお届けに伺う家々の空気と、
 とってもよく似通っています。

 無線はあるけれど、
 PCなんてとんでもなくて、
 ファクシミリもなくて、
 電話機・テレビ受像機も実にレトロな、
 のーんびりした暮らし……。

「あはッ♪
 そういわれればァ、そうかもォ、でスねッ」
「ぐるるがる~♪」(←訳:ハンドメイドの良さだよ~♪)

 ほんの少し前まで、
 私たちに身近だった品物へのこだわり、思い出。
 でも、現代にだってどっこい生きてる!逸品たちを、
 再び見出す喜び――

 デジタルに疲れちゃった御方に、
 アナログもデジタルも両方好き!という御方に、
 おすすめの御本ですよ。
 暑い中、
 アナログの美は眼に涼やかな優しさ&懐かしさを
 与えてくれます!

「おしゃしんッ、きれいィでスゥ!」
「がるるぐるがるるる♪」(←訳:ゆっくり、ゆっくり、味わって読んで下さい♪) 
コメント
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