テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《七夕》には……これで!

2010-07-08 23:34:29 | ブックス
 ドイツってば、どーして肝心の試合に黒いユニフォームを着なかったの?
 それにしてもオランダ強いじゃなぁい?
 とビックリしたネーさです、こんにちは~♪

「こんにちわッテディちゃでス!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!タコのパウルくんの今後が心配!)

 占いタコくんの未来に立ち込める暗い影……
 年に一度の七夕の逢瀬も暗い雨雲に阻まれちゃいましたが、
 本日は数十時間遅れの七夕企画、
 いえ、旧暦の七夕は八月中旬だそうですから、
 ホントの七夕に向けての特別企画!
 織姫さん&彦星さんの物語にも劣らない
 大ファンタジー作品を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!


 
                 ―― ウロボロス ――

 

 著者はE・R・エディスンさん、原著は1922年に発行されました。
 原題は『The Worm Ouroboros』、
 ファンタジーマニアさんにとっては伝説の名作として知られる御本です。

「でんせつゥ~??」
「がるるる?」(←訳:ファンタジーなの?)

 ええ、この作品は、様々な意味で《伝説》を背負っているんですよ。
 もともとが、発刊当時、そしてその後も、
 反響はあまり無く、
 ごく一部の読書家さんの間で読まれていたという、
 とてもマイナーな御本だったそうです。
 
 事情が変わったのは、1960年代、
 ファンタジー文学が流行したアメリカで再出版され、
 評判を得てからのことでした。
 
 日本での翻訳作品出版もまた、
 《伝説》と無縁ではありません。
 紆余曲折の末、やっと完本が世に出た!と思ったら、
 現在は絶版となってしまいました……
 こんなにすてきな物語なのに、なぜー!
 不運すぎますー!!

「うむむゥ~、かわいそうゥ~…」
「ぐるがる~…」(←訳:残念ですね~…)

 ですが、たま~に出版社さんが『復刊フェア』などで
 再発行する場合もありますので、
 その時は、どうか活字マニアの皆さま、
 見逃さないで下さいね!
 一度読み始めたら……
 物語世界にハマったなら……
 引き返せない面白さ!
 他にはない美しさ!

 美しくも強烈な物語の舞台となるのは、
 地球ではありません。
 はるか彼方――水星(マーキュリー)の地。
 折りしも、修羅国(デモンランド)の偉大なる王ジャスの誕生日に、
 招かれざる客がその城を訪れました。
 魔女国(ウィッチランド)からの憎たらしい使者が、
 喧嘩を売りに、
 いえ、揉め事を売りにきたのです。
 よろしい、とジャス王と彼の一族・友人たちは応じました。
 決闘をば、受けて立とう!

 絢爛たる絵巻が、ここに幕を開けます。
 英雄たちの名誉をかけた闘いと、
 国の存亡を左右する戦乱、
 恋愛模様も、友情も、
 人智を超えた力の介入も、
 あらゆる神話の要素がこの一冊に
 ぎゅぎゅっ!と詰まっています。

「ぎりしゃしんわッ、みたいィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:歴史だね!)

 ハムレット級に素晴らしい登場人物たちの魅力、
 《ウロボロス》の魔力を、
 図書館や古書店さんで、ぜひ!
 
「ながいィおはなしィ、でスがッ」
「ぐるぐるがるぐうる~!」(←訳:頑張って読破を~!)
 
コメント
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