タコのパウルの運命やイカに、いえ、如何に?
一生懸命予言したのに食べられちゃうのはあんまりだなあ……
と悲観するネーさです、こんにちは。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱうるはァ、ぱえりあ、かなッ?」
「がるる!ぐるーる?」(←訳:虎です!タコサラダでしょ?)
……やたら食いしん坊な毛玉たちの言うことは放っておいて、
えへん、さあ、本日も読書タ~イム!
名作ファンタジーを御紹介しました前回とは打って変わって、
エンタかつファンキーな、お江戸の物語を、さあ、どうぞ~!
―― 大富豪同心 ――
著者は幡大介さん、’10年1月に発行されました。
副題に『八巻卯之吉 放蕩記』とあります。
「ふァうゥ~?
どうしんとォいえばァ、おえどのォ、けいさつかんさんッ……だけどォ~」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:お金持ちだったっけ?)
そうね……同心さんの上役の与力さんになると、
色々な余禄があったようですが、
同心という職業は、お給料もあんまり……。
「わほッ、やぱりィ~」
「ぐるる~」(←訳:だよね~)
しかし、
新人の見習い同心、
八巻卯之吉(やまき・うのきち)さんは、ちょっと特別と申しましょうか、
例外であるようです。
……ここだけの話、卯之吉さん、
お武家さまではございませぬ。
お江戸の町でいちばんの賑わいをみせる日本橋室町、
その界隈でもとびっきりの大店、
『三国屋』さんの、若旦那さん。
それこそが、卯之吉さんの真の顔。
江戸随一の札差にして両替商の三国屋さんの大旦那、
徳右衛門さんにとって、
卯之吉さんは目に入れても痛くない、
かわいいかわいい御孫ちゃん。
父やら叔父やら兄弟姉妹やら、大勢の家族がいる三国屋では、
お家を継ぐこともならぬ卯之吉さんの将来を案じ、
ある日、思いつきましたよ!
「あゥ~、そッ、それはァ~」
「がるがるぐーる……」(←訳:危険な香りがするね……)
かわいい卯之吉を、
同心に!
お役人さまにすればよろしい!
これこそ妙案!
ま、つまりぃ、
お役人(公務員)にしときゃあ食いっぱぐれるこたぁなかろう、
てな具合の、今も昔も変わらぬ親心ならぬ祖父心ゆえの、
暴走でございます。
「だれかァ、とめてあげてェくださいッ!」
「ぐうるるー!」(←訳:無茶だよねー!)
ところが、どっこい、そうは行かぬのがお江戸の世です。
家長の権限は絶大!
その命令には従うべし!
ましてや、徳右衛門さんは大金持ちさん。
ありあまる金にものを言わせ、
卯之吉さんを送り込みます。
南町奉行所の、同心部屋へ――
「……おえどのォ、ちあんがァ~」
「ぐるがる!」(←訳:心配だよう!)
活字マニアさんでしたら、
筒井康隆さんの作品『富豪刑事』を連想するような、
けれど、どこか違っていて、
笑いも織り込まれ、
憎めない人柄の卯之吉さんの物語。
リラックスして読書を楽しみたい休日に、
おすすめの御本です!
徳右衛門おじいちゃんをはじめ、
サブキャラさんたちも良いハジケっぷり、してますよ~♪
「……テディちゃ、
げんだいにィうまれたことにィ、かんしゃッでス!」
「……がる~!」(←訳:僕も~!)
一生懸命予言したのに食べられちゃうのはあんまりだなあ……
と悲観するネーさです、こんにちは。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぱうるはァ、ぱえりあ、かなッ?」
「がるる!ぐるーる?」(←訳:虎です!タコサラダでしょ?)
……やたら食いしん坊な毛玉たちの言うことは放っておいて、
えへん、さあ、本日も読書タ~イム!
名作ファンタジーを御紹介しました前回とは打って変わって、
エンタかつファンキーな、お江戸の物語を、さあ、どうぞ~!
―― 大富豪同心 ――
著者は幡大介さん、’10年1月に発行されました。
副題に『八巻卯之吉 放蕩記』とあります。
「ふァうゥ~?
どうしんとォいえばァ、おえどのォ、けいさつかんさんッ……だけどォ~」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:お金持ちだったっけ?)
そうね……同心さんの上役の与力さんになると、
色々な余禄があったようですが、
同心という職業は、お給料もあんまり……。
「わほッ、やぱりィ~」
「ぐるる~」(←訳:だよね~)
しかし、
新人の見習い同心、
八巻卯之吉(やまき・うのきち)さんは、ちょっと特別と申しましょうか、
例外であるようです。
……ここだけの話、卯之吉さん、
お武家さまではございませぬ。
お江戸の町でいちばんの賑わいをみせる日本橋室町、
その界隈でもとびっきりの大店、
『三国屋』さんの、若旦那さん。
それこそが、卯之吉さんの真の顔。
江戸随一の札差にして両替商の三国屋さんの大旦那、
徳右衛門さんにとって、
卯之吉さんは目に入れても痛くない、
かわいいかわいい御孫ちゃん。
父やら叔父やら兄弟姉妹やら、大勢の家族がいる三国屋では、
お家を継ぐこともならぬ卯之吉さんの将来を案じ、
ある日、思いつきましたよ!
「あゥ~、そッ、それはァ~」
「がるがるぐーる……」(←訳:危険な香りがするね……)
かわいい卯之吉を、
同心に!
お役人さまにすればよろしい!
これこそ妙案!
ま、つまりぃ、
お役人(公務員)にしときゃあ食いっぱぐれるこたぁなかろう、
てな具合の、今も昔も変わらぬ親心ならぬ祖父心ゆえの、
暴走でございます。
「だれかァ、とめてあげてェくださいッ!」
「ぐうるるー!」(←訳:無茶だよねー!)
ところが、どっこい、そうは行かぬのがお江戸の世です。
家長の権限は絶大!
その命令には従うべし!
ましてや、徳右衛門さんは大金持ちさん。
ありあまる金にものを言わせ、
卯之吉さんを送り込みます。
南町奉行所の、同心部屋へ――
「……おえどのォ、ちあんがァ~」
「ぐるがる!」(←訳:心配だよう!)
活字マニアさんでしたら、
筒井康隆さんの作品『富豪刑事』を連想するような、
けれど、どこか違っていて、
笑いも織り込まれ、
憎めない人柄の卯之吉さんの物語。
リラックスして読書を楽しみたい休日に、
おすすめの御本です!
徳右衛門おじいちゃんをはじめ、
サブキャラさんたちも良いハジケっぷり、してますよ~♪
「……テディちゃ、
げんだいにィうまれたことにィ、かんしゃッでス!」
「……がる~!」(←訳:僕も~!)