ダンヒルのスーツを着たヤタガラスのおにいさんたちの帰国に
私たちも熱い拍手を~!
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
みんなァ、きゃッこいいィなァ~♪」
「がるるっ!がるーぐる!」(←訳:虎ですっ!サイン下さい!)
すっかりスターの風格を身に備えた選手の皆さん……
御本の世界にも、いえ、ミステリの世界にも、
いらっしゃいますよね?
彼こそはスターという大探偵さんが!
本日ご紹介いたしますのは、《彼》に捧げるオマージュのような、
ユニークかつエンタなミステリ作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 人魚は空に還る ――
著者は三木笙子さん、’08年8月に発行されました。
『還る』は『かえる』とお読み下さいね。
「むふゥ??
ネーさ、にんぎょはァ、うみのォものでスよゥ~!」
「がるるぐるっ?」(←訳:空にはいないよねっ?)
ええ、普通はそう思いますよね。
ですが、明治の時代のある日あるとき、
浅草の見世物小屋でたいそうな評判を取った人魚さんが
『観覧車に乗りたい』
と言い出したのを、
雑誌記者の里見さん、
里見さんの友人で人気絵師さんの有村さんも、
確かに耳にしたのですよ。
そうして、人魚さんの願い通り、
見世物小屋の座長さんが観覧車に乗せてあげると
……ゆっくり一周して、
地上に戻ってきたボックスの中に、
人魚さんは――
「わうッ?? いないィッ???」
「ぐるがるー!」(←訳:消失しちゃったー!)
居合わせた者、みな呆然自失。
はたして人魚は何処に……?
いえ、そもそもが、
人魚などというものが、この世に在るのでしょうか……?
「なぞォでスねッ♪」
「がるがるる~♪」(←訳:謎だらけ~♪)
維新直後の混乱もいくらかは落ち着いて、
文明開化の波が帝都をさっくりと洗った後、
華やかに咲いたのは、ジャーナリズムの……仇花?
現代風にいうならばパパラッチ精神にあふれた
東スポさん、サンスポさんにも似た
大衆紙&大衆雑誌の文化です。
里見さんが働いている至楽社は、
弱小といえど、真面目な雑誌を発行しているのですよ。
嘘は書きませんし、
中傷誹謗もお断わり。
ただ、そのぅ、編集長さんが、弱いんですねえ。
表紙画を描かせればその雑誌は売り切れちゃう!という
人気絵師の有村さんに、
里見くんをちょっと貸してください、なんて頼まれると、
どうぞどうぞ~ご要望のままに~、と。
「おかわいそうゥにィ~」
「がるがるぐる!」(←訳:頑張って記者さん!)
絵師の有村さん、
里見さんが手に入れてくる『ストランドマガジン』に掲載の
あの探偵小説が大好き!
そのためか、おかしな事が起こると
里見さんに謎解きさせようとするのです。
表題作の『人魚は空に還る』他、
四つの短編が収められたこの御本では、
明治の東京が軽やかに活写されています。
成長途上のこの町で、
絵師さんと記者さんの探偵二人組、
上手く事件を解決できるんでしょうか……?
「あたッてェ、くだけようッ!」
「ぐるがるるがる!」(←訳:砕けちゃ駄目だよう!)
ミステリ好きさんに、
そしてあの大探偵さんのファンさんたちにも
おすすめの明治版探偵物語。
では皆さま、楽しいタイムスリップを~♪
「いッてらッしゃァ~いッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:お気をつけて~!)
私たちも熱い拍手を~!
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
みんなァ、きゃッこいいィなァ~♪」
「がるるっ!がるーぐる!」(←訳:虎ですっ!サイン下さい!)
すっかりスターの風格を身に備えた選手の皆さん……
御本の世界にも、いえ、ミステリの世界にも、
いらっしゃいますよね?
彼こそはスターという大探偵さんが!
本日ご紹介いたしますのは、《彼》に捧げるオマージュのような、
ユニークかつエンタなミステリ作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 人魚は空に還る ――
著者は三木笙子さん、’08年8月に発行されました。
『還る』は『かえる』とお読み下さいね。
「むふゥ??
ネーさ、にんぎょはァ、うみのォものでスよゥ~!」
「がるるぐるっ?」(←訳:空にはいないよねっ?)
ええ、普通はそう思いますよね。
ですが、明治の時代のある日あるとき、
浅草の見世物小屋でたいそうな評判を取った人魚さんが
『観覧車に乗りたい』
と言い出したのを、
雑誌記者の里見さん、
里見さんの友人で人気絵師さんの有村さんも、
確かに耳にしたのですよ。
そうして、人魚さんの願い通り、
見世物小屋の座長さんが観覧車に乗せてあげると
……ゆっくり一周して、
地上に戻ってきたボックスの中に、
人魚さんは――
「わうッ?? いないィッ???」
「ぐるがるー!」(←訳:消失しちゃったー!)
居合わせた者、みな呆然自失。
はたして人魚は何処に……?
いえ、そもそもが、
人魚などというものが、この世に在るのでしょうか……?
「なぞォでスねッ♪」
「がるがるる~♪」(←訳:謎だらけ~♪)
維新直後の混乱もいくらかは落ち着いて、
文明開化の波が帝都をさっくりと洗った後、
華やかに咲いたのは、ジャーナリズムの……仇花?
現代風にいうならばパパラッチ精神にあふれた
東スポさん、サンスポさんにも似た
大衆紙&大衆雑誌の文化です。
里見さんが働いている至楽社は、
弱小といえど、真面目な雑誌を発行しているのですよ。
嘘は書きませんし、
中傷誹謗もお断わり。
ただ、そのぅ、編集長さんが、弱いんですねえ。
表紙画を描かせればその雑誌は売り切れちゃう!という
人気絵師の有村さんに、
里見くんをちょっと貸してください、なんて頼まれると、
どうぞどうぞ~ご要望のままに~、と。
「おかわいそうゥにィ~」
「がるがるぐる!」(←訳:頑張って記者さん!)
絵師の有村さん、
里見さんが手に入れてくる『ストランドマガジン』に掲載の
あの探偵小説が大好き!
そのためか、おかしな事が起こると
里見さんに謎解きさせようとするのです。
表題作の『人魚は空に還る』他、
四つの短編が収められたこの御本では、
明治の東京が軽やかに活写されています。
成長途上のこの町で、
絵師さんと記者さんの探偵二人組、
上手く事件を解決できるんでしょうか……?
「あたッてェ、くだけようッ!」
「ぐるがるるがる!」(←訳:砕けちゃ駄目だよう!)
ミステリ好きさんに、
そしてあの大探偵さんのファンさんたちにも
おすすめの明治版探偵物語。
では皆さま、楽しいタイムスリップを~♪
「いッてらッしゃァ~いッ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:お気をつけて~!)