テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 明治版《諮問探偵》奮戦記(またも!) ~

2010-07-02 23:23:11 | ブックス
 今朝方、トンボを目撃しましたよ~!
 全身真っ黒な、オハグロトンボくんでした。
 こんにちは、今年の初トンボにちょっと感激のネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)
「とんぼもォ、いいけどォ……むむッ? これはッ?」
「がるるぐるがるる?」(←訳:何やら見憶えがあるよ?)

 はい、そうですね。
 本日ご紹介いたしますのは、
 前回の記事で取り上げました御本の、続編にあたる作品なんですよ。
 では、活字マニアにしてミステリ好きの皆さま、こちらを、どうぞ~!


 
               ―― 世界記憶コンクール ――


 
 著者は三木笙子さん、’09年12月に発行されました。
 前作『人魚は空に還る』に続き、
 雑誌記者の里見高広(さとみ・たかひろ)さんと、
 巷で大人気の絵師さんである有村礼(ありむら・れい)さんが
 明治の東京を舞台に《謎解き》しまくっちゃう
 探偵物語のシリーズ第二作です。

「にッぽんのォ、よあけはッ」
「がるがるぐるる!」(←訳:謎解きとともに!)

 里見さんと有村さん、
 ふたりとも、或る探偵小説が大好き!
 英国の雑誌『ストランドマガジン』に発表&掲載されている
 その作品の探偵さんは……
 シャーロック・ホームズ氏!

 前回は努めてその御名を出さぬようにしましたが、
 今日は、ええ、言ってしまいましょう!
 この御本、いえ、シリーズは、
 偉大なるホームズ探偵に捧げるオマージュであり、
 一種のパロディ/パステーシュでもあるんですね。
 表題作『世界記憶コンクール』は、
 あの有名な短編を元ネタとしているのです~♪

「えッ? どのォ、おはなしィ??」
「がる~がるる~?」(←訳:有名っていうと~?)

 ところは、質屋さん。
 その質屋さんの目と鼻の先には、金融機関。
 質屋の店員さんは、
 お店を定期的に留守にすることになっていて……と来れば。

「ふァいッ!
 わきゃッたでスゥ~!」(←高々と挙手~!)
「がるる~!」(←訳:僕も~!)

 ずばり、
 『赤髪連盟』!!

 ホームズさんのファンである里見さん有村さん、
 当然のことながら、この名作を読了しております。
 
 質屋さんの地下で何かが進行しているのだろうか?
 まさかとは思うが……もしや??

「ぎんこォごうとォ??」
「ぐるぐるるっ?」(←訳:トンネル掘りっ?)

 明治の日本の怪し~い『連盟』の真相や如何に!
 収録された四つの物語それぞれに、
 ホームズさんの影がうかがえるのが
 ミステリ好きの心をくすぐります。
 この作品はあの御話がモデルかなぁ?
 などと、思い巡らすのも楽しいですよ。

「めいじのォ、たんていさんッ、おうえんしたくなるでスよゥ!」
「がるぐるがるる~♪」(←訳:どんどん本家の真似しちゃおう~♪)

 シリーズ第三作が待たれます。
 週末の読書タイムに、ぜひ~!
 
 
コメント (2)
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