こんにちは、ネーさです。
金木犀の香りもやや薄れ、その代わりに、嗅覚を刺激するものは……
銀杏の実! うわわ~!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむッ、ちょッとォ、くちゃいィッ!」
「がるる!がるぐるるがる!」(←訳:虎です!うんうん、匂うね!)
ここ東京都・八王子の秋の名物は、
黄色く色づく甲州街道沿いのイチョウ並木。
しばらくは銀杏の芳香に悩まされそうですが、
我慢ガマン……と唱えながら、さあ、読書タイ~ム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
―― フジモリ式建築入門 ――
著者は藤森照信さん、2011年9月に発行されました。
画像でお分かりのように、新書であるこの御本は、サイズこそ小判ですが、
内容はみっちり濃厚です!
「にゅうもんしょォ、なのにィ??」
「がるぐるるがる?」(←訳:ハイレベルなの?)
読みやすく、初心者さんにも分かりやすいのに、
高質で、なおかつ斬新に建築学を語る――
これは、実はとても難しいことなのです。
以前に聞いた御話なのですが、
建築というのは、非常に『学問化しにくい学問』なのだとか。
他の学問と比較してみますと、
物理学の場合では、
ニュートン力学があって→アインシュタインの理論が生まれた
とうように、
《必然》が《進展》を招きます。
では、建築の場合は?
「あうゥッ??」
「がるっぐるがるるぐるっ?」(←訳:えっと、どうなるのっ?)
時代ごとの建築の変遷を決定するのは、
《必然》ではなく、
《流行》や《好み》と言えるのではないでしょうか。
ルネサンスの建築なんて、
まるで古代ギリシャ、いえいえ、本気で古代ギリシャ!な復古路線です。
見方によっては、ルネサンスよりも前のゴシック調建築のほうが、
近代都市建築に近い、とさえ思えます。
なぜ、いきなりギリシャに戻っちゃったのか――
それは、ヒトの好み、当時の人々の嗜好が、
古代ギリシャを選んだから。
そう、建築を左右するのは、
ひとのこころ、
これがいい!こっちのほうが好きだ!という人間の感情なのです。
「うむゥ~、それはァ、ややこしィッ!」
「がるぐるがるぐるるる!」(←訳:心理学になっちゃう!)
我らが建築探偵こと藤森さんは、第一章で述べておられます。
“懐かしい”
このしみじみした感情の力が重要なのだ、と。
そうして、
建築の本質は“美”
と断言します。
これは明治の日本で活躍した建築家ジョサイア・コンドルさんの
“建築の本質は実用ではなく美である”
という言葉を引用したものです。
《美》を判定するのが《感情》であり《ひとのこころ》であるならば、
《ひとのこころ》の動きに多くを委ねられた『建築』分野ほど、
数値化&方程式化しにくい学問はないでしょう。
「いちだんとォ、ややこしィッ!」
「がるるぐるぐる~る~」(←訳:方程式なんてムリ~)
人類最初の建築から、
欧州の建築の歴史、
日本の建築が辿った変化・変転に至るまで、
藤森さんは果敢に挑みます。
歴史の流れの上に、
未来の建築は、見えてくるのか――
10月11日の今日、
震災から7ヶ月が過ぎました。
建築について、
ヒトが住まう容れものの在りかたについて、
さらには、町、都市のかたちについて、
日々、私たちは考えを巡らさずにはおれません。
復興とは、何なのか――
新しく町を創造するとは、
どういうことなのか――
より良い『住まい』『家』『建築』を、
どうやって見つけ出せばよいのか――
失われた《町》を悼み、
新しい《町》のために祈りたくなる
誠実な文章で綴られた建築入門の一冊、
ぜひ一読を!
「よいおうちがァ、できますようにッ!」
「ぐるがるるぐる!ぐるるる!」(←訳:きっと見つかる!と信じて!)
金木犀の香りもやや薄れ、その代わりに、嗅覚を刺激するものは……
銀杏の実! うわわ~!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
むむッ、ちょッとォ、くちゃいィッ!」
「がるる!がるぐるるがる!」(←訳:虎です!うんうん、匂うね!)
ここ東京都・八王子の秋の名物は、
黄色く色づく甲州街道沿いのイチョウ並木。
しばらくは銀杏の芳香に悩まされそうですが、
我慢ガマン……と唱えながら、さあ、読書タイ~ム!
本日は、こちらを、どうぞ~!
―― フジモリ式建築入門 ――
著者は藤森照信さん、2011年9月に発行されました。
画像でお分かりのように、新書であるこの御本は、サイズこそ小判ですが、
内容はみっちり濃厚です!
「にゅうもんしょォ、なのにィ??」
「がるぐるるがる?」(←訳:ハイレベルなの?)
読みやすく、初心者さんにも分かりやすいのに、
高質で、なおかつ斬新に建築学を語る――
これは、実はとても難しいことなのです。
以前に聞いた御話なのですが、
建築というのは、非常に『学問化しにくい学問』なのだとか。
他の学問と比較してみますと、
物理学の場合では、
ニュートン力学があって→アインシュタインの理論が生まれた
とうように、
《必然》が《進展》を招きます。
では、建築の場合は?
「あうゥッ??」
「がるっぐるがるるぐるっ?」(←訳:えっと、どうなるのっ?)
時代ごとの建築の変遷を決定するのは、
《必然》ではなく、
《流行》や《好み》と言えるのではないでしょうか。
ルネサンスの建築なんて、
まるで古代ギリシャ、いえいえ、本気で古代ギリシャ!な復古路線です。
見方によっては、ルネサンスよりも前のゴシック調建築のほうが、
近代都市建築に近い、とさえ思えます。
なぜ、いきなりギリシャに戻っちゃったのか――
それは、ヒトの好み、当時の人々の嗜好が、
古代ギリシャを選んだから。
そう、建築を左右するのは、
ひとのこころ、
これがいい!こっちのほうが好きだ!という人間の感情なのです。
「うむゥ~、それはァ、ややこしィッ!」
「がるぐるがるぐるるる!」(←訳:心理学になっちゃう!)
我らが建築探偵こと藤森さんは、第一章で述べておられます。
“懐かしい”
このしみじみした感情の力が重要なのだ、と。
そうして、
建築の本質は“美”
と断言します。
これは明治の日本で活躍した建築家ジョサイア・コンドルさんの
“建築の本質は実用ではなく美である”
という言葉を引用したものです。
《美》を判定するのが《感情》であり《ひとのこころ》であるならば、
《ひとのこころ》の動きに多くを委ねられた『建築』分野ほど、
数値化&方程式化しにくい学問はないでしょう。
「いちだんとォ、ややこしィッ!」
「がるるぐるぐる~る~」(←訳:方程式なんてムリ~)
人類最初の建築から、
欧州の建築の歴史、
日本の建築が辿った変化・変転に至るまで、
藤森さんは果敢に挑みます。
歴史の流れの上に、
未来の建築は、見えてくるのか――
10月11日の今日、
震災から7ヶ月が過ぎました。
建築について、
ヒトが住まう容れものの在りかたについて、
さらには、町、都市のかたちについて、
日々、私たちは考えを巡らさずにはおれません。
復興とは、何なのか――
新しく町を創造するとは、
どういうことなのか――
より良い『住まい』『家』『建築』を、
どうやって見つけ出せばよいのか――
失われた《町》を悼み、
新しい《町》のために祈りたくなる
誠実な文章で綴られた建築入門の一冊、
ぜひ一読を!
「よいおうちがァ、できますようにッ!」
「ぐるがるるぐる!ぐるるる!」(←訳:きっと見つかる!と信じて!)