こんにちは、ネーさです。
今日ラジオを聴いていましたら……
ああ!とうとう!花粉が飛び始めたという情報が~!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
うわァんッ! かふんッいやでスゥ~ッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるるがるるるぅ~!」(←訳:虎です!ボクだって花粉ヤダ~ッ!)
逃れたくとも逃れられない、花粉の恐怖。
同じように、目には映りにくい《悪》という恐怖。
本日の読書タイムは、
その《恐怖》を突き詰めるノンフィクション作品を、さあ、どうぞ~!
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―― 未解決事件(コールド・ケース) ――
著者はマイケル・カプーゾさん、原著は2010年に、日本語版は2011年12月に発行されました。
『死者の声を甦らせる者たち』と副題が付されています。
英原題は
『THE MURDER ROOM The Heirs of Sherlock Holmes Gather to Solve the World's Most Perplexing Cold Cases』、
訳者の日暮雅通さんはこの原著副題を
『世界で最も難解な未解決事件を解くために集まるシャーロック・ホームズの後継者たち』
と『訳者あとがき』で訳しておられます。
「ふわァ~、ほーむずさんのォ、こうけいしゃッ??」
「がるるっぐるるぐるがる?」(←訳:たち、ってことは、複数形だね!)
ええ、後継者さんは、ひとりではありません。
彼ら&彼女らが所属するのは、
米国フィラデルフィアに本拠を置く
《ヴィドック・ソサエティ(VIDOCQ SOCIETY)》。
《ヴィドック・ソサエティ・メンバー(VSM)》と呼ばれる彼らは、
営利を目的とせず、
犯罪と闘う機関や人々に無料で奉仕する専門家集団なのです。
ミステリ好きさん、あるいは映画好きさんは
憶えておられるでしょう――
映画『羊たちの沈黙』の大ヒットを。
そして、映画の成功によって《プロファイリング》という分析学が
一挙に注目された経緯を。
「ふァいッ!
まねするゥえいがッ、いッぱいィ、でましたでスッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:よく似た小説もね!)
米国のみならず日本でも、
プロファイラー=心理分析官が
映画になったりTVドラマで主役になったり。
では、映像の中の分析官さんたちは
どれくらい本物に近かったのか、というと……
全然ちがーう!!
「ぜんぜんッ??」
「がるる?」(←訳:違うの?)
この御本――『未解決事件』に登場するのは、
長く現場で、最前線で、犯罪と向き合ってきた捜査官さんたち。
ことに、《ヴィドック・ソサエティ》創設の中心メンバーとなった
元連邦捜査官さん、
犯罪心理学者さん、
法医学アーティストさんの傑出した業績が
詳細に記されています。
考え得る限り最悪の、いえ、想像を絶するほど凶悪な犯罪者たちを、
《VSM》の面々が狩り出し、
身柄を確保すべく追い詰めてゆく過程は、
フィクションなんて蹴散らしてしまう迫力!
「じじつはァ、つよしィ、でス!」
「がるるーぐるるがるる!」(←訳:本物だけが持つパワー!)
《ヒトの心に宿る悪》との
熱のこもった闘いから受ける感銘は、
彼らが決して冤罪に加担しない、という点です。
犯行手段は分かっている。
動機も、犯人も分かっている。
ただ、証拠がまったく無い――
だからといって、証拠や証言を捏造する、曲げる、という手段を
《VSM》は選択しません。
困難な闘いは、困難であるからこそ、
真摯に、
嘘や偽りに頼らず、
背をまっすぐ伸ばして行われます。
さながら、騎士たちの振舞いの如く。
「さすがはぁ、ほーむずさんのォ、こうけいしゃッ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:円卓の騎士だよ!)
一見、犯罪分析をネタにしたキワモノ?と思われるかもしれませんが、
エンタな語り口の裏には
ごくごく真面目なノンフィクションの貌が浮かび上がります。
ミステリ好きさんはもちろん、
歴史好きさんも、ぜひ~!
今日ラジオを聴いていましたら……
ああ!とうとう!花粉が飛び始めたという情報が~!
「こんにちわッ、テディちゃでス!
うわァんッ! かふんッいやでスゥ~ッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるるがるるるぅ~!」(←訳:虎です!ボクだって花粉ヤダ~ッ!)
逃れたくとも逃れられない、花粉の恐怖。
同じように、目には映りにくい《悪》という恐怖。
本日の読書タイムは、
その《恐怖》を突き詰めるノンフィクション作品を、さあ、どうぞ~!
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―― 未解決事件(コールド・ケース) ――
著者はマイケル・カプーゾさん、原著は2010年に、日本語版は2011年12月に発行されました。
『死者の声を甦らせる者たち』と副題が付されています。
英原題は
『THE MURDER ROOM The Heirs of Sherlock Holmes Gather to Solve the World's Most Perplexing Cold Cases』、
訳者の日暮雅通さんはこの原著副題を
『世界で最も難解な未解決事件を解くために集まるシャーロック・ホームズの後継者たち』
と『訳者あとがき』で訳しておられます。
「ふわァ~、ほーむずさんのォ、こうけいしゃッ??」
「がるるっぐるるぐるがる?」(←訳:たち、ってことは、複数形だね!)
ええ、後継者さんは、ひとりではありません。
彼ら&彼女らが所属するのは、
米国フィラデルフィアに本拠を置く
《ヴィドック・ソサエティ(VIDOCQ SOCIETY)》。
《ヴィドック・ソサエティ・メンバー(VSM)》と呼ばれる彼らは、
営利を目的とせず、
犯罪と闘う機関や人々に無料で奉仕する専門家集団なのです。
ミステリ好きさん、あるいは映画好きさんは
憶えておられるでしょう――
映画『羊たちの沈黙』の大ヒットを。
そして、映画の成功によって《プロファイリング》という分析学が
一挙に注目された経緯を。
「ふァいッ!
まねするゥえいがッ、いッぱいィ、でましたでスッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:よく似た小説もね!)
米国のみならず日本でも、
プロファイラー=心理分析官が
映画になったりTVドラマで主役になったり。
では、映像の中の分析官さんたちは
どれくらい本物に近かったのか、というと……
全然ちがーう!!
「ぜんぜんッ??」
「がるる?」(←訳:違うの?)
この御本――『未解決事件』に登場するのは、
長く現場で、最前線で、犯罪と向き合ってきた捜査官さんたち。
ことに、《ヴィドック・ソサエティ》創設の中心メンバーとなった
元連邦捜査官さん、
犯罪心理学者さん、
法医学アーティストさんの傑出した業績が
詳細に記されています。
考え得る限り最悪の、いえ、想像を絶するほど凶悪な犯罪者たちを、
《VSM》の面々が狩り出し、
身柄を確保すべく追い詰めてゆく過程は、
フィクションなんて蹴散らしてしまう迫力!
「じじつはァ、つよしィ、でス!」
「がるるーぐるるがるる!」(←訳:本物だけが持つパワー!)
《ヒトの心に宿る悪》との
熱のこもった闘いから受ける感銘は、
彼らが決して冤罪に加担しない、という点です。
犯行手段は分かっている。
動機も、犯人も分かっている。
ただ、証拠がまったく無い――
だからといって、証拠や証言を捏造する、曲げる、という手段を
《VSM》は選択しません。
困難な闘いは、困難であるからこそ、
真摯に、
嘘や偽りに頼らず、
背をまっすぐ伸ばして行われます。
さながら、騎士たちの振舞いの如く。
「さすがはぁ、ほーむずさんのォ、こうけいしゃッ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:円卓の騎士だよ!)
一見、犯罪分析をネタにしたキワモノ?と思われるかもしれませんが、
エンタな語り口の裏には
ごくごく真面目なノンフィクションの貌が浮かび上がります。
ミステリ好きさんはもちろん、
歴史好きさんも、ぜひ~!