「きゃぽーッ!
こんにちわッ、テディちゃでスゥ~!
わほほォ~いッ♪」
……あの、えーと、
こ、こんにちは、ネーさです。
「…がるるーぐるがるるー…」(←訳:…虎ですーこんにちはー…)
「らりほォ~ッ♪らりらりッ♪」
えー、そのう、
何故にまたテディちゃがこんなに張り切っているかと申しますと、
どうやら今日の読書タイムに原因が――
「おほんッ!
ごしょうかいィいたしまスゥ!
こちらをォ、どうぞ~ッ!」
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―― 天使のテディベア事件 ――
著者はジョン・J・ラムさん、原著は2007年に、日本語版は2011年10月に発行されました。
英原題は『THE FALSE‐HEARTED TEDDY』、
本国アメリカで人気の、テディベアが主人公の、ではなくて、
テディベア作家の探偵夫婦さんが主人公をつとめるミステリシリーズ第二作目が
この御本です。
「もほほッ♪
しんせきィ~しんせきィ~♪」
「がるるぐるがるる~???」(←訳:テディベア作家~???)
テディちゃの親戚、というか、一族さんたち――テディベア。
『テディ』なる名は、セオドア・ルースヴェルト大統領に由来する、等々
諸説ありますけれど、
クマ型ヌイグルミの愛称として
地球のどこでも通用しておりますね。
玩具としてのクマ型ヌイグルミを完成させた功績者は
ドイツのマルガレーテ・シュタイフさん!
そして、そのヌイグルミ『テディベア』に惚れ込み、
世に広めたのはアメリカ人さんたち、とされています。
そう、アメリカの方々は
テディベアがだぁ~い好き!!
「むふァふォッ♪
わがいちぞくはァ~にんきものッ♪」
「がる~ぐるるる?」(←訳:え~本当なのお~?)
本当なんだから、始末に困って……いえ、おほん、
そうなんです、テディベア愛好家の団体があり、
専門誌なども発行されていて、
購買層は子どもたちより、むしろ大人が主流なのです。
ブラッドリー・ライオンさんは
元サンフランシスコ警察の刑事さんでした。
捜査中に受けた銃撃が原因の怪我で警察官家業を引退した今は、
愛妻のアシュリーさんとともに、
テディベア三昧の毎日。
ええ、実はね、
アシュリーさんは、テディベア作家さんなんですよ。
「うむッ! せんすがァ、よろしいィッ♪」
「がる~がるるぐるぐるぅ~」(←訳:へぇ~作り手さんかぁ~)
さらにさらに、実は……このたび、
ブラッドリーさん御自身も作家デビュー!
アメリカ全土やカナダから
百名を超えるテディベア作家さんたちが集まる《ハーベア・エキスポ》にて、
自作のベアを初めてお披露目&出品することとなりました♪
ブラッドリーさん渾身の作の、クマちゃんは……
『ダーティベアリー』!
「だーてィ??」
「がるるー?」(←訳:ベアリー?)
サンフランシスコでいちばん有名な警官さんといったら、
『ダーティハリー』でしょう、もちろん!
ブラッドリーさんはハリーに敬意を表し、
ツィードのジャケットにサングラス、
SFPDの金色の七点星形バッジ、
革製ホルスターまで身に着けたテディベアを完成させていたのでした。
はたして、審査員さんたちの評価は?
新人テディベア作家として
認めてもらえるだろうか……?
が、事件です!
《ハーベア・エキスポ》主催の朝食会で、事件が!
「んもうッ!
たのしィおまつりがァ、だいなしィッ!」
「がる!」(←訳:だね!)
生涯刑事気分?なブラッドリーさん、
密かに捜査を始めます。
とはいえ、なにせ堂々とクリント・イーストウッドさん風ベアを
作ってしまう御方です。
その言動に滲むユーモア、
常にダジャレを忘れない心に、
読み手はどうしたって笑っちゃうのです。
『ダーティハリー』をはじめ、
様々な映画からの引用、
文学作品からひねり出したシャレやパロディ、
韻を踏んだり、
脇役さんたちとのやりとりも、まるで漫才。
「おじさんッ!もっとォ、まじめにィ~!」
「がるぐる……ぐるるる?」(←訳:真面目は……ムリかも?)
コージーミステリを思わせる表紙画ですが、
内容は……ユーモアハードボイルド?
硬派ミステリのパロディ?
クマと共存する新型警察小説?
ミステリ好きさんにおすすめのこの御本、
出来ればシリーズ第一作『嘆きのテディベア』と併せて、
ぜひ~♪
「テディベアまにあさんはァ、よむのだッ!」
「……がる~」(←訳:……だね~)
こんにちわッ、テディちゃでスゥ~!
わほほォ~いッ♪」
……あの、えーと、
こ、こんにちは、ネーさです。
「…がるるーぐるがるるー…」(←訳:…虎ですーこんにちはー…)
「らりほォ~ッ♪らりらりッ♪」
えー、そのう、
何故にまたテディちゃがこんなに張り切っているかと申しますと、
どうやら今日の読書タイムに原因が――
「おほんッ!
ごしょうかいィいたしまスゥ!
こちらをォ、どうぞ~ッ!」
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―― 天使のテディベア事件 ――
著者はジョン・J・ラムさん、原著は2007年に、日本語版は2011年10月に発行されました。
英原題は『THE FALSE‐HEARTED TEDDY』、
本国アメリカで人気の、テディベアが主人公の、ではなくて、
テディベア作家の探偵夫婦さんが主人公をつとめるミステリシリーズ第二作目が
この御本です。
「もほほッ♪
しんせきィ~しんせきィ~♪」
「がるるぐるがるる~???」(←訳:テディベア作家~???)
テディちゃの親戚、というか、一族さんたち――テディベア。
『テディ』なる名は、セオドア・ルースヴェルト大統領に由来する、等々
諸説ありますけれど、
クマ型ヌイグルミの愛称として
地球のどこでも通用しておりますね。
玩具としてのクマ型ヌイグルミを完成させた功績者は
ドイツのマルガレーテ・シュタイフさん!
そして、そのヌイグルミ『テディベア』に惚れ込み、
世に広めたのはアメリカ人さんたち、とされています。
そう、アメリカの方々は
テディベアがだぁ~い好き!!
「むふァふォッ♪
わがいちぞくはァ~にんきものッ♪」
「がる~ぐるるる?」(←訳:え~本当なのお~?)
本当なんだから、始末に困って……いえ、おほん、
そうなんです、テディベア愛好家の団体があり、
専門誌なども発行されていて、
購買層は子どもたちより、むしろ大人が主流なのです。
ブラッドリー・ライオンさんは
元サンフランシスコ警察の刑事さんでした。
捜査中に受けた銃撃が原因の怪我で警察官家業を引退した今は、
愛妻のアシュリーさんとともに、
テディベア三昧の毎日。
ええ、実はね、
アシュリーさんは、テディベア作家さんなんですよ。
「うむッ! せんすがァ、よろしいィッ♪」
「がる~がるるぐるぐるぅ~」(←訳:へぇ~作り手さんかぁ~)
さらにさらに、実は……このたび、
ブラッドリーさん御自身も作家デビュー!
アメリカ全土やカナダから
百名を超えるテディベア作家さんたちが集まる《ハーベア・エキスポ》にて、
自作のベアを初めてお披露目&出品することとなりました♪
ブラッドリーさん渾身の作の、クマちゃんは……
『ダーティベアリー』!
「だーてィ??」
「がるるー?」(←訳:ベアリー?)
サンフランシスコでいちばん有名な警官さんといったら、
『ダーティハリー』でしょう、もちろん!
ブラッドリーさんはハリーに敬意を表し、
ツィードのジャケットにサングラス、
SFPDの金色の七点星形バッジ、
革製ホルスターまで身に着けたテディベアを完成させていたのでした。
はたして、審査員さんたちの評価は?
新人テディベア作家として
認めてもらえるだろうか……?
が、事件です!
《ハーベア・エキスポ》主催の朝食会で、事件が!
「んもうッ!
たのしィおまつりがァ、だいなしィッ!」
「がる!」(←訳:だね!)
生涯刑事気分?なブラッドリーさん、
密かに捜査を始めます。
とはいえ、なにせ堂々とクリント・イーストウッドさん風ベアを
作ってしまう御方です。
その言動に滲むユーモア、
常にダジャレを忘れない心に、
読み手はどうしたって笑っちゃうのです。
『ダーティハリー』をはじめ、
様々な映画からの引用、
文学作品からひねり出したシャレやパロディ、
韻を踏んだり、
脇役さんたちとのやりとりも、まるで漫才。
「おじさんッ!もっとォ、まじめにィ~!」
「がるぐる……ぐるるる?」(←訳:真面目は……ムリかも?)
コージーミステリを思わせる表紙画ですが、
内容は……ユーモアハードボイルド?
硬派ミステリのパロディ?
クマと共存する新型警察小説?
ミステリ好きさんにおすすめのこの御本、
出来ればシリーズ第一作『嘆きのテディベア』と併せて、
ぜひ~♪
「テディベアまにあさんはァ、よむのだッ!」
「……がる~」(←訳:……だね~)