こんにちは、ネーさです。
桜の開花予想が発表されたようですね~♪
って、まだ一ヶ月も先のことですけれど……。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おはなみィ、いまからじゅんびィ、しましょゥッ♪」
「がるる!ぐるるがるがるるがるぐるー!」(←訳:虎です!今年は良いお花見が出来ますようにー!)
平和な世界で、美しい花を愛でる――
本日ご紹介いたします作品も、
“平和”を愛するものたちの物語です。
さあ、こちらを、どうぞ~!
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―― 戦火の馬 ――
著者はマイケル・モーパーゴさん、原著は1982年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
英原題は『WAR HORSE』、
かねてから舞台化されて評判を呼んだこの作品は、
2011年末には映画も公開されています。
日本での上映は3月に予定されているそうですよ。
「テディちゃ、てれびィのォ、しーえむッ、みましたでス!」
「ぐるる~がるぐるがるるる!」(←訳:お馬さんのお話なんだよね~!)
馬……というと、
現代の日本に住む私たちは殆どの場合、
サラブレッドを連想してしまいます。
競馬場でレースに出場する、競走馬さんたち、ですね。
ですが、馬イコール競走馬、ではなかった時代がありました。
馬、といえば……農耕馬!
歴史の上では、こちらの方が長く、また重要でもありました。
畑を耕し、人を助ける労働力となってくれる馬たちの、ありがたさ!
農家の人たちにとって、農耕馬は日々に欠かせぬ、
なくてはならない存在ですよね。
「はたらくゥ、おうまさんッ、でスかッ♪」
「がるぐるっぐるぐるがるる!」(←訳:日本なら、道産子くんたちだ!)
脚は太く!
蹄も巨大で!
見上げるような体高!
その胴に鋤(すき)を着ければ、
耕せない畑地などないような、
立派な農耕馬!
農夫さんの誇り!
この御本の主人公も、農場の農耕馬さんです。
いえ、でも、仔馬の彼は、
サラブレッドの血が半分混じっているためでしょうか、
身体は痩せ細って、
競りではロクな値がつきませんでした。
よく働いてくれそうな馬だと、
見ては貰えなかったのか……。
と、そこへ。
《これは素晴らしく勇敢な馬になりそうだね》
そんな声が聞こえてきましたよ!
「わほッ♪ せんけんのォめいィがァ、ありまスゥ!」
「がるる~!」(←訳:嬉しい~!)
声は、少年のものでした。
農家の子、アルバート少年は
彼にジョーイと名前を付けました。
アルバートと、ジョーイ。
英国の片隅の農場で、
彼らは貧しくとも幸せに暮らしたことでしょう――
戦争がなかったなら。
「せッ、せんそうゥッ!」
「がるーっ!」(←訳:ヤダーっ!)
第一次世界大戦が始まろうとしていました。
蒸気機関から燃料を使用するエンジンへ、
技術は移ろうとしていましたが、
まだまだ車が貴重品であった時代です。
物資の輸送を担うのは、馬たち。
騎馬となって、最前線で騎兵を乗せて走るのも馬たち。
少年アルバートは、
僅かなお金で軍隊に売られてゆくジョーイを
見送ることしか出来ません。
ただ、いつか、
いつか再会を、と決意しながら。
ジョーイもまた、
アルバートのもとを去るしかありません。
戦場へ、
平和な農場とジョーイから引き離され、戦場へ……
「にげられるものならァ」
「ぐるがる~!」(←訳:逃げたい~!)
タンク(戦車)。
空を飛ぶ戦闘機械。
毒ガス。
機関銃。
悪夢そのものの戦争の只中を生きる一頭の馬の物語を
著者・モーパーゴさんは
ジョーイの眼から描きます。
その眼に映る、ひとの世の営みの、幸福も、不幸も。
できれば、
活字マニアさんに、
映画マニアさんにも、
映像で観る前に読んでー!とお願いしたい一冊です。
目で見る戦闘シーンは後回しにしちゃって、
まず文章をー!
「ものがたりはァ~!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:文字から始まる!)
桜の開花予想が発表されたようですね~♪
って、まだ一ヶ月も先のことですけれど……。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おはなみィ、いまからじゅんびィ、しましょゥッ♪」
「がるる!ぐるるがるがるるがるぐるー!」(←訳:虎です!今年は良いお花見が出来ますようにー!)
平和な世界で、美しい花を愛でる――
本日ご紹介いたします作品も、
“平和”を愛するものたちの物語です。
さあ、こちらを、どうぞ~!
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―― 戦火の馬 ――
著者はマイケル・モーパーゴさん、原著は1982年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
英原題は『WAR HORSE』、
かねてから舞台化されて評判を呼んだこの作品は、
2011年末には映画も公開されています。
日本での上映は3月に予定されているそうですよ。
「テディちゃ、てれびィのォ、しーえむッ、みましたでス!」
「ぐるる~がるぐるがるるる!」(←訳:お馬さんのお話なんだよね~!)
馬……というと、
現代の日本に住む私たちは殆どの場合、
サラブレッドを連想してしまいます。
競馬場でレースに出場する、競走馬さんたち、ですね。
ですが、馬イコール競走馬、ではなかった時代がありました。
馬、といえば……農耕馬!
歴史の上では、こちらの方が長く、また重要でもありました。
畑を耕し、人を助ける労働力となってくれる馬たちの、ありがたさ!
農家の人たちにとって、農耕馬は日々に欠かせぬ、
なくてはならない存在ですよね。
「はたらくゥ、おうまさんッ、でスかッ♪」
「がるぐるっぐるぐるがるる!」(←訳:日本なら、道産子くんたちだ!)
脚は太く!
蹄も巨大で!
見上げるような体高!
その胴に鋤(すき)を着ければ、
耕せない畑地などないような、
立派な農耕馬!
農夫さんの誇り!
この御本の主人公も、農場の農耕馬さんです。
いえ、でも、仔馬の彼は、
サラブレッドの血が半分混じっているためでしょうか、
身体は痩せ細って、
競りではロクな値がつきませんでした。
よく働いてくれそうな馬だと、
見ては貰えなかったのか……。
と、そこへ。
《これは素晴らしく勇敢な馬になりそうだね》
そんな声が聞こえてきましたよ!
「わほッ♪ せんけんのォめいィがァ、ありまスゥ!」
「がるる~!」(←訳:嬉しい~!)
声は、少年のものでした。
農家の子、アルバート少年は
彼にジョーイと名前を付けました。
アルバートと、ジョーイ。
英国の片隅の農場で、
彼らは貧しくとも幸せに暮らしたことでしょう――
戦争がなかったなら。
「せッ、せんそうゥッ!」
「がるーっ!」(←訳:ヤダーっ!)
第一次世界大戦が始まろうとしていました。
蒸気機関から燃料を使用するエンジンへ、
技術は移ろうとしていましたが、
まだまだ車が貴重品であった時代です。
物資の輸送を担うのは、馬たち。
騎馬となって、最前線で騎兵を乗せて走るのも馬たち。
少年アルバートは、
僅かなお金で軍隊に売られてゆくジョーイを
見送ることしか出来ません。
ただ、いつか、
いつか再会を、と決意しながら。
ジョーイもまた、
アルバートのもとを去るしかありません。
戦場へ、
平和な農場とジョーイから引き離され、戦場へ……
「にげられるものならァ」
「ぐるがる~!」(←訳:逃げたい~!)
タンク(戦車)。
空を飛ぶ戦闘機械。
毒ガス。
機関銃。
悪夢そのものの戦争の只中を生きる一頭の馬の物語を
著者・モーパーゴさんは
ジョーイの眼から描きます。
その眼に映る、ひとの世の営みの、幸福も、不幸も。
できれば、
活字マニアさんに、
映画マニアさんにも、
映像で観る前に読んでー!とお願いしたい一冊です。
目で見る戦闘シーンは後回しにしちゃって、
まず文章をー!
「ものがたりはァ~!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:文字から始まる!)