テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

王冠は、まぼろし? それとも――

2012-02-03 23:14:23 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日2月3日は節分ですね~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 まめまきィはァ、まかせるのでス! ふくはァ~うちィッ!」
「がるる!ぐるぐるがるるるがるるー!」(←訳:虎です!恵方巻きはボクに任せてー!)

 恒例の招福行事を無事に終えたら、
 さあ、読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!
 
  



             ―― 匪賊の社会史 ――


 
 著者はエリック・ホブズボームさん、原著は1969年に、
 日本語版は(1972年に刊行されたものがこのたび改訳され)2011年1月に発行されました。
 英原題は『Bandits』。
 前回記事では、
 悪辣な犯罪者たちと闘う“ホームズさんの後継者たち”を描いた
 『未解決事件 コールド・ケース』を御紹介しましたが、
 こちらの御本の主役たちは、
 ホームズさんとは正反対の――

「わるいィやつゥ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:強盗団や盗賊だ!)

 そうね、法を遵守する犯罪捜査官さんたちとは
 真っ向から対立する存在の
 『罪人』たちが、
 大挙登場いたします。

 でも……匪賊? 強盗団? 盗賊?
 著者・ホブズボームさんがここで取り上げているのは
 そんなワルいヤツら、なんでしょうか?

 シャーウッドの森の貴族強盗ロビン・フッド。
 シチリアやサルディニア島の山賊たち。
 西部劇で有名なジェシー・ジェームズとその兄フランク。
 革命軍の将軍パンチョ・ビリャ。

 日本で例を探すなら……鼠小僧次郎吉??

「ふァ~? ねずみィこぞうッ?」
「がるるっぐるがるる?」(←訳:義賊ってヤツだね?)

 義賊、革命家、反政府主義者……
 彼らを単なる犯罪者と言い切ってしまうのは難しいですね。
 もしも体制がひっくり返りでもしようものなら、
 次に支配する側に立つのは
 義賊であった彼らかもしれませんでしょ。

「あすにィ、なッたらァ~…おうさまッ!」
「がるるぐるがるがるがる~…」(←訳:可能性はゼロじゃないけど~…)

 そう、大抵の匪賊は匪賊のまま、
 玉座に上ることなく斃れてゆきました。
 ですが、王になれなかった匪賊、
 王にはなれそうもない義賊たちの頭上に、
 人々は幻の冠を夢見るのです。
 彼らがもし……
 私たちが、もし……?

 匪賊たちが生まれた背景、
 匪賊たちを育んだ社会と時代、
 義賊が伝説となる経緯。

 『未解決事件 コールド・ケース』と比べて
 ちょっとおカタい研究書ですけれど、
 近代のアウトローたちに興味をお持ちの歴史好きさんに
 おすすめの御本です。
 ミステリ好きさん、映画好きさんも、一読を~!

「ネーさッ!
 こちらもォ、おすすめェでスよゥ!」
「がるるっぐるぐるる~!」(←訳:こっちも賊のお話だ~!) 
 
  

 はいはーい、出ましたね!
 『ONE PIECE』第65巻!
 初版が400万部突破という点も話題になっています。
 新世界を目指すのは、
 賊は賊でも、海の賊~!

「るふィくんッ、たたかッてまスゥ!」
「がるるぐるがるるるー!」(←訳:チョッパーくんもね!)

 御本の帯にも、注目ですよ~♪

  

 今春、六本木で開催される『ONE PIECE展』!
 春休みと重なって混雑は必至でしょうが、
 と~っても楽しみな企画展です!

「みんなでェ、みようッ!」
「がるがるぐるるる!」(←訳:麦わら一味の世界!)

コメント
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