こんにちは、ネーさです。
和菓子屋さんに桜餅が並び始めて、ピンク色がきれいですね~♪
……うん? あの緑の色の御菓子は……?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさッ! あれはァ、かしわもちィ!」
「がるるー!ぐるるぐるがる!」(←訳:虎ですー!確かに柏の葉だ!)
柏餅……好きなんですけれど、いいんでしょうか、2月なのに?
いや、構わん!好きならば!
本日ご紹介いたします作品の著者さんは
そう言って下さるかしら~?と想像しつつ、
さあ、今日も読書タイムに突入で~す!
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―― 僕はこんなものを食べてきた ――
著者は三國清三(みくに・きよみ)さん、2010年4月に発行されました。
『Ce que j'ai mange jusqu'ici』と仏語題名が付されています。
食通さんには、
『オテル・ドゥ・ミクニ』のミクニさんの著作です!
と説明した方が分かりやすいかもしれませんね♪
「しぇふさんッ、でスねッ!」
「がるるぐるるぐる~!」(←訳:料理長さんようこそ~!)
お料理に関する著書を多数刊行されておられる三國シェフさん。
ですが、この御本は
レシピブックや、研究書、料理の歴史書、の類ではありません。
いえ、歴史は、ちょこっと関係アリ、でしょうか。
歴史は歴史でも、
三國さん御自身の歴史。
――こんなものを食べてきた――
この題名に、三國さんの思いが込められています。
「きッとォ、しぇふさんはァ、ちいさいィころからァ~」
「ぐるるがるがるるるぐる!」(←訳:すごい御馳走を食べてきたんだ!)
ええ、それは本当にすごい御馳走だったようです。
もいだばかりの、みずみずしいトマト。
とうきび、きゅうり、なす、すいか、メロンも。
みな、お母さんが畑で育てている野菜や果物たち。
もずく、なまこ、ホヤ。
小さなイカ、甘海老、ウニ、あわび。
漁師をしているお父さんは、新鮮な海の幸を。
そうそう、家では鶏を飼っていたので、
産まれたての卵も、よく食べました。
「ほわわァ~! ほんとにィ、ごちそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:なんて贅沢~!)
とは、とても考えられませんでした……当時は。
北海道増毛郡増毛町(ましけまち)。
かつては、にしん漁で賑わった港も寂れ、
冬の時代が訪れていました。
生まれ育ったその町を、
三國少年が離れたのは、
昭和44年、十五歳のとき。
高校進学のため、ではなく、
住み込みで働きながら
調理師学校で学ぼうと、
故郷をあとにしたのです。
「がんばれェッ、みくにしょうねんッ!」
「がるっる!」(←訳:ファイト!)
下働き時代の日々を、
三國さんはごくあっさりと書き流します。
その裏にどれほど、筆にしがたい艱難辛苦があったことか――
しかし、見ているひとがいたのです。
三國少年が山のような汚れものを、鍋を、お皿を洗う姿を。
その手の動きを。
挫折を知った上での、不屈の精神を。
《料理の神様》は、
ちゃあんと見ていてくれたのでした。
「ふゥ~、よかッたでスゥ!」
「ぐるるがるがるる~!」(←訳:やさしい神さま~!)
《料理の神様》の粋な計らい、とは?
三國少年が抱いた目標とは?
そして、
功成り名遂げた現在の三國シェフさんが愛する食事――食べもの、とは?
「ぷふッ♪
しぇふさんのォ、だいこうぶつはァ~…!」
「がるっぐるるぐるがるがる!」(←訳:あっ!ここでバラしちゃ駄目だよ!)
料理って、なに?
食べるって、どういうこと?
僕、どんなものを食べて育ったんだろう?
僕という存在を作ってくれたのは何なのか――?
日本を代表するフレンチのシェフさんが綴る半生記は、
食いしん坊を自認するすべての活字マニアさん、必読!
お料理を勉強中の調理師学校生さんも、
ぜひ、お読み下さいね~!
和菓子屋さんに桜餅が並び始めて、ピンク色がきれいですね~♪
……うん? あの緑の色の御菓子は……?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
ネーさッ! あれはァ、かしわもちィ!」
「がるるー!ぐるるぐるがる!」(←訳:虎ですー!確かに柏の葉だ!)
柏餅……好きなんですけれど、いいんでしょうか、2月なのに?
いや、構わん!好きならば!
本日ご紹介いたします作品の著者さんは
そう言って下さるかしら~?と想像しつつ、
さあ、今日も読書タイムに突入で~す!

―― 僕はこんなものを食べてきた ――
著者は三國清三(みくに・きよみ)さん、2010年4月に発行されました。
『Ce que j'ai mange jusqu'ici』と仏語題名が付されています。
食通さんには、
『オテル・ドゥ・ミクニ』のミクニさんの著作です!
と説明した方が分かりやすいかもしれませんね♪
「しぇふさんッ、でスねッ!」
「がるるぐるるぐる~!」(←訳:料理長さんようこそ~!)
お料理に関する著書を多数刊行されておられる三國シェフさん。
ですが、この御本は
レシピブックや、研究書、料理の歴史書、の類ではありません。
いえ、歴史は、ちょこっと関係アリ、でしょうか。
歴史は歴史でも、
三國さん御自身の歴史。
――こんなものを食べてきた――
この題名に、三國さんの思いが込められています。
「きッとォ、しぇふさんはァ、ちいさいィころからァ~」
「ぐるるがるがるるるぐる!」(←訳:すごい御馳走を食べてきたんだ!)
ええ、それは本当にすごい御馳走だったようです。
もいだばかりの、みずみずしいトマト。
とうきび、きゅうり、なす、すいか、メロンも。
みな、お母さんが畑で育てている野菜や果物たち。
もずく、なまこ、ホヤ。
小さなイカ、甘海老、ウニ、あわび。
漁師をしているお父さんは、新鮮な海の幸を。
そうそう、家では鶏を飼っていたので、
産まれたての卵も、よく食べました。
「ほわわァ~! ほんとにィ、ごちそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:なんて贅沢~!)
とは、とても考えられませんでした……当時は。
北海道増毛郡増毛町(ましけまち)。
かつては、にしん漁で賑わった港も寂れ、
冬の時代が訪れていました。
生まれ育ったその町を、
三國少年が離れたのは、
昭和44年、十五歳のとき。
高校進学のため、ではなく、
住み込みで働きながら
調理師学校で学ぼうと、
故郷をあとにしたのです。
「がんばれェッ、みくにしょうねんッ!」
「がるっる!」(←訳:ファイト!)
下働き時代の日々を、
三國さんはごくあっさりと書き流します。
その裏にどれほど、筆にしがたい艱難辛苦があったことか――
しかし、見ているひとがいたのです。
三國少年が山のような汚れものを、鍋を、お皿を洗う姿を。
その手の動きを。
挫折を知った上での、不屈の精神を。
《料理の神様》は、
ちゃあんと見ていてくれたのでした。
「ふゥ~、よかッたでスゥ!」
「ぐるるがるがるる~!」(←訳:やさしい神さま~!)
《料理の神様》の粋な計らい、とは?
三國少年が抱いた目標とは?
そして、
功成り名遂げた現在の三國シェフさんが愛する食事――食べもの、とは?
「ぷふッ♪
しぇふさんのォ、だいこうぶつはァ~…!」
「がるっぐるるぐるがるがる!」(←訳:あっ!ここでバラしちゃ駄目だよ!)
料理って、なに?
食べるって、どういうこと?
僕、どんなものを食べて育ったんだろう?
僕という存在を作ってくれたのは何なのか――?
日本を代表するフレンチのシェフさんが綴る半生記は、
食いしん坊を自認するすべての活字マニアさん、必読!
お料理を勉強中の調理師学校生さんも、
ぜひ、お読み下さいね~!