テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

虎は、音もなく…!

2012-02-16 23:32:18 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 祝! マレーシアにて開催中の
 第32回アジア自転車競技選手権大会・第19回アジア・ジュニア自転車競技選手権大会に於いて
 個人ロードレース男子ジュニアの部門で
 西村大輝くん(東京・昭和第一学園高校)が、みごと優勝を遂げましたよ!

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 にしむらくんッ、おめでとうございまスゥ!」
「がるる!ぐるるぐるがるがるぐる~!」(←訳:虎です!すごいぞアジアのトップだ~!)

 小橋勇利くん(愛媛・松山工業高校)も2位と、日本勢は大活躍!
 週末にかけて、女子ロード、男子U23部門のレースも行われますので、
 皆さま、日本から声援を送って下さいまし~!

「ぐッどォ~らッくゥ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:かっこいいぞ~!)

 では、勢いに乗って、読書タイムもスタートしますよ♪
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― 硝子の暗殺者 ――


 
 著者はジョー・ゴアズさん、原著は2006年に、日本語版は2011年6月に発行されました。
 英原題は『Glass Tiger』――『ガラスの虎』という意味ですね。

「えッ?? とらァ、でスかァ~?」
「がるるぐるるがるがるるる~?」(←訳:ガラス製の虎なんているの~?)

 ガラスの虎……それは、何を指すのでしょうか?
 日本語版題名の、狙撃者、という言葉との係わりは?

 或る年の大晦日から、物語は始まります。
 アフリカ・ケニアの自然保護動物公園で唯一の、
 いえ、この国でただひとり、
 白人のキャンプ監視員であるブレンダン・ソーンさんは、
 暮れゆく年の空気の中に
 気配を嗅ぎ取りました。

 何かが起こる、変化の気配。

 ソーンさんの推察は間違ってはいませんでした。
 変化は、確かに訪れたのです。

 密猟容疑での逮捕、身柄の拘束、
 母国アメリカへの強制送還、という形になって。

「たたたッ、たいほォ??」
「がるっ??」(←訳:密猟ぅ??)

 身に覚えのない罪、
 いえ、これは罠であろうことは、
 ソーンさん自身、また彼を知る人々には一目瞭然。
 ですが、とりあえず、
 促されるまま、母国の首都へ『連行されてやる』ことにしたソーンさん、
 気付けば身の毛もよだつ《作戦》に
 参加する羽目になっていました。

 新大統領を、暗殺者の魔手から守る……!

「こッ、こわすぎるゥ!」
「がるがるぐるるる~!」(←訳:命懸けの仕事だよ~!)

 暗殺者は、経歴、軍事的能力、生活環境などの点で
 ソーンさんと瓜ふたつ。
 年齢こそ離れているけれど、
 まるで、双子のよう。

 そう、それが、非常手段を使っても
 ソーンさんを一員に迎えた理由でした。
 瓜ふたつの片割れには、
 もう片方がどんな行動を取るか、予想できるだろう。

 暗殺を企む場所、日時、手段。

 ソーンさんならば、分かるはず――

 かくて、ソーンさんは追跡者に、さらには分析者とも化します。
 暗殺者は、どこに?
 事件は、いつ、どこで?
 そして……

 『なぜ』なのか?

「う~むゥ、なぜかァ、でスかァ?」
「ぐるがるる!」(←訳:動機を探せ!)

 著者のゴアズさんは
 ダシール・ハメット研究者としても知られる御方でしたが、
 惜しくも2011年1月に永眠されました……
 ハードボイルドを愛する作家さんらしく、
 政争もアクションも謎も
 ふんだんに盛り込まれたこの御本は、
 ミステリ好きさんの間でいま評判の一冊です。
 エンタな御話に目がない活字マニアさんは、ぜひ~!

「はらはらのォ、てんかいにィ~!」
「がるぐるるるがる!」(←訳:手に汗握ります!)

 
 
コメント
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