テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

縁起物なら、おまかせを♪

2012-02-19 23:21:46 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 夜空を見上げれば、オリオン座がやや西方へ傾き、
 代わりに、目を惹く高さに上ってきたのはシリウスですね♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゆのォ、せいざうかんさつゥはァ、さァ~むゥ~いィ~!」
「がるる!がるぐるぐるる~!」(←訳:!虎です!氷像になりそう~!)

 はいは~い、では暖房した部屋に戻って、
 レッツ読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!
 
  


 
               ―― 江戸の縁起物 ――



 著者は木村吉隆さん、聞き書きは藤井恵子さん、写真は鈴木俊介さん、
 2011年12月に発行されました。
 『浅草仲見世 助六物語』と日本語副題が、
 『Good Luck Charms of Edo   Sukeroku of Asakusa's Nakamise』と
 英題名が付されています。

「あはッ♪
 テディちゃ、あさくさァ、すきでスゥ~♪」
「がるぐるる~ぐるがるる~!」(←訳:浅草寺に~お詣りすれば~!)
「いつもォ、おおにぎわいッ♪」

 ええ、そうですね。
 浅草は、押しも押されぬ東京の人気観光スポットのひとつ!
 地元の御方、国内外からの観光客さんたちで、
 界隈をいつも大勢の人が行き交っています。
 その浅草の仲見世、
 観音さまの宝蔵門近くで
 江戸時代の末頃より
 お店を営んでいるのが……

 『助六(すけろく)』さん。

 この御本は、『助六』さんで商われている
 “江戸趣味小物”たち約200点を厳選して御紹介する
 《縁起物》のガイドブックであり、
 愛嬌たっぷりの写真集でもあります♪

「えんぎものォ、というとォ~…まねきねこッ!」
「がるるぐる!」(←訳:達磨さんも!)

 七福神さまや、
 福助さん、
 不苦労と書けばフクロウさんも招福アイテム!

 それに、御本の表紙写真になっている
 《笊かぶり犬(ざるかぶりいぬ)》くんも、
 玩具であり、
 魔除け&厄除けの縁起物です。

 笊をすっぷりかぶった張り子のワンコは、
 安産と子育てのお守りであり、
 小さくつぼめた傘を笊の上に背負っていることで
 瘡除(かさよけ)をも表しているのだそうです。
 疱瘡にかかっても、軽く小さく済みますように、という
 親御さんの願いがこめられているのね。

 また、別の御本で読んだのですが、
 『犬』の字に『竹』を乗せると、
 『笑』の字に似ることから、
 
 傘をかさねた笑 → 傘をかさねて笑う → かさねがさね笑う → 笑って笑って → 笑う門には福来る

 と解釈する説もあるのだとか♪

「むむっ! とんちィ、でスかッ」
「がるるる!」(←訳:駄洒落だ!)

 ダジャレ、大いにけっこう!
 江戸の文化は、実のところ、
 駄句&駄じゃれの占める比率がとっても高いのです。
 浮世絵や、双六、手拭い、お着物の絵柄にも、
 判じ絵や、ヒトコマ漫画のようなデザインが多く見られますよ。

 例えば、
 馬が九頭いれば――

「それはァ~もしかしてェ~?」
「ぐるるがる!」(←訳:ウマくいく!)

 『助六』さん店内では、
 そういった縁起を担いで!縁起を招いて!な
 江戸の色濃い小さな招福玩具が
 へぇ~!
 わあ可愛い!
 と言ってくれるお客さんたちを待っています。
 
 タヌキは、他を抜く、ですから勝負事や受験に!
 おヘソのないカエルくんは、雷除けに!
 金太郎さんの滝登りは、立身出世に!

「だじゃれェ、だいかんげいィ~!」
「がるるぐるるるぐるー!」(←訳:笑えばカムカムラッキー!)

 巻末の、
 著者・木村さんこと『助六五代目』による
 お店の歴史&浅草の歴史も必読の、
 江戸の縁起物小事典は
 雑貨好きさん、フィギュア好きさん、
 そして縁起物コレクターさんにおすすめですよ♪
 浅草観光の際にも、ぜひ!

「ひろッちゃおうゥッ! みつけちゃおうゥッ!」
「がるぐる~!」(←訳:大きな福~!)
 
 
コメント
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