テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ショカツだって、すごいんです。

2012-02-24 23:44:48 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日は、まず……は~い、ゆるキャラちゃん、いらっしゃ~い!

  

 JR八王子駅で『ゴールデンウィークは東北へ旅行を!』と
 熱烈キャンペーン中なのは、
 青森県の観光マスコットキャラクター『いくべぇ』くん♪
 岩手県のキャラちゃんも来ていたんですけれど、
 人垣が厚くて、撮影は断念……。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃらくんたちィ、にんきィでスねッ♪」
「がるるー!ぐるるがるがるる!」(←訳:虎ですー!カッコいいぞ東北!)

 いいぞ~東北!とエールを送りつつ、
 本日の読書タイムは……東京が舞台の、
 こちらの作品を、どうぞ~!

  


 
              ―― ドルチェ ――


 
 著者は誉田哲也(ほんだ・てつや)さん、2011年10月に発行されました。
 前回記事では、
 間もなく映画が公開される予定の『戦火の馬』を御紹介いたしましたが、
 こちらは、現在TVドラマ化されて放映中の
 《ストロベリーナイト》原作者さんの御本です。

「けんどうのォ、おはなしもォ、わんだほーでしたでス!」
「がるるぐ-るるるがる!」(←訳:《武士道シリーズ》だね!)

 そういえば、『武士道シックスティーン』に始まる《武士道3部作》も
 映画化されましたね。
 著者・誉田さんの作品には
 映像クリエイターさんたちの想像/創造力を刺激する何かがある、のでしょうか?

 けれど、この御本の主役さんは、
 えへん、失礼ながら、
 スクリーンには不向きで、ちょっと地味……かもしれません。
 
 魚住久江(うおずみ・ひさえ)さんは
 警視庁の刑事さん。
 階級は巡査部長さんで、
 練馬警察署に勤務しています。

「うむむッ?
 ほんちょうきんむゥ、ではないィのでスかッ??」
「ぐるがるるぐるるー?」(←訳:桜田門じゃないのー?)

 すべての刑事さんたちが憧れるであろう本庁の、
 しかも捜査一課勤務。
 実は、魚住さんは以前にその一課で
 バリバリ働いていた経歴を持っているのです。

 それなのに、どうして
 《栄光の職場》を捨て、
 一課に復帰しないか、との誘いも断って、
 所轄署に留まっているのか……?

「ふしぎィ、でスねッ?」
「がるるるぐるるがるる~?」(←訳:所轄が好きなのかな~?)

 帳場が立つほどの大事件ではない、けれど。
 マスコミの注目も集まらない、けれど。
 軽々しく決着をつけたくはない事件。
 魚住さんをひどく悩ませる事件――
 
 この御本には、
 『ストロベリーナイト』の姫川玲子さんとは異なるタイプの、
 いえ、見方によっては、
 やはり姫川さんと同じように、
 真の刑事さん――真の警察官であるのだとも思える魚住さんの、
 “探偵ものがたり”6篇が収録されています。

 魚住さんとともに働く練馬署勤務の同僚さんたちの、
 ちょこっとユーモラスな言動が、
 なかなかにリアルで、つい、

「きッとォ、いるいるゥ、こういうひとッ!」
「ぐるるがるがるぐる!」(←訳:うん居るよね、たぶん!)

 と、頷いてしまう迫真性と、
 親しみをも併せ持っているところが
 独特の魅力になっていますね。
 はたして、
 《練馬の魚住刑事》あるいは《所轄の魚住刑事》シリーズ、
 今後は新たな人気シリーズになってゆくのかしら?

「きッとォ、なるなるゥ!」
「がるるぐるるー!」(←訳:続巻に期待だー!)

 警察小説よりも、正統派短編ミステリ!と呼びたい一冊です。
 誉田さんファンの方々、
 ミステリ好きな御方は、ぜひ~!
 
コメント
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