「こんにちわッ、テディちゃでス!
いまァ、わだいィはァ、だいおういかッ!」
「がるる!ぐーるがるぐる!」(←訳:虎です!ブームですイカ!)
こんにちは、ネーさです。
ドラマ『半沢直樹』には及びませんでしたが、
先週末に放送されたNHKスペシャルは反響大だそうですね。
怖いモノ見たさ?のダイオウイカブーム!
本日の読書タイムは、
深海ではなく、
そこらへんの川や池や沼に棲息するあの生物が影の主役を務める新作ミステリを、
さあ、どうぞ~!

―― 溺れる犬は棒で叩け ――
著者は汀こるもの(みぎわ・こるもの)さん、2013年7月に発行されました。
著者・汀さんのデビュー作『パラダイス・クローズド』以来好評の、
《THANATOS(タナトス)》シリーズの第八作目には、
『Who is the Monster?』と英吾題名が付されています。
「こいィ??」
「ぐるる!」(←訳:鯉だね!)
御本の表紙中央でイバって、いえ、目立っているのは、
錦鯉――
物語は、この錦鯉くんのいる光景から始まります。
錦鯉くんが棲んでいるのは、
とある旧家の、
とある広大なお庭の、
とある池。
このお家がごくありきたりなお金持ちさん程度でしたら、
何の問題も無かったのですが、
そうでなかったがゆえに、
厄介事が起きてしまいます。
お家に伝わるのは、
御先祖さまが鬼退治をしたという歴史!
そして鬼退治を模した儀式を行い、
新たな当主さんを決定する古風な慣習!
儀式の最中に発生する怪事件!
「……よこみぞォせんせェ~!」
「がるるるるるぐるる~!」(←訳:金田一さんの出番だ~!)
おどろおどろしい物語の探偵役さんは、
えへん、かの金田一さん、ではありません。
《THANATOS》つまり死神と異名をとる、
立花美樹(たちばな・よしき)さんと
双子の弟の立花真樹(たちばな・まき)さん。
鬼退治を先祖に持つ旧家さんは、
立花兄弟の親戚であり、
次の当主に美樹くんを、と話が持ち上がったのでした。
しかし、兄弟二人っきりで
東京から遠く離れた親戚の旧家さんへ
送り出すわけにはまいりません。
「もれなくゥ、ついてくるゥ~!」
「ぐるるがるるがる!」(←訳:事件がついてくる!)
THANATOSの行くところ、事件あり。
お守役の、高槻(たかつき)刑事さんと、
監察医の出屋敷ドクターは、
兄弟に付き添い、
事件を未然に防ぐ……などとは微塵も思わず、
せめて被害を最小限にとどめようと努力するのですが……
「やぱりィ、むだァ、でしたかァ?」
「ぐるがるーるぐるるる!」(←訳:死神パワーは怖いよう!)
推理合戦の合間に繰り広げられるのは、
鯉に関するウンチク舌戦と、
鬼退治伝説に隠された真実、
そして混沌。
前回記事で触れた《ビブリア古書堂》シリーズは、
喩えて言うなら
“残酷な事件は起こらない”系のミステリですが、
この御本はその対極にあるような、
“バンバン事件が起きまくる”系ミステリです。
さて貴方は、
“起こらない”系がお好みでしょうか、
それとも
“起きる”系がお好みかでしょうか。
「むむゥ! むずかしィせんたくゥ!」
「がっるるぐるる?」(←訳:どっちにしよう?)
“起きる”系のミステリマニアさんに、
また、
伝記モノや歴史モノが好きな御方にも
おすすめの作品ですよ♪
特に、鬼についての新解釈には感服させられました!
ぜひ~!
「まめをォ、じゅんびィしてからァ~」
「ぐるるっ!」(←訳:読もうっ!)
いまァ、わだいィはァ、だいおういかッ!」
「がるる!ぐーるがるぐる!」(←訳:虎です!ブームですイカ!)
こんにちは、ネーさです。
ドラマ『半沢直樹』には及びませんでしたが、
先週末に放送されたNHKスペシャルは反響大だそうですね。
怖いモノ見たさ?のダイオウイカブーム!
本日の読書タイムは、
深海ではなく、
そこらへんの川や池や沼に棲息するあの生物が影の主役を務める新作ミステリを、
さあ、どうぞ~!

―― 溺れる犬は棒で叩け ――
著者は汀こるもの(みぎわ・こるもの)さん、2013年7月に発行されました。
著者・汀さんのデビュー作『パラダイス・クローズド』以来好評の、
《THANATOS(タナトス)》シリーズの第八作目には、
『Who is the Monster?』と英吾題名が付されています。
「こいィ??」
「ぐるる!」(←訳:鯉だね!)
御本の表紙中央でイバって、いえ、目立っているのは、
錦鯉――
物語は、この錦鯉くんのいる光景から始まります。
錦鯉くんが棲んでいるのは、
とある旧家の、
とある広大なお庭の、
とある池。
このお家がごくありきたりなお金持ちさん程度でしたら、
何の問題も無かったのですが、
そうでなかったがゆえに、
厄介事が起きてしまいます。
お家に伝わるのは、
御先祖さまが鬼退治をしたという歴史!
そして鬼退治を模した儀式を行い、
新たな当主さんを決定する古風な慣習!
儀式の最中に発生する怪事件!
「……よこみぞォせんせェ~!」
「がるるるるるぐるる~!」(←訳:金田一さんの出番だ~!)
おどろおどろしい物語の探偵役さんは、
えへん、かの金田一さん、ではありません。
《THANATOS》つまり死神と異名をとる、
立花美樹(たちばな・よしき)さんと
双子の弟の立花真樹(たちばな・まき)さん。
鬼退治を先祖に持つ旧家さんは、
立花兄弟の親戚であり、
次の当主に美樹くんを、と話が持ち上がったのでした。
しかし、兄弟二人っきりで
東京から遠く離れた親戚の旧家さんへ
送り出すわけにはまいりません。
「もれなくゥ、ついてくるゥ~!」
「ぐるるがるるがる!」(←訳:事件がついてくる!)
THANATOSの行くところ、事件あり。
お守役の、高槻(たかつき)刑事さんと、
監察医の出屋敷ドクターは、
兄弟に付き添い、
事件を未然に防ぐ……などとは微塵も思わず、
せめて被害を最小限にとどめようと努力するのですが……
「やぱりィ、むだァ、でしたかァ?」
「ぐるがるーるぐるるる!」(←訳:死神パワーは怖いよう!)
推理合戦の合間に繰り広げられるのは、
鯉に関するウンチク舌戦と、
鬼退治伝説に隠された真実、
そして混沌。
前回記事で触れた《ビブリア古書堂》シリーズは、
喩えて言うなら
“残酷な事件は起こらない”系のミステリですが、
この御本はその対極にあるような、
“バンバン事件が起きまくる”系ミステリです。
さて貴方は、
“起こらない”系がお好みでしょうか、
それとも
“起きる”系がお好みかでしょうか。
「むむゥ! むずかしィせんたくゥ!」
「がっるるぐるる?」(←訳:どっちにしよう?)
“起きる”系のミステリマニアさんに、
また、
伝記モノや歴史モノが好きな御方にも
おすすめの作品ですよ♪
特に、鬼についての新解釈には感服させられました!
ぜひ~!
「まめをォ、じゅんびィしてからァ~」
「ぐるるっ!」(←訳:読もうっ!)