テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

哲学って、笑?

2013-07-15 21:48:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、うみのひィ!」
「がるる!ぐるがるーっ?!?」(←訳:虎です!海はどこーっ?!?)

 こんにちは、ネーさです。
 海かたは遠~いガチガチの内陸部、ここは東京都八王子市……。
 あ~あ海行きたいなぁ~でも日焼けはヤダな~とボヤきつつ、
 今日も読書タイムとまいりましょ。
 本日の一冊は、はい、こちら~♪

  



 
             ―― 考えすぎた人 ――



 著者は清水義範さん、2013年6月に発行されました。
 『お笑い哲学者列伝』と副題が付されています。

「ふァ~?? おわらいィなのにィ~?」
「ぐるぅ~??」(←訳:哲学ぅ~??)

 ナントカ列伝、と題された御本ってありますよね。
 いわゆる《偉人》さんたちの生涯を
 或るテーマに沿って編集し、書物に仕立てた作品です。
 たとえば、前回記事で御紹介したような、
 ルネサンスの画家さんたち、とか、
 世界史に大きな影響を与えた政治家たち、とか、
 テーマの切り口は色々、ですが……

 著者・清水さんはとんでもないところに目をつけました。

    哲学者列伝!

    それを、お笑いの路線でやっちゃおう!

「……ほんきィでッ?」
「……がるる!」(←訳:……本気だ!)

 ええ、もう本気でお笑いモード発動ですよ。
 各章の題名を読んだだけで、
 活字マニアさん&歴史マニアさんは、
 ぷぷっ、と吹きだしたり、
 ニンマリしたり。

 計12編の作品から、
 そんな題名の幾つかを
 挙げてみますと――

  《ソクラテスの石頭》
  《プラトンの対話ヘン》
  《ヘーゲルの弁証法的な痴話喧嘩》

  
「……あうううッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:なんかヘン!)

 著者・清水さんの盟友・サイバラ姐さんのノリでハイデッガーを料理する、
 《ハイデッガーの存在と、時間》に笑。

 そしてまた、
 のちにアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)として知られることになる
 15歳の少年アレクサンドロスくんと、
 彼の家庭教師アリストテレスさんとの
 噛み合わない会話が、
 どうしてなのか日本史の一幕に雪崩れ込む
 《アリストテレスの論理が苦》には、
 んもう大笑い♪

「てつがくのォ、おはなしィ、なのにィ~!」
「がっるぅっるぐるるっ?」(←訳:笑っちゃっていいのっ?)

 いいんじゃないかしら?
 大いに笑って、暑気払い!
 偉人さんだって人間です(そのハズです)!
 その生涯のどこかには
 きっと、てへへ♪な場面もあったに違いないのですから。

「うははッ、とかァ?」
「ぐるる!がる?」(←訳:いひひ!とか?)

 あ、そうそう、
 各章の末に、本文よりも小さな文字で
 『注釈』が記されていますが、
 ここにも笑いのタネがみっちり撒かれています。
 文字がチビっちゃいからといって
 飛ばし読みせず、
 うふふふふ~♪と腹筋を鍛えてあげてくださいね!


コメント
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