テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふわふわ♪な情熱!

2013-07-21 21:38:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どかァんとォ、なつやすみィ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お休みですね!)

 こんにちは、ネーさです。
 チビっ子ちゃんたち&青少年の皆さま、満喫してますか夏休み!
 大人の皆さまは、読書タイムでホッと一息つきましょうね♪
 本日は、肩の凝らないエンタなミステリ作品を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― ぬいぐるみ警部の帰還 ――



 著者は西澤保彦(にしざわ・やすひこ)さん、2013年6月に発行されました。
 西澤さんといえば、
 以前に御紹介しましたね、
 《腕貫探偵シリーズ》が大人気!

「あはァ! うでぬきィしてるゥ、おじちゃんッ!」
「ぐるるがるるるるぐるる!」(←訳:事務員さんだけど名探偵!)

 《腕貫探偵》さんは“庶民”な名探偵さんですが、
 この御本の探偵さんは“職業人”名探偵さんです。
 つまり、現役警察官さん。

 名を音無美紀(おとなし・よしき)さんとおっしゃるその警部さんは、
 なんとまあ♪
 並外れた美貌の御方なんですってー!

「ふァ~? はんさむゥ~でスかッ?」
「がるるるるぐるる?」(←訳:イマドキの美男子??)

 えーとね、

 《昭和の香り漂う古き良き少女マンガの愛読者の夢が
  具現化したかと見紛うばかりに美しい》

 のが、音無警部さん、なのだそうよ。

 その音無警部さん、
 とある警察署に配属されてきたばかり。
 まだ20代後半のばりばりのキャリアさんであり、
 そして実は……

 ぬいぐるみ愛好家。

「ほぺッ?」
「がるっ?」

 ぬいぐるみへの、はてしない愛。

 っていうと、
 コレクターたちが血眼で蒐集する貴重なぬいぐるみや、
 ブランドもの、限定生産の貴重品マニアさんかしら?と思いますよね。
 でも、音無警部の愛は、もっともっと広く深いのです。

 宣伝のためのオマケでついてくるぬいぐるみ。
 あのディ○ニーキャラの大量生産なぬいぐるみ。
 ヤフ○クでだって売れるかどうか分からない、無名のぬいぐるみ。

 そんなぬいぐるみたちと、
 事件現場で出会ってしまったら、
 アイコンタクトしてしまったら、
 音無警部さんの情熱に火がつくのです――

 この子たちを救うために
 一刻も早く解決を!

「……ほわァ~…」
「……ぐるぅ~…」

 警部を補佐するのは、
 ミステリオタクの江角刑事、
 若手ながら情報収集&分析に長けた桂島刑事、
 紅一点の女性捜査員・則竹(のりたけ)刑事。

 事件解決に邁進(まいしん)する刑事さんたちの会話には、
 本格ミステリ大好きなミステリマニアさんも
 きっと大満足することでしょう♪

 そう、
 ぬいぐるみ~?なぁんてバカにしちゃいけません。
 この御本、まさに
 羊の皮をかぶった狼ならぬ
 ムクムクふわふわの毛皮をかぶったエンタな傑作ミステリ!
 ミステリ好きさんは必読です~♪♪

「ぬいぐるみィすきなァ、おかたもォ!」
「がるるるー!!」(←訳:読んでねー!!)




 
 
コメント (4)
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