テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ギターの紳士 ~

2013-07-23 21:41:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 うぴゃッ!おおあめェ~!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!雷と豪雨!)

 こんにちは、ネーさです。
 豪雨に遭遇した皆さま、御無事でしょうか?
 雨雲が去っても、湿度が高くてキツうございますが、
 気分リフレッシュのために、さあ、読書タ~イム!
 本日は、この御方が主役さんですー!

  



 
        ―― ジョージ・ハリスン コンプリート・ワークス ――



 編者はローリングストーン誌編集部の皆さん、
 原著は2002年に、画像の日本語版は2013年2月に発行されました。
 英語原題は『HARRISON By the EDITORS of ROLLING STONE』、
 ビートルズのギタリストとして知られたジョージ・ハリスンさんの伝記作品です。

「ふァ~、じょーじさんッ♪」
「ぐるるがーるる!」(←訳:静かなビートル!)

 そうね、ジョージさんのことを
 《静かなビートル》
 と形容する人も多いわね。

 ビートルズのメンバー4人の名は?
 というクイズが出されたら、
 ジョン・レノンさん、ポール・マッカートニーさん、
 リンゴ・スターさん……
 あれ? あとひとりは誰だっけ?となるのが殆どで、
 ジョージさんの名を思い出せない人も多く、
 つまりは、それだけ“目立たない”ビートルであったのが
 ジョージ・ハリスンさん。

 でも!
 目立たない、のと、仕事をしない、のは違うのよ!

 ジョージさんは素晴らしいギタリストさんでした。
 ただ、自己顕示欲があまりなかったのでしょう。

「のうぎょうがァ、すきィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:庭仕事が好き!)

 ええ、そんなところからも
 ジョージさんの人柄が窺えますね。

 1962年、ビートルズのマネージャー、ブラアン・エプスタインさんは
 ドイツのハンブルクにいる4人に
 EMI社と契約を交わしたと伝える喜ばしい電報を送ります。
 その返事に書かれたハガキ(ハガキ!!)の内容は、

 一万ポンドの印税前借よろしく――これはポールさん。
 いつ俺たちは億万長者になれるのかな――これはジョンさん。

 そしてジョージさんは――

 新しいギターを4本注文して、と。

「おかねのォ~はなしィよりもォ~」
「ぐるー!」(←訳:ギター!)

 音楽性や技術力、宗教への傾倒、ドラッグ、
 映画製作、恋愛、
 ジョージさんについて色々言うひともいますが、
 彼の本質は、やはりギタリストだったのではないでしょうか。

 ビートルズという、
 稀代のバンドを最前面ではなく、
 半歩引いた側面に近い場所から支えた、
 大黒柱。

 この御本には、
 そう広くは知られていないジョージさんのプライヴェート、
 ローリング・ストーンズ誌上でのインタビュー、
 貴重な写真の数々、
 ディスコグラフィー、
 25の代表曲、
 ギターやグッズについてのエピソードが記されています。

 中でも、最も読みごたえがあるのは、
 御本の最終章にあたる、
 『ミュージシャンたちが語る ジョージとの思い出』!

「ぼぶ・でぃらんさんッ!」
「がっる・ぐぅるーがる!」(←訳:ミック・ジャガーさん!)

 そしてキース・リチャーズさん、エルトン・ジョンさんも!

 彼ら音楽家の目と心に、
 ジョージさんはどのように映ったのか、
 どれほど愛されたのかが、
 ここに語られています。

 キースさんは言います――あいつは紳士だった。

「じぇんとるまんのォ、びーとるゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:音の探検家!)

 ひとりの、偉大なる音楽の天使。

 音楽好きさん、
 ビートルマニアさん、どうかぜひとも、一読を!
 
 

 
 
コメント
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