テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 栄光の直線路 ―

2013-07-22 21:49:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごォ~るッ!!」
「がるる!ぐーるがるるぅ!」(←訳:虎です!ゴールですよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい!ゴール!!っていってもサッカーじゃありません。
 《ツール・ド・フランス2013》は7月21日、
 めでたく最終の第21ステージを迎え、
 英国のフルーム選手が個人総合優勝を勝ち取りました!
 おめでとうございます!

「おめでとうゥ!」
「ぐっるるる!」(←訳:やったねえ!)

 巴里まで走り抜いた選手さんたち&チームのスタッフさんたち、
 ツール運営に携わった方々すべて、
 大会成功おめでとうございます&お疲れさまでした!
 本日の読書タイムは、
 ツールの話題に合わせて、こちらの御本を、どうぞ~!!

  



 
                 ―― キアズマ ――



 著者は近藤史恵さん、2013年4月に発行されました。
 『サクリファイス』『エデン』『サヴァイヴ』に続く、
 自転車競技のロードレースを主題にした著者・近藤さんが描く第4作!
 この御本にも、『エデン』の登場人物さんたちが出て……出て……
 あらぁ??

「ふァ? どうしたのでスかァ?」
「ぐーる、がっるる~!」(←訳:ネーさ、しっかり~!)

 『サクリファイス』や、『エデン』、『サヴァイヴ』では
 プロのロードレーサーさんたちが主人公でした。

 しかし、この御本では、
 主人公は、大学生――
 つまり、アマチュアなんです。

「ふむふむゥ、だいがくでもォ~」
「がーるぐーるがっるるる?」(←訳:ロードレースやってるの?)

 ええ、やってますよ。
 アマチュア、それも学生さんのロードレースですと、
 高校生はインターハイ、
 大学生はインカレがあります。

 自転車部のある学校って、あまり多くはないんですけど、
 最近は自転車人気が高まっていますからね、
 割と注目されているらしいのよ♪

 とはいえ、野球やサッカーほどメジャーには成りきれていない、
 自転車競技――ロードレース。

 何かの事情で部員が一人、
 ええ、たったひとりでも欠けてしまう事態になったら、大変です。
 個人競技のように見えて、
 実体はほぼ団体競技、なのがロードレース、なのですから。

 そして、ここにも、
 部員不足に泣く自転車部がありました……

「にんずうがァ、すくないィとォ~」
「ぐっるがるるるる!」(←訳:やっぱ不利だよね!)

 一年生の岸田正樹(きしだ・まさき)くんは
 戸惑っています。

 或る理由のため、
 今日から自転車部に入部することになった彼は、
 まったくのシロウトさん。
 競技用自転車の乗り方も
 ウェアの着用の方法も、
 なぁんにも知らない、分かっていないんです。
 これはもう、アマチュア以前というか、
 アマチュア未満、っていうレベルよね。

「かんぺきにィ、しょしんしゃッ??」
「がるるぐるぐる!」(←訳:それもタイヘン!)

 そんな岸田くんが自転車にのめりこむことになったら?
 インカレを本気で目指すことになったら?

 いったいどうなっちゃうのでしょうか?

「しろうとはァ、こわいィ~ッてェ、いうからァ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:何かが起きる!)

 プロの覚悟を持たず、
 であれど、夢と野望はでっかく!

 《ツール》中継を毎日ガン見し続けた眼には、
 とても新鮮に感じられる
 “自転車乗り”たちの物語です。

 題名『キアズマ』の意味は
 御本の巻頭に記されていますので、
 どうか活字マニアの皆さま、
 書店さんでこの御本を手に取って
 探してみてくださいね♪

「ごーるはァ、たぶんッ!」
「がるがるぐる!」(←訳:まだまだ先さ!)



 
 
 

 
コメント
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