テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ エンタの偏愛《掟》論 ~

2013-07-16 21:47:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やほほォ~いッ! のろいィがァ、きいたでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがぅっるぐるる!」(←訳:虎です!今日はちょっと涼しい!)

 こんにちは、ネーさです。
 あのね、テディちゃ、呪いじゃなくてお祈りでしょ、
 涼しくなれ~って念を飛ばしたんでしょ。
 おかげで少し生き返った気分になりましたから、
 さあ、張り切って読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― 荒木飛呂彦の 超偏愛!映画の掟 ――



 著者は荒木飛呂彦(あらき・ひろひこ)さん、2013年5月に発行されました。
 え?
 聞いたことがあるぞっその著者は、ですって?
 ええ、それはもうもちろん、
 荒木さんといえば――

「じょじょォ~ッ!!」
「ぐぅぐぅるがるるるるるー!」(←訳:ジョジョの漫画家さんだー!)

 はい、そうですね。
 荒木飛呂彦さん、すなわち
 『ジョジョの奇妙な冒険』の作者さん!

 この御本は、
 新書ですから表紙に《ジョジョ》風のイラストが印刷されているわけではないし、
 本文に挿絵もないのですけれど、
 漫画家・荒木さんによる映画論、
 それもサスペンス映画を中心とした映画理論を展開する、
 エネルギッシュな《映像作品》研究論なんです。

 巻頭の『まえがき』で荒木さんは、
 先ず、以下のような自説を掲げました。

    《よい物語には、サスペンスがある》

「さすぺんすゥ?」
「がるがるぐるぐる?」(←訳:はらはらドキドキ?)

 荒木さんのいうサスペンスは、
 単純な、はらはらドキドキ、ではないようですよ。

 観る者に、
 この先どうなるんだ?
 これはヤバイぞ……
 と思わせて、
 先へと引っ張ってゆく《何か》。

 その《何か》があれば、
 ラブストーリーだってSFだってミステリだって
 ぐんと面白くなる!

「ふむふむゥ、さすぺんすッてェ~」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:妖精の粉みたいだ!)

 サスペンスこそ、エンターテイメントに基本である。

 との考えのもと、
 荒木さんが御本の各章で論じるのは、
 男泣きサスペンス映画、
 サスペンスの巨匠たちのテクニック、
 情事とサスペンスの相性の良さ、
 イーストウッド映画のファンタジー要素とサスペンス、
 一見軽くあしらってしまいがちな
 メジャー映画の中に潜むサスペンス……

「おもしろそうでェ、わくわくゥ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:観たくてドキドキ!)

 御本の冒頭には
 『荒木飛呂彦が選ぶサスペンス映画 Best20』
 の一覧も掲載されています。

 荒木さんが選ぶベスト1とは?
 私たちもよく知る有名な作品なのかしら?

「またもォ、わくわくッ♪」
「ぐるるぐるぐる!」(←訳:一段とドキドキ!)

 荒木さんのファンの方々、
 映画好きさん&映像マニアさんに
 ぜひおすすめしたい一冊!ですよ♪

 また荒木さんは
 『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』
 というホラー映画についての御本も著しておられますので、
 ホラーマニアさんは、そちらもどうぞ~! 


コメント
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