テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

名を背負う《色》たち。

2013-11-01 21:46:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪こよみのォうえではァ、のべんばァ~♪」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!11月だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 もう11月になのね~と少々感慨にふけっちゃう本日の読書タイムは、
 晩秋の街に華をもたらしてくれるこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



 
              ―― イタリアの色 ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、2013年9月に発行されました。
 『Colori d'Italia』とイタリア語題が付されています。

「あはァ! いたりあァよォいえばァ~」
「ぐるぐる!」(←訳:色彩王国!)

 そうね、よく言いますでしょ、
 “あざやかなイタリアンカラー”
 “目に眩しいイタリアンカラー”
 という具合にね。

 この御本は、
 イタリアでよく使われている色と、
 そのイタリア語名、
 色の名の由来、
 などをコンパクトにまとめた、
 《伊太利版色辞典》なのですが……

 軽い気持ちで読んだら火傷するぜ!

「むむッ? きけんッでスかッ??」
「がるるるぐるるっ?」(←訳:ヤバいのですかっ?)

 危険、っていうより、
 カルチャーショック、ですね。

 色に関するイタリアの常識と、
 日本の常識。
 その差の大きさに、けっこうダメージ受けちゃったりします。

 例を挙げますと、
 そう、イタリアには『さくら色』という概念は
 たぶん無いであろうことは予想できますよね。

 私たち日本人が桜の花と『さくら色』に抱く想い&思い入れは、
 他国にはないだろうからなぁ~…。

「うむうむゥ~!」
「ぐるるっ!」(←訳:だよねっ!)

 けれど反対に、イタリアでは、
 私たち日本人にとって意外な、
 まさかこの花の名が?というような色も
 存在するようなのです。

 その色とは……ヒナゲシの花の色!

「ひなげしィ? ええとォ~…」
「がるーぐる?」(←訳:ポピーかな?)

 雛罌粟(ヒナゲシ)の赤色――Rosso Rosolaccio(ロッソ・ロゾラーチィオ)。

 欧州原産のケシ科の一年草ヒナゲシの花の色からとられた強い赤の名。
 花が咲くのは5月が中心。
 はて?
 色に特定の花の名をつける理由は?と考えて、
 ああ、思い当たりましたよ。

 確か、聖書にたびたび登場するんですよね、
 ヒナゲシ、って。
 そして、イタリアはいわばバチカンのお膝元ですから……。

「ふむむゥ~、そうかァ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:神話や伝説つながり!)

 イタリアの方々は赤い色がお好きらしく、
 様々な赤の色名が解説されています。

「ふぇらーりィのォ、あかッ!」
「がるるぐるるるぐるー!」(←訳:名車のシンボルカラー!)

 そして青!
 イタリア代表のスポーツ選手たちのユニフォームは
 殆どが青――AZZURRO(アッヅッロ)ですね。

 アッヅッロとは晴れた日の空や海の色、
 貴重で高価な鉱物の色の総称、と本文に記されてしますが……

「すッごォ~いィッ!」
「ぐるるがるるるるがっるっる!」(←訳:なんてたくさんのアッズッロ!)

 赤もオレンジも黄色も緑も紫も、
 日本の色とは一味どころか二味も三味も違います。
 とりわけ、優雅さを感じさせるのは茶色――BRUNO(ブルーノ)の
 バリエーションでしょうか。
 古楽器の、ヴァイオリンの色、と形容すれば
 分かりやすいかしら?

「しぶゥいィ!」
「がるぐる!」(←訳:格好いい!)

 解説の文章はもちろん、
 写真の美しさ楽しさにも感激の色辞典は
 活字マニアさんに、
 そしてアート好きさんにもおすすめです。
 イタリアの赤に、緑に、青に、
 ぜひ見入ってくださいね~♪



 
 
 
 
 
コメント
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