テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

女子は今日もチャレンジ!

2013-11-19 21:40:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はじけるゥ~たいりょくッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!筋力も大事!)

 こんにちは、ネーさです。
 今週の読書タイムは、
 お料理(バターマニア!)、古書店(那覇の市場で古本屋!)、と来ましたが、
 本日はエンタ根性がビシっと通った小説――フィクション作品を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― 灰と話す男 ――



 著者は佐藤青南(さとう・せいなん)さん、2013年10月に発行されました。
 『消防女子!! 高柳蘭の奮闘』と副題が付されています。
 以前に御紹介しました、
 『消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生』に続く
 《消防女子!!》シリーズの第二作ですよ♪

「ふァいッ! おぼえてまスゥ!
 しんじんのォ、しょうぼうしおねえさんッ!」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:スゴいお仕事だよね!)

 高柳蘭(たかやなぎ・らん)さんは
 任官二年目の消防士さん。
 シリーズ題名にもありますように、
 歴とした女の子、
 花の24歳です。

 横浜市消防局の、
 湊(みなと)消防署浜方(はまかた)消防出張所に配属されて、
 およそ一年半が経ちました。

「そろそろォ、おしごとにィ、なれてきたッ?」
「がるる~!」(←訳:まさか~!)

 消防のお仕事の大変さを、
 慣れるどころか、
 日々痛感する蘭さん――

 ホント、慣れてなんかいられないんです。
 今日もまた、浜方出張所に出場指令が鳴り響き、
 火災の現場に駆けつけて、
 消化活動をし、
 救助活動をし、
 焼け跡に残り火がないか点検をして、
 おや? そこに?

 蘭さんたちとは違う形で
 “消防”と“消火”に携わる消防士さんたちが
 到着しました。

「ふァ?? しょうぼうしィさんッ、じゃないのッ?」
「ぐるるがる?」(←訳:彼らは何者?)

 現場にやって来たのは、
 本署予防課の火災原因調査チームの面々です。

 消防士さんたちから、
 《灰と会話する男》と呼ばれる
 優秀な調査員・木場陽一郎(きば・よういちろう)さんは
 蘭さんのお父さんの同期で、
 家族ぐるみで仲良くしている大先輩消防士さんです。

 その《灰と話す男》が
 現場を一瞥して
 非常に難しい顔をしているということは……

「いやァ~なァ、よかんッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:不穏だよぅ!)

 このところ、原因不明の火災が連続し、
 蘭さんたち消防士さんはピリピリしているのです。
 木場さんは、
 蘭さんは、
 黒く煤けた焼け跡から
 火災原因たる《なにか》を発見できるのでしょうか?

「そうぜつなァ、かさいのォひがいィ!」
「ぐるるぐるる……」(←訳:悲しくなるね……)

 真摯でありつつ、
 エンタであり、ドラマでもある女子消防士さんの物語は
 この御本からトライしてもよいのですけれど、
 出来ればシリーズ第一作『消防女子!!』を初めに読んでいただくと
 より分かりやすく、
 消防のお仕事も理解できます。

 手に汗握る!
 ハラハラひやひや!な御本をお探しの活字マニアさんは、ぜひ~! 





 
コメント (1)
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