テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

華麗なる問題作?

2013-11-12 21:49:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おォ~いッ!てぶくろくゥ~んッ!」
「がるる!ぐるる~る!」(←訳:虎です!手袋や~い!)

 こんにちは、ネーさです。
 夏秋→冬の衣替えは完了!したのですが……
 なぜか、手袋だけが行方不明です。
 どこだ!どこなんだ手袋!
 いや、ここは心を落ち着かせるためにも読書タイム!
 本日は、こちらのごほんを、どうぞ~!

  



 
               ―― 星籠の海 ――



 著者は島田荘司(しまだ・そうじ)さん、2013年10月に発行されました。
 『星籠』は『せいろ』とお読みくださいね。

「ふァ~! きれいィなァ、ひょうしィ!」
「ぐるるるがるぐーる!」(←訳:上下巻で造るアート!)

 書店さんの平台に並べるとグッと映えそうな、
 上下2巻から成るミステリ作品は
 日本本格ミステリ界の牽引者・島田さんの最新作!
 しかも、時代、というか、年代設定が
 1993年ですよ~!

「ふァうゥ? ねんだいィ??」
「がるるるぐるがるる~?」(←訳:どういう意味ですか~?)

 著者・島田さんのファンの方々、ミステリマニアの皆さんには
 たぶんお分かりでしょう。

 1993年、というと、
 島田さんの作品に登場する名探偵・御手洗潔(みたらい・きよし)さんが
 横浜にオフィスを構え、
 助手にして著述者役の石岡和己くんとともに
 難事件を解決しようと
 日本中を東奔西走していた時期、なのです。

 この後、
 御手洗さんは日本を離れることになり、
 世の本格ミステリマニアさんたちは
 名探偵の頭脳が“海外流出”してしまったのを
 大いに嘆いたものでした……。

「でもォ、このおはなしィではァ~」
「ぐるるる!」(←訳:健在です!)

 ええ、そうなんです♪
 横浜に不世出の名探偵あり!
 これは、御手洗&石岡の二人が大活躍していた時代の出来事を描いた作品です!

 知り合いの知り合いから、
 相談にのっていただきたい、と二人のもとに持ち込まれたのは
 瀬戸内海で起きた奇怪な事件。

 そう、依頼人さんは
 瀬戸内海の或る小島の出身で、
 故郷の穏やかな海を騒がせる怪事を憂いていたのでした。

 このままでは、島に来る人がいなくなってしまう……。

「それはァ、かなしいィよゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:なんとかしたい!)

 なんとかすべく、御手洗探偵と石岡助手は
 問題の島へ向かいます。
 そこから始まる破格の探索行は――???

 瀬戸内海の島で謎が!というと
 横溝正史さんのあの名作を連想なさる御方も多いでしょうが、
 御手洗探偵が暴くのは
 金田一探偵とはまったく別の《謎》と《闇》です。

「ぶあついィでス!」
「ぐるがる!」(←訳:重厚です!)

  

 ちょっと分厚い二冊の御本ですけど、
 意外にも、リズミカルにさくさく読めちゃうんですよ。
 ミステリ好きさんは、ぜひぜひ、トライを~♪


コメント
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