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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

突如、天井から降ってくるのは……!

2013-11-22 21:38:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 れェ~んきゅゥッ♪」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!感謝の祝日です!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日11月23日は勤労感謝の日!
 イチョウの黄色が眩しい週末&祝日の読書タイムは、
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 宮部みゆきの江戸怪談散歩 ――



 責任編集者は宮部みゆきさん、2013年8月に発行されました。
 前回記事で御紹介した『モンスターズ ユニバーシティ』は
 “怖くない怪談”といった趣きの作品でしたが、
 こちらは、ふっふっふっ、
 現代日本で会談を語らせたら第一人者でベストセラー連発!な人気作家、
 宮部みゆきさんによる《怖いもの》ガイド本です♪

「あううッ~…ほんきィのォ、かいだんッ!」
「ぐるぐるるぅ!」(←訳:逃げなくちゃ!)

 逃げても逃げても頭上にくっついてくるお月さまのように、
 人間の在るところ、怪談有り。

 この御本では、
 近年、宮部さんが発表している《三島屋変調百物語》の
 背景となっている江戸の町のガイドと、
 お江戸の怖いもんといえばコレだ!な《本所深川七不思議》案内、
 怪談だ~い好きな作家・北村薫さんと宮部さんの対談、
 そして、そして後半部分には……

  (お? どこからかヒュ~ドロドロと効果音が?)

「ぎゃわわわァ~ッ!」
「がるぅ!」(←訳:出たぁ!)

 ええ、収録されているんですよ、
 怖さはじける怪談が4編も。

   宮部みゆきさん著『曼珠沙華』(《おそろし 三島屋変調百物語事始》より)

   宮部みゆきさん著『だるま猫』(《幻色江戸ごよみ》より)

   岡本綺堂さん著『指輪一つ』

   福澤徹三さん著『怪の再生』

 以上の4作品、
 いやー、怖いです。
 読んでいる最中、読了後、
 どちらも怖いです。

 
 怖くて、おそろしくて、
 けれど、憎んだり、嫌ったりする気持ちとは、ちょっと違う……
 しみじみと考えさせられる、
 それが《怪談》の本領、真骨頂でしょうか。

「でもォ、こまりまスゥ!」
「ぐるるるるがるるるぐるぅ~!」(←訳:夜トイレに行けなくなるぅ~!)

 困る?
 困るっていったら、それはもう!
 《本所深川七不思議》の中にひとつ、
 『屋敷』ですよ!

 だって、想像してみてくださいな、
 天井から巨大な足が降ってくるんですよ!
 ドーン!
 どかーん!って。

 こんな不条理あります?
 こんな理不尽あっていいの?

 
「あるからァ、こわいィ~!」
「がるっるぐるるるがる~!」(←訳:怪談って不条理の塊だ~!)

 理不尽なんだけど、
 何故か、怖い話に耳を澄ませてしまうのが私たち人間。

 怖~いモノ、
 鳥肌が立っちゃうような小説作品をお求めの活字マニアさんは、
 宮部さんの《三島屋変調百物語》シリーズとともに
 ぜひ、こちらの『江戸怪談散歩』も
 お楽しみくださいね♪

「よなかにィ~よむとォ~…」
「ぐるがるっ!」(←訳:怖さ百万倍っ!)


コメント
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