テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

迷子ですか、落としものですか?

2014-09-21 21:35:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、ほんだくんッ!」
「がるる!ぐるがるるぐるる!」(←訳:虎です!行け二人のシンジ!)

 こんにちは、ネーさです。
 自転車ロードレース界はそろそろ2014のシーズンも終盤ですが、
 サッカーはこれからが燃え上がるシーズンですね。
 ごひいき選手さんたちが活躍できますように……と祈りつつ、
 さあ、読書タ~イム!
 本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~♪

  



             ―― 迷いアルパカ拾いました ――



 著者は似鳥鶏(にたどり・けい)さん、2014年7月に発行されました。
 『午後からはワニ日和』
 『ダチョウは軽車両に該当します』に続く
 《楓ヶ丘動物園》シリーズの第三作目です。

「あはァ! どうぶつえんのォ、あのォおにいさんッ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:なぜか災難ばかりの!)

 楓ヶ丘(かえでがおか)動物園の飼育員・桃本(もももと)さん。
 もももと、という舌を噛んじゃいそうな名字ですので、
 お仕事仲間さんから、桃さん、と呼ばれている桃本さんは、
 どうしてなのか、
 しばしば“事件”に巻き込まれます。

「きょうもォ、またァ~…」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:災厄の爪が彼を摑む!)

 今回の“事件”は、
 なかなかに可愛いお顔をしていますよ。
 だって、ほぉら、アルパカ!

「あ~るぱかッ??」
「ぐるるる?」(←訳:というと?)

 閉園時間を迎えて、
 女性飼育員の七森(ななもり)さんは
 桃さんより一足早く家路に就きました……と思ったら、
 彼女からSOSが。

    桃さん、アルパカがいます!

「……ふぁいッ?」
「……がるっ??」

 動物園の裏口、通用門を出て数メートルの場所で、
 七森さんは、
 アルパカが一頭、うろうろしているのを発見したのです。

 アルパカ?
 ここ楓ヶ丘動物園ではアルパカは飼育していませんし。
 近所にアルパカを飼っている家もなさそう、だし。
 どこからか脱走したというニュースも聞いていませんし。

 じゃあ、このアルパカくんは。

 迷子?

「あるぱかがァ、まいごォ~…」
「ぐるるがるるぅ~…」(←訳:大きな迷子だぁ~…)

 迷子を放っておくべきか、
 保護すべきか。

 ちょっとデカい迷子ちゃんだけれど、
 動物園の飼育員としては、やはり、拾わなくては!
 拾って、警察に届け、
 できれば、本来の飼育者/飼い主さんに無事お返ししたい。

「でスよねッ!」
「がるるぐる!」(←訳:それが人情!)

 しかし、
 迷子?それはウチの子です!
 と名乗り出て来る者はいません。
 どうしてなのかしら?
 けっこうお高いのよアルパカくん。
 一頭あたり二百五十万円くらい、ですって。

「ほおおおォ!」
「ぐるっ!」(←訳:すごっ!)

 もこもこのアルパカくんに名を付けて
 世話を始めた桃さんたち。
 もちろん、調査も始めます。
 アルパカくんは、どこから来たのか?

 飼育員さんたちの漫才のようなやり取り。
 動物たちに関する豆?知識。
 エンタなミステリ作品は
 古典コメデイ映画を想わせるいい味をだしてます♪ 
 ミステリ好きさんにおすすめ、ですよ。

「ひょうしにィ、あるぱかくんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:これが目印!)

 人気イラストレーターのスカイエマさん描くアルパカくんに、
 さて、桃さんたちはどんな名前をつけたのか――
 そこは、読んでのお楽しみで~♪♪





 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする