テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 真珠色の空、求む。 ―

2014-09-16 21:39:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさがァ、ふにゃふにゃァでス!」
「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!腑抜けで~す!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ、ツール、ブエルタ、と2014年のグランツールが終わってしまって
 なんとも寂しい……んですけれど、
 こういう時こそ、読書でファイト!
 本日は、“ファイター”な美術監督さんの著作を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



              ―― ジブリの世界を創る ――



 著者は種田陽平(たねだ・ようへい)さん、2014年7月に発行されました。
 先ごろ公開されたスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』で
 美術監督を務められたのが、この御本の著者・種田さん!

「わほほゥ! じぶりふぁみりィ~♪♪」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:たいへんなお仕事だ!)

 日本中どころか、世界中から注目される、
 スタジオジブリの最新作で美術監督と務めあげる。

 それだけでも大変なこと、ですが、
 種田さんにはもうひとつ、
 たいへん!がありました。

 種田さんが今まで美術監督を担当したのは、
 『スワロウテイル』
 『不夜城』や、
 『KILL BILL』、
 『THE 有頂天ホテル』『ステキな金縛り』……
 どれも、いわゆる《実写》作品です。

 アニメーションの美術を、
 やった経験はない、んですが。

 あのヒト、に目をつけられちゃいました。

「あのひとォ?」
「っるがるる?」(←訳:ってもしや?)

 2012年、種田さんは映画『悪人』の美術を担当し、
 第34回日本アカデミー賞の優勝美術賞を受賞!
 その授賞式会場で、
 会ってしまったんです。

 『借りぐらしのアリエッティ』で
 最優勝アニメーション作品賞を受賞した
 ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと、
 監督の米林宏昌(よねばやし・ひろまさ)さんに。

 そして、鈴木プロデューサーさんから、

    種田さんは、アニメの美術やらない?

 そう訊かれて、

    もちろん、やりますよ

 と答えたことから、
 いつの間にか、ジブリの次回作では種田さんが美術担当!
 みたいな既成事実が??

「いきおいィッてェ~…」
「ぐるるる!」(←訳:怖ろしい!)

 種田さん、それ以前にもジブリと係わりがありました。
 少年時代に観た『太陽の王子 ホルスの大冒険』は
 強烈な原体験でした。
 『ホルスの大冒険』で場面設定を担当していたのは
 高畑勲さん!と宮崎駿さん!だったのですから、
 種田さんも立派なジブリっ子さん。
 
 となれば、毒気とカリスマ性を持った映画監督が大好きです、と
 言い切る種田さんが、

 アニメの美術……やりたいけど忙しいんで出来ません、
 なんて逃げちゃうはずはありませんよね♪

「おうけしまス!」
「がるる!」(←訳:任せて!)

 スタジオジブリとの出会い。
 アニメの世界を創る。
 美術監督という仕事。
 映画の世界に生きる。
 さらに種田陽平さん×米林宏昌さんの特別対談も!

 映画好きな御方、
 アニメ好きな御方、
 それぞれに愉しく読めて、
 そうだ、あの映画/アニメ、よかったよな~、と
 しみじみ記憶を反芻できる、
 ふところの広さ、いえ、
 “キャパシティの広さ”を備えた一冊です。

「うつくしいィ、しんじゅいろのォ~…」
「ぐる~るがるる!」(←訳:ひろ~い空と雲!)

 どんどん広がってゆく種田さんの世界を
 この御本で実感してくださいね♪




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