「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~!
おはなみィにィ、ゆきたいィよゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるるがるーる!」(←訳:虎です!お日さまカモーン!)
こんにちは、ネーさです。
サクラが満開になっているというのに、
どうしてか、関東だけは気候がよろしくないのよねぇ。
明日こそはお花見できますようにと願いつつ、
さあ、読書タイムです!
本日は、こちらのアートな御本を、どうぞ~♪
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―― かわいい印象派 ――
監修・著者は高橋明也(たかはし・あきや)さん、
同じく監修は杉山菜穂子(すぎやま・なおこ)さん、2016年3月に発行されました。
『Kawaii! Impressionism』と英語題名が付されています。
以前に御紹介いたしました『かわいい絵巻』『かわいいルネサンス』に続く、
《かわいい》シリーズの最新刊は、
印象派とその周辺の画家さんたちの――
「きゃわゆいィ~♪」
「ぐるるっ!」(←訳:可愛いっ!)
と、叫びたくなる、
《新しい美》が特集されています。
「ふァ?? あたらしいィ~??」
「がるるるっるぐるるる?」(←訳:可愛いって新しいの?)
監修・著者の高橋さんは、御本冒頭の『はじめに』で
《かわいい》という語の源流は
平安時代の『うつくし』や『かほやゆし』であると
指摘しています。
そして、《かわいい》の意味するものは、
我が国(日本)に特有の美意識であることが伺える、
とも推論しているのです。
そう聞かされてみると……
「うむうむゥ、なァるほどォ!」
「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:分かる気がするぅ!)
『かわいいルネサンス』を読んで思ったのは、
ええ、西洋絵画にも《かわいい》作品はある、のですけれど、
数量の面では……
割と少ない?
レオナルドさん、ラファエッロさんの描く天使は
まさに天上の美を備えていますが、
全体を見渡してみれば、どうかしら?
聖母子像の幼児は、
可愛らしさというよりも
神々しさ優先……
ベラスケスさんが描いた王子さま王女さまたちは、
痛々しいような儚さが浮かび上がる……
カラヴァッジオさんが描いた少年たちは、
“リアル”がすべてにまさっている……
「それじゃあァ、よーろッぱのォ、かわいいィはァ~」
「がるるぐっるる?」(←訳:少数派だったの?)
監修者の高橋さん&杉山さんは
日本美術の影響を受けた19世紀フランスの画家さんたちの作品に
《かわいい》の要素を読み取ります。
印象派の画家さんたちが採用したジャニズムの視点は
西洋絵画の到達したリアリズムとは別のもの。
動物、草花、
そして何より、子どもたち――
赤ちゃんから幼児、
少年少女が“そのまま”に描かれる。
王族貴族でもない民間家庭の子どもが、
神話や寓話とはまったく関係なく、
本人のままに描かれる、ということは、
実は、近代以前にはまず有り得ない現象でした。
「それはァ、たぶんッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:カワイイの解禁だ!)
日本美術にハッパをかけられ、
《かわいい》が解禁されちゃったら、どうなるか。
こうなる!
と声を上げた第一人者は、
ピエール=オーギュスト・ルノワールさんでしょうか。
輝く肌の、少女たち。
お目々なんて、もう、キラッキラ♪
「びしょうじょさんッ、なのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:本当に可愛い!)
時を超え、海も国境も越え、
『かほやゆし』が辿り着いた、
或る世界。
日本人が印象派大好きな理由が
なんとな~く見えてくる一冊です。
アート好きな活字マニアさん、
書店さんのアート本コーナーで探してみてくださいね~♪
おはなみィにィ、ゆきたいィよゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるるがるーる!」(←訳:虎です!お日さまカモーン!)
こんにちは、ネーさです。
サクラが満開になっているというのに、
どうしてか、関東だけは気候がよろしくないのよねぇ。
明日こそはお花見できますようにと願いつつ、
さあ、読書タイムです!
本日は、こちらのアートな御本を、どうぞ~♪

―― かわいい印象派 ――
監修・著者は高橋明也(たかはし・あきや)さん、
同じく監修は杉山菜穂子(すぎやま・なおこ)さん、2016年3月に発行されました。
『Kawaii! Impressionism』と英語題名が付されています。
以前に御紹介いたしました『かわいい絵巻』『かわいいルネサンス』に続く、
《かわいい》シリーズの最新刊は、
印象派とその周辺の画家さんたちの――
「きゃわゆいィ~♪」
「ぐるるっ!」(←訳:可愛いっ!)
と、叫びたくなる、
《新しい美》が特集されています。
「ふァ?? あたらしいィ~??」
「がるるるっるぐるるる?」(←訳:可愛いって新しいの?)
監修・著者の高橋さんは、御本冒頭の『はじめに』で
《かわいい》という語の源流は
平安時代の『うつくし』や『かほやゆし』であると
指摘しています。
そして、《かわいい》の意味するものは、
我が国(日本)に特有の美意識であることが伺える、
とも推論しているのです。
そう聞かされてみると……
「うむうむゥ、なァるほどォ!」
「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:分かる気がするぅ!)
『かわいいルネサンス』を読んで思ったのは、
ええ、西洋絵画にも《かわいい》作品はある、のですけれど、
数量の面では……
割と少ない?
レオナルドさん、ラファエッロさんの描く天使は
まさに天上の美を備えていますが、
全体を見渡してみれば、どうかしら?
聖母子像の幼児は、
可愛らしさというよりも
神々しさ優先……
ベラスケスさんが描いた王子さま王女さまたちは、
痛々しいような儚さが浮かび上がる……
カラヴァッジオさんが描いた少年たちは、
“リアル”がすべてにまさっている……
「それじゃあァ、よーろッぱのォ、かわいいィはァ~」
「がるるぐっるる?」(←訳:少数派だったの?)
監修者の高橋さん&杉山さんは
日本美術の影響を受けた19世紀フランスの画家さんたちの作品に
《かわいい》の要素を読み取ります。
印象派の画家さんたちが採用したジャニズムの視点は
西洋絵画の到達したリアリズムとは別のもの。
動物、草花、
そして何より、子どもたち――
赤ちゃんから幼児、
少年少女が“そのまま”に描かれる。
王族貴族でもない民間家庭の子どもが、
神話や寓話とはまったく関係なく、
本人のままに描かれる、ということは、
実は、近代以前にはまず有り得ない現象でした。
「それはァ、たぶんッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:カワイイの解禁だ!)
日本美術にハッパをかけられ、
《かわいい》が解禁されちゃったら、どうなるか。
こうなる!
と声を上げた第一人者は、
ピエール=オーギュスト・ルノワールさんでしょうか。
輝く肌の、少女たち。
お目々なんて、もう、キラッキラ♪
「びしょうじょさんッ、なのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:本当に可愛い!)
時を超え、海も国境も越え、
『かほやゆし』が辿り着いた、
或る世界。
日本人が印象派大好きな理由が
なんとな~く見えてくる一冊です。
アート好きな活字マニアさん、
書店さんのアート本コーナーで探してみてくださいね~♪