「こんにちわッ、テディちゃでス!
うきゃッ! まッまさかァ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!バルサがっ!)
こっこんにちは、ネーさです。
CL準々決勝セカンドレグで、呆然自失!
本命バルセロナが敗退!三冠&CL連覇の野望潰える!
……朝からもうびっくりしておりますよ。
サッカーってホント分かんないわぁと溜め息しながら、
はい、気を取り直して、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
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―― ハンニバル戦争 ――
著者は佐藤賢一(さとう・けんいち)さん、2016年1月に発行されました。
『HANNIBAL Secundum Bellum Punicum』とラテン語題名が付されたこの御本は、
古代ローマに題材を得た小説作品です。
「ほほゥ~? れきしィしょうせつゥでスかッ?」
「ぐるるるるっるがるる~…」(←訳:ハンニバルっていうと~…)
ミステリ好きな活字マニアさんは、
ハンニバル?映画にもなったあのマンイーター?
と思うかもしれませんが、
いいえ!断じて!断じて違います!
ハンニバル・バルカさん(紀元前247年~紀元前182年)は、
カルタゴの武将にして政治家でした。
が、この御本の主人公は、
ハンニバルさんではありません。
将軍ハンニバルと戦ったローマ帝国人、
プブリウス・コルネリウス・スキピオさん(紀元前236年~紀元前183?)が、
主人公……というか、
“視点”になっている物語なのです。
「じつざいのォ、じんぶつゥ、ふたりィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:しかもライバル!)
世界史の教科書には、
副題にもなっているラテン語=Secundum Bellum Punicum、
すなわち《第二次ポエニ戦争》と記されている、
ローマ対カルタゴ間の戦争は、
世界の歴史の一大分岐点とすべき
重要な戦いでした。
巨大勢力となりつつあったローマ帝国の、
首根っこをもぎ取るまであと一歩……!
というところまで迫ったのは、
歴史を眺め渡してみても、
ハンニバルさんただひとり、と申せましょう。
もし――と敢えて問うならば、
ハンニバル将軍がローマ軍に勝利していたなら?
“永遠の都”を陥落させていたなら?
「え~とォ、たぶんッ、きッとォ~」
「ぐるるがるぅぐるぅ!」(←訳:歴史はぐちゃぐちゃ!)
そうね、ローマがここで負けていれば、
現在のような欧州のかたち、西洋世界は
有り得なかったでしょう、完全に。
「にほんしでェ、いうならァ~」
「がるるぐる!」(←訳:関ヶ原以上!)
この一戦が、世界の命運を決める――
そんなこととは露知らず、
物語の第一章で読み手の前に現れるのは、
花の17歳、
ガールハントに忙しい青年スキピオくんです。
「ふァ? がーるはんとォ?」
「ぐるるるぅがる!」(←訳:ダメでしょそれ!)
カルタゴとの戦争が始まる!と父に教えられ、
俄然テンション上がっちゃうスキピオくん。
なんですけれど、
名門のボンボン育ちの彼に務まるんでしょうか、
執政官である父とともに出陣、
ガリアへ遠征、なんて……?
「さきゆきィ、みえませんでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:怖いよう!)
後代に生きる私たちは、
カルタゴとローマの闘いがどのように決着するか、
既によく知っています。
そしてまた、
ローマの言い分、
カルタゴ側の主張の、
どちらに共感するかによって
見方は大きく変わってきます。
スキピオくんの物語を、
大帝国ローマから見るか、
それとも、
滅ぼされたカルタゴの眼で見るか……?
「れきしのォ、こうさてんッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:立体的に見てみよう!)
歴史好きな活字マニアさんに
激おすすめの力作です。
日本史が好きなんだけど~という御方も、
ぜひ、一読を♪
うきゃッ! まッまさかァ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!バルサがっ!)
こっこんにちは、ネーさです。
CL準々決勝セカンドレグで、呆然自失!
本命バルセロナが敗退!三冠&CL連覇の野望潰える!
……朝からもうびっくりしておりますよ。
サッカーってホント分かんないわぁと溜め息しながら、
はい、気を取り直して、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪

―― ハンニバル戦争 ――
著者は佐藤賢一(さとう・けんいち)さん、2016年1月に発行されました。
『HANNIBAL Secundum Bellum Punicum』とラテン語題名が付されたこの御本は、
古代ローマに題材を得た小説作品です。
「ほほゥ~? れきしィしょうせつゥでスかッ?」
「ぐるるるるっるがるる~…」(←訳:ハンニバルっていうと~…)
ミステリ好きな活字マニアさんは、
ハンニバル?映画にもなったあのマンイーター?
と思うかもしれませんが、
いいえ!断じて!断じて違います!
ハンニバル・バルカさん(紀元前247年~紀元前182年)は、
カルタゴの武将にして政治家でした。
が、この御本の主人公は、
ハンニバルさんではありません。
将軍ハンニバルと戦ったローマ帝国人、
プブリウス・コルネリウス・スキピオさん(紀元前236年~紀元前183?)が、
主人公……というか、
“視点”になっている物語なのです。
「じつざいのォ、じんぶつゥ、ふたりィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:しかもライバル!)
世界史の教科書には、
副題にもなっているラテン語=Secundum Bellum Punicum、
すなわち《第二次ポエニ戦争》と記されている、
ローマ対カルタゴ間の戦争は、
世界の歴史の一大分岐点とすべき
重要な戦いでした。
巨大勢力となりつつあったローマ帝国の、
首根っこをもぎ取るまであと一歩……!
というところまで迫ったのは、
歴史を眺め渡してみても、
ハンニバルさんただひとり、と申せましょう。
もし――と敢えて問うならば、
ハンニバル将軍がローマ軍に勝利していたなら?
“永遠の都”を陥落させていたなら?
「え~とォ、たぶんッ、きッとォ~」
「ぐるるがるぅぐるぅ!」(←訳:歴史はぐちゃぐちゃ!)
そうね、ローマがここで負けていれば、
現在のような欧州のかたち、西洋世界は
有り得なかったでしょう、完全に。
「にほんしでェ、いうならァ~」
「がるるぐる!」(←訳:関ヶ原以上!)
この一戦が、世界の命運を決める――
そんなこととは露知らず、
物語の第一章で読み手の前に現れるのは、
花の17歳、
ガールハントに忙しい青年スキピオくんです。
「ふァ? がーるはんとォ?」
「ぐるるるぅがる!」(←訳:ダメでしょそれ!)
カルタゴとの戦争が始まる!と父に教えられ、
俄然テンション上がっちゃうスキピオくん。
なんですけれど、
名門のボンボン育ちの彼に務まるんでしょうか、
執政官である父とともに出陣、
ガリアへ遠征、なんて……?
「さきゆきィ、みえませんでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:怖いよう!)
後代に生きる私たちは、
カルタゴとローマの闘いがどのように決着するか、
既によく知っています。
そしてまた、
ローマの言い分、
カルタゴ側の主張の、
どちらに共感するかによって
見方は大きく変わってきます。
スキピオくんの物語を、
大帝国ローマから見るか、
それとも、
滅ぼされたカルタゴの眼で見るか……?
「れきしのォ、こうさてんッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:立体的に見てみよう!)
歴史好きな活字マニアさんに
激おすすめの力作です。
日本史が好きなんだけど~という御方も、
ぜひ、一読を♪