「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
べすとォえいとのォたたかいィ、つづいてまスッ!」
「がるる!ぐるがるるるー!」(←訳:虎です!波乱してるねー!)
こんにちは、ネーさです。
既にユヴェントスは敗退しちゃいましたけれど、
注目していますよ、CL準々決勝ファーストレグ!
レアルの完敗は予想外だったわ……セカンドレグで挽回できるかしら?
次戦を楽しみにしながら、
はい、ここからは読書タ~イム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 旧談 (きゅうだん) ――
著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、2016年1月に発行されました。
2007年に刊行されえた単行本『旧怪談 耳袋より』を改題し、
加筆修正した文庫作品です。
表紙になっている、
お人形の猫ちゃんが、いいですねえ♪
「りあるゥでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:生きてるみたい!)
本当にリアルなこの猫ちゃん人形、
口絵にも写真が載っております。
猫ちゃんの製作者さんは、荒井 良さん。
さて、猫ちゃんに導かれて、
本文へと進みますと……
そこにひろがるのは、
『耳嚢(みみぶくろ)』の世界。
「みみッ? というとォ~…」
「がるるぐるるがる?」(←訳:小耳に挟んだお話?)
『耳嚢』は、
江戸時代の旗本さんである、
根岸鎭衛(ねぎし・やすもり)さんが著したエッセイ作品、
のようなもの――と
御本冒頭の『はじめに』で、著者・京極さんは述べています。
友人知人から聞いた面白いお話。
町の噂話。
迷信。事件の顛末。
そして……
現代では、怪談として受け止められてしまうだろう怪しいお話。
「でたなッ、かいだんッ!」
「ぐぐぐぐるがるるぐるるっ!」(←訳:こここ怖くなんかないぞっ!)
『耳嚢』を、現代の読者が“怪談”として読めるよう、
著者・京極さんが書き改めたこの『旧談』、
はたして、怖いか、怖くないか、
その判断は、読み手さん次第、と申せましょうが、
表紙の猫ちゃんを彷彿とさせる作品、
『可愛がるから』は、
やっぱり怖いかも!
「ひえええェッ!」
「ぐるがるるっ??」(←訳:ネコおばけっ??)
御徒目付(おかちめつけ)のHさんが聞き込んだ、
日光奉行組Sさんの、奥さんのお話は、ネコがらみ。
大の猫好きである奥さん、
Sさんが理解してくれることもあり、
多くの猫を飼い、可愛がっていましたが。
ある年の、冬を迎えた頃合いから、
様子がおかしくなりました……
話し掛けると、
にゃあ、と返事をする……。
「そそッ、それはァ、やぱりィ!」
「がるぐるるっ」(←訳:アレですかっ)
何かが奥さんに取り憑ついている?
困ったSさんは加持祈祷をし、
ねんごろに奥さんの世話をし、
しかし、ついには意外な行動に出ます。
そこに秘められた理由とは……?
「こッ、こわいィとォ、いうよりィ~」
「ぐるる~…!」(←訳:哀しい~…!)
原作は、『耳嚢 巻之九』の『猫の怪の事』。
他に、やはりネコちゃんが登場する
『取り返し』(原作は『猫人に付し事』)も
なかなか“こわい”お話です。
また、番町皿屋敷をモデルにした?『百年の間』
(原作は『菊むしの事』)、
飄々としてユーモラスでさえある
『血は出たけれど』(原作は『上杉家明長屋怪異の事』)
などの作品も
読後にじわじわじわ~っと……
「こわくなるでスゥ!」
「がるる!」(←訳:冷や汗!)
『学校の怪談』を意識したかのような文体は読みやすく、
また、不思議と品格があり、
上田秋成さんの『雨月物語』を想わせます。
確かに怖い、でも怖いだけじゃない――
「えれがんとなァ、かいだんッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:それもアリだ!)
巻末には、宮部みゆきさんとの対談も収録されています。
宮部さん&京極さんのファンの方々は、
本文はもちろん、この対談部分も
ぜひ一読、いえ、熟読してくださいね~♪
べすとォえいとのォたたかいィ、つづいてまスッ!」
「がるる!ぐるがるるるー!」(←訳:虎です!波乱してるねー!)
こんにちは、ネーさです。
既にユヴェントスは敗退しちゃいましたけれど、
注目していますよ、CL準々決勝ファーストレグ!
レアルの完敗は予想外だったわ……セカンドレグで挽回できるかしら?
次戦を楽しみにしながら、
はい、ここからは読書タ~イム!
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 旧談 (きゅうだん) ――
著者は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、2016年1月に発行されました。
2007年に刊行されえた単行本『旧怪談 耳袋より』を改題し、
加筆修正した文庫作品です。
表紙になっている、
お人形の猫ちゃんが、いいですねえ♪
「りあるゥでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:生きてるみたい!)
本当にリアルなこの猫ちゃん人形、
口絵にも写真が載っております。
猫ちゃんの製作者さんは、荒井 良さん。
さて、猫ちゃんに導かれて、
本文へと進みますと……
そこにひろがるのは、
『耳嚢(みみぶくろ)』の世界。
「みみッ? というとォ~…」
「がるるぐるるがる?」(←訳:小耳に挟んだお話?)
『耳嚢』は、
江戸時代の旗本さんである、
根岸鎭衛(ねぎし・やすもり)さんが著したエッセイ作品、
のようなもの――と
御本冒頭の『はじめに』で、著者・京極さんは述べています。
友人知人から聞いた面白いお話。
町の噂話。
迷信。事件の顛末。
そして……
現代では、怪談として受け止められてしまうだろう怪しいお話。
「でたなッ、かいだんッ!」
「ぐぐぐぐるがるるぐるるっ!」(←訳:こここ怖くなんかないぞっ!)
『耳嚢』を、現代の読者が“怪談”として読めるよう、
著者・京極さんが書き改めたこの『旧談』、
はたして、怖いか、怖くないか、
その判断は、読み手さん次第、と申せましょうが、
表紙の猫ちゃんを彷彿とさせる作品、
『可愛がるから』は、
やっぱり怖いかも!
「ひえええェッ!」
「ぐるがるるっ??」(←訳:ネコおばけっ??)
御徒目付(おかちめつけ)のHさんが聞き込んだ、
日光奉行組Sさんの、奥さんのお話は、ネコがらみ。
大の猫好きである奥さん、
Sさんが理解してくれることもあり、
多くの猫を飼い、可愛がっていましたが。
ある年の、冬を迎えた頃合いから、
様子がおかしくなりました……
話し掛けると、
にゃあ、と返事をする……。
「そそッ、それはァ、やぱりィ!」
「がるぐるるっ」(←訳:アレですかっ)
何かが奥さんに取り憑ついている?
困ったSさんは加持祈祷をし、
ねんごろに奥さんの世話をし、
しかし、ついには意外な行動に出ます。
そこに秘められた理由とは……?
「こッ、こわいィとォ、いうよりィ~」
「ぐるる~…!」(←訳:哀しい~…!)
原作は、『耳嚢 巻之九』の『猫の怪の事』。
他に、やはりネコちゃんが登場する
『取り返し』(原作は『猫人に付し事』)も
なかなか“こわい”お話です。
また、番町皿屋敷をモデルにした?『百年の間』
(原作は『菊むしの事』)、
飄々としてユーモラスでさえある
『血は出たけれど』(原作は『上杉家明長屋怪異の事』)
などの作品も
読後にじわじわじわ~っと……
「こわくなるでスゥ!」
「がるる!」(←訳:冷や汗!)
『学校の怪談』を意識したかのような文体は読みやすく、
また、不思議と品格があり、
上田秋成さんの『雨月物語』を想わせます。
確かに怖い、でも怖いだけじゃない――
「えれがんとなァ、かいだんッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:それもアリだ!)
巻末には、宮部みゆきさんとの対談も収録されています。
宮部さん&京極さんのファンの方々は、
本文はもちろん、この対談部分も
ぜひ一読、いえ、熟読してくださいね~♪