テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

明日も、この子と。

2016-04-11 22:02:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱりィ~るーべはァ、だいはらんッ!」
「がるる!ぐるるるるがるっ!」(←訳:虎です!伏兵さんが来たっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 パリ~ルーベで金星を挙げたのはマシュー・ヘイマンさん!
 スペインで行われたブエルタ・アル・パイスバスコ(バスク一周レース)で
 総合優勝を遂げたのは、アルベルト・コンタドールさん!
 サッカーもいいけど自転車競技もいいなぁ♪
 と拍手したくなる熱戦の後は、
 はい、やっぱり読書タイムですよ。
 本日は、こちらのエッセイ作品集を、どうぞ~!
 
   



          ―― きみと出会えたから ――



 著者は(いいですか、いきますよ~!)収録順に、
 小川洋子さん、浅田次郎さん、落合恵子さん、西木正明さん、夢枕獏さん、
 中平まみさん、小栗康平さん、早坂真紀さん、乃南アサさん、諸井薫さん、
 久世光彦さん、島村洋子さん、三田誠広さん、村山由佳さん、藤本義一さん、
 松山猛さん、中野孝次さん、野坂昭如さん、立松和平さん、平岩弓枝さん、
 長新太さん、田中小実昌さん、村田喜代子さん、出久根達郎さん、
 小池真理子さん、赤瀬川原平さん、高橋三千綱さん、佐藤愛子さん、
 泉麻人さん、皆川博子さん、加藤幸子さん、猪瀬直樹さん、
 酒井順子さん、久美沙織さん、2015年11月に発行されました。
 『34人がつづる愛犬との日々』と副題が付されています。

「ふあああァ~、こんなにィ~おおぜいィ~…!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:犬好き作家さんが!)
「いるのでスかァ~?」

 前回記事で御紹介しましたね、
 音楽家リヒャルト・ワーグナーさんの愛犬家ぶり&溺愛ぶりは
 たいへんなものでしたけれど、
 ええもちろん、
 日本の作家さんたちもだ~い好きなんです、ワンコたちが♪

 えーと、なかには、
 愛猫への思慕あふれる名エッセイ『たみこ』で知られる
 浅田次郎さんのような、
 ニャンコ好き!ワンコも好き!な
 動物みんな好きさ!な御方もおられるとしても……

「そのゥ~、そこらへんはァ~」
「がるるる!」(←訳:大らかに!)

 第一章『きみとの出会いを話そう』
 第二章『幸せな同居生活』
 第三章『“やんちゃ”は楽しい』
 と、三つの章で構成された愛犬エッセイ集は、
 小川洋子さん著『犬の病気』で幕を開けます。

 小川さんのお家にやって来たのは、
 ラブラドール犬の仔犬。

 血便が出たのは環境が変わったせい?
 自分の犬小屋を食べて、お腹を壊しちゃった?
 ん? これ発疹かしら?
 どうしよう~!

「おッおちついてェ~!」
「ぐるるるる!」(←訳:焦らないで!)

 一方、平岩弓枝さんのお家にやって来たのは
 シェパード犬の仔犬でした。
 仔犬……の頃は小さくて、可愛くて、
 でもね、シェパードですからね、
 どんどんどんどん大きくなる~…

「もうゥ、あきらめェましょうゥ!」
「がるるぐるるるっるるる!」(←訳:成長はアンストッパブル!)

 いま、一緒に暮らしているワンコ。

 かつて、苦楽をともにしたワンコ。

 これから、友&家族とするワンコ。

 34人のワンコを愛する作家さんの、
 どの作品が個人的にいちばん笑えたか、
 いえ失礼、興味深かったかというと、
 ……浅田次郎さん著『私の幸福』でしょうか。

「あはァ! でましたでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:愉快な一作!)

 浅田家にやって来たワンコは、
 不細工(でも可愛い♪)。
 見知らぬ人間(=浅田さん)に吠えまくりの、
 雑種ちゃんでした、が。

 浅田さんと、
 パンチと名付けたその仔犬の、
 珍問答が大笑いなのです。

 パンチくん、はたして浅田家に馴染めるのか?

「ぷふふッ♪」
「がるるっ♪」

 この御本、2006年に刊行された『愛犬幸福論』を
 改題し、加筆・再編集して文庫化されたものですが、
 時間を経ても、
 作家さんたちのワンコ愛は色褪せません。

 私の犬、と呼べる子と出会えた幸福。

 愛犬家を自認する活字マニアさん、
 ぜひぜひ、一読を。



 
 
コメント
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