テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

遠くを近くに。

2016-04-21 20:09:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またいッぽォ、ちかづきましたでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!制覇は目前!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事では書きそびれましたが、
 ユヴェントスはまたひとつ勝ち星を挙げ、
 五連覇に近付きました!
 どうか九州にも良いことが起きますように~と祈りつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



       ―― 日本全国 ソウルフードを食べにいく ――



 写真・文は飯窪敏彦(いいくぼ・としひこ)さん、2015年10月に発行されました。
 はい、食いしん坊さんはヨダレ拭きを用意して~!

「ふァいッ!」(←首元にヨダレかけ巻きました)
「ぐるっ!」(←こちらも巻いてます)

 ソウルフードとは――

   地元民に深く愛されているから、
   全国どこにでもあると思っていたら、
   よその土地ではお目にかかれなくなる。

   いわゆる郷土料理ではなく、
   母の味でもない。
 
   長い時間をかけて、
   人びとと店がつくりあげたその土地の味なのである。

 と、御本冒頭の『はじめに』で
 飯窪さんは定義しています。

 昨日や今日、流行りに乗って
 ちょろろんっとデッチあげたものではなくて、
 何十年もかけて出来上がった、

 《土地から生まれた、魂、熱情、気迫がたっぷりこもった個性》

 である、とも。

「こせいィ、でスかァ~」
「がるるぐるがる!」(←訳:分かる気がする!)

 この御本に収録されているのは、
 北海道の帯広に始まって、
 根室、芦別、函館、
 そして本州の、
 仙台、山形、会津若松、栃木……と
 南下してゆきます。

「ふじよしだのォ、よしだうどんッ!」
「ぐるるるがるぐーるる!」(←訳:名古屋の小倉トースト!)

 小倉トーストって、もはやソウルフードなのねえ。
 吉田うどんも、県外では
 ありそうでないもの、なのかしら。

「きょうとォではァ~…」
「がるるるる!」(←訳:オムライス!)

 和食じゃなくて、洋食!
 しかもオムライスに凝っちゃうとは、
 京都って不思議な土地だわ……。

「おかやまではァ、どみぐらッ!」
「ぐるるるるがーるぐるる!」(←訳:ドミグラスソースカツ丼!)

 なぜか、岡山のカツ丼には
 ドミグラスソースがつきもの……
 その秘伝のルーツは帝国ホテルにあり?

「まるがめではァ、うどんじゃなくてェ~…」
「がるるる!」(←訳:骨付鳥だ!)

 鳥といやぁ名古屋!かと思ったら、
 意外だわ……蒸し焼きの鳥もも肉をガブリ!
 仕上げは、とりめし?

「いよいよォ、きゅうしゅうゥでス!」
「ぐーるるがぅるるぐる!」(←訳:ラーメンじゃないです!)
「はかたァ~うどんッ!」

 はい、九州からは4品のソウルフードが
 ここでは紹介されています。

 福岡の博多うどん!
 長崎のトルコライス!
 佐世保バーガー!
 鹿児島の白熊!

「おおッ、しろくまァ!」
「がるるぐる!」(←訳:出たねクマ!)

 残念ながら、熊本のソウルフードは
 掲載されていないんですけど、
 熊本ラーメンは私ネーさも知っているわ!
 あれってソウルフードなのかな?
 トマトは熊本産が美味しいと有名ですよね♪

「まッかなァ、とまとォ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!)

 沖縄のぜんざい、
 沖縄そば(ソーキそば)も、ソウルフード。

 ひそかな《味の名所》巡りを応援するこの御本、
 いや、でも、実は……
 論議を呼びそうな箇所もありますよ。

   冷し中華の発祥地は仙台。

 と、記述されているんですけど、
 これにはきっと、
 ウチが元祖だ!的な異論が
 あちこちで噴出するのではないでしょうか?

「それはァともかくゥ~」
「がるるるるるるぐるがるるぅー!」(←訳:美味しそうです仙台ヒヤチュー!)

 これからどうやって熊本を、
 九州を応援していったらいいんだろう?
 そんな想いを抱きながら、
 この御本を読みました。

 いえ、難しく考える必要はないのかもしれませんね。
 遠くの土地が、
 そこに住む人びとが
 ふっと身近に感じられてくる一冊です。
 皆さまも、ぜひ!

 
コメント
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