「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほゥ! みつけちゃッたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるー!」(←訳:虎です!天道虫がいたよー!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今朝のことですが、見つけましたよ!
真っ赤なボディのテントウムシくん!
幸運の使者とされる小さな虫がちょこちょこちょこ……
悲しいニュースが続くこの頃ですけれども、
そろそろいいこともある、というしるしでしょうか?
では、テントウムシくんがくれた元気をしっかり受け止めて
本日の読書タイムはこちらの御本を、どうぞ~!
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―― 異世界の書 ――
編著者はウンベルト・エーコさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2015年11月に発行されました。
伊語原題は『STORIA DELLE TERRE E DEI LUOGHI LEGGENDARI』、
『幻想領国地誌集成』と日本語副題が付されています。
「おッ、おもいィ~でスゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:分厚いし!)
前回、前々回とミステリ作品を御紹介いたしました。
そして、ウンベルト・エーコさんといえば、
世界的ベストセラーとなったミステリ作『薔薇の名前』で
広く知られる“知の巨人”さんですが、
ミステリ、というより、ミステリアス
であるのが、この作品――『異世界の書』です。
「れきしィのほんッ、でスかッ?」
「がるるる?」(←訳:哲学の本?)
作家、エッセイスト、文芸評論家、
哲学者、記号学者であったエーコさんの、
この作品は、いわば《卓上旅行図鑑》とも言えましょうか。
自分の家にいながらにして、
遠くへ旅をする……
ただし、旅の目的地には或る条件があります。
それは、
ここではない、どこか。
かつては、
確かにあるはずだ!と人々に信じられ、
そこへ行く方法が大真面目に論じられ、
本気で探検隊が派遣されたりした、
“伝説”の地。
「ふむふむッ、たとえばァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:エルドラド!)
「らぴゅたッ!」
「がるるるるぅる!」(←訳:アトランティス!)
そこは、どんなところだろう?
そこには、どんな花が咲き、樹木が生い茂り、
どんな住人がいるのだろう?
想像力をフルスロットルで稼働させた先人たちの、
願望と、妄想の記録を、
書斎の椅子に座ったままで
エーコさんは辿ります。
聖書の世界、
ギリシャの神話世界、
桃源郷、理想郷、
天国から、地獄までも。
「むきゃッ! からふるゥ!」
「ぐるがっるる!」(←訳:絵がいっぱい!)
文章だけでしたら、
何のこっちゃ?と目が回りそうになる内容を
スルル~っと頼もしくガイドしてくれるのは
図版資料の数々!
ややこしい聖書のお話も、
殆どの日本人には聞いたこともないようなエピソードも、
エーコさんの絶妙な選択眼によって
収録された図版や写真のチカラをもってすれば、
全体の方向性が見えてきます。
ひとは、何を信じてきたのか?
何を信じたかったのか?
「りあるとォ、ふぃくしょんッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:ぎりぎりの地平!)
アート好きな御方、
小説版『薔薇の名前』に、
映画版『薔薇の名前』に感銘を受けた御方に、
おすすめの一冊です。
本屋さんで目にしたら、
エーコ教授を偲びつつ、
ぜひ、手に取ってみてくださいな。
わほゥ! みつけちゃッたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるー!」(←訳:虎です!天道虫がいたよー!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今朝のことですが、見つけましたよ!
真っ赤なボディのテントウムシくん!
幸運の使者とされる小さな虫がちょこちょこちょこ……
悲しいニュースが続くこの頃ですけれども、
そろそろいいこともある、というしるしでしょうか?
では、テントウムシくんがくれた元気をしっかり受け止めて
本日の読書タイムはこちらの御本を、どうぞ~!

―― 異世界の書 ――
編著者はウンベルト・エーコさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2015年11月に発行されました。
伊語原題は『STORIA DELLE TERRE E DEI LUOGHI LEGGENDARI』、
『幻想領国地誌集成』と日本語副題が付されています。
「おッ、おもいィ~でスゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:分厚いし!)
前回、前々回とミステリ作品を御紹介いたしました。
そして、ウンベルト・エーコさんといえば、
世界的ベストセラーとなったミステリ作『薔薇の名前』で
広く知られる“知の巨人”さんですが、
ミステリ、というより、ミステリアス
であるのが、この作品――『異世界の書』です。
「れきしィのほんッ、でスかッ?」
「がるるる?」(←訳:哲学の本?)
作家、エッセイスト、文芸評論家、
哲学者、記号学者であったエーコさんの、
この作品は、いわば《卓上旅行図鑑》とも言えましょうか。
自分の家にいながらにして、
遠くへ旅をする……
ただし、旅の目的地には或る条件があります。
それは、
ここではない、どこか。
かつては、
確かにあるはずだ!と人々に信じられ、
そこへ行く方法が大真面目に論じられ、
本気で探検隊が派遣されたりした、
“伝説”の地。
「ふむふむッ、たとえばァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:エルドラド!)
「らぴゅたッ!」
「がるるるるぅる!」(←訳:アトランティス!)
そこは、どんなところだろう?
そこには、どんな花が咲き、樹木が生い茂り、
どんな住人がいるのだろう?
想像力をフルスロットルで稼働させた先人たちの、
願望と、妄想の記録を、
書斎の椅子に座ったままで
エーコさんは辿ります。
聖書の世界、
ギリシャの神話世界、
桃源郷、理想郷、
天国から、地獄までも。
「むきゃッ! からふるゥ!」
「ぐるがっるる!」(←訳:絵がいっぱい!)
文章だけでしたら、
何のこっちゃ?と目が回りそうになる内容を
スルル~っと頼もしくガイドしてくれるのは
図版資料の数々!
ややこしい聖書のお話も、
殆どの日本人には聞いたこともないようなエピソードも、
エーコさんの絶妙な選択眼によって
収録された図版や写真のチカラをもってすれば、
全体の方向性が見えてきます。
ひとは、何を信じてきたのか?
何を信じたかったのか?
「りあるとォ、ふぃくしょんッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:ぎりぎりの地平!)
アート好きな御方、
小説版『薔薇の名前』に、
映画版『薔薇の名前』に感銘を受けた御方に、
おすすめの一冊です。
本屋さんで目にしたら、
エーコ教授を偲びつつ、
ぜひ、手に取ってみてくださいな。