「こんにちわァ、テディちゃでス!
ひゃあッ! れんきゅゥでスよゥッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!黄金色の!)
こんにちは、ネーさです。
いつのまにやらゴールデンウィークに突入しちゃいましたが、
旅行や帰省や自分磨きやショッピングに忙しい方々も、
さあ、しばしの読書タイムを。
本日御紹介いたしますのは、こちらの小説作品ですよ~!
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―― 日本一の軽口男 ――
著者は木下昌輝(きのした・まさき)さん、2016年4月に発行されました。
デビュー作品『宇喜多の捨て嫁』がいきなり直木賞候補!
という快挙で注目されている著者・木下さんの新作は……
《笑い》が、
いえ、《笑い》に憑かれた人々が主人公の斬新な歴史小説です。
「ふァ? わらいィ??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:落語や漫才のこと?)
落語、漫才、スタンダップコミックといった
“芸”としての《笑い》。
さらにまた、
お金を稼げる“職業”としての《笑い》。
それは、いつ、どのようにして始まったのか――
物語の幕開けは、
昔むか~し。
戦国時代末期&江戸時代の初期に遡ります。
「ッてことはァ、え~とォ??」
「がるるるぐるるる?」(←訳:400年くらい前?)
安楽庵策伝(あんらくいんさくでん)さん。
《天下一のお伽衆》と呼ばれる彼は、
途方もないエピソードの持ち主でした。
策伝さんが笑話を披露すれば、
太閤秀吉さんも抱腹絶倒!
話のおかしさに笑い転げて、
ああ、お腹の皮がよじれる~!
「ええッ、ほんとにィ??」
「ぐるるるがるる!」(←訳:本当ならすごい!)
本当のことであったために、
その後の策伝さんの人生はややこしくなりました。
豊臣家が潰え、
徳川の世になっても
《天下一のお伽衆》の名は消えません。
或る青年など、
策伝さんが著した笑話の集大成『醒睡笑(せいすいしょう)』を丸暗記し、
弟子にしてください!と
押しかけてきたほど。
「あはァ! そこらへんはァ~」
「がるぐるがる!」(←訳:昔も今も同じ!)
しかし、《笑い》は、
軽々と継承できるものでしょうか。
習えば、“芸”を習得できるのか。
策伝さんがやったのを
そっくり真似れば、ドッと笑いが取れるのか。
「うゥ~むゥ? そういうものでもォ~…」
「ぐるるるる?」(←訳:ないよねえ?)
ひとを笑わせたい。
簡単そうに見えて、
まったく容易ではないことです。
以前にダウンタウンの松本さんも言っていました。
人を笑かすのは難しい、
ほんまに難しいことや、と。
その難しいことを、やってのける。
策伝さんがやったように、
そしてまた策伝さんとは違うアプローチで
《笑い》を生み出す。
《笑い》を、生きてゆく糧にする――
「むずかしさァ、にばいィでス!」
「がるぐる!」(←訳:百倍かも!)
上方落語の始祖、
日本初のお笑い芸人、
米沢彦八(よねざわ・ひこはち)さん。
彦八さんの生涯を、
というより、彦八さんが《笑い》に抱いた想いを、
著者・木下さんは綴ってゆきます。
教科書はなく、
明確なルールもなく、
ウケればこの上もない喜び、
ハズせば地獄、の
得体の知れないもの――《笑い》。
誰も歩いたことのないその荒野を、
さて、いかに切り拓いてゆこうか……?
「ぱいおにあァ、でスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:行く手に道なし!)
《笑い》の、真のプロフェッショナルとは。
書店さんでは、おそらく時代小説のコーナーに
置かれているのでしょうが、
現代小説の愛好家さんにも
激おすすめの作品です!
彦八さんの(=著者・木下さんの)操る言葉のリズムの、
その楽しさ、素晴らしさを、
皆さま、ぜひ味わってみてくださいね~♪
ひゃあッ! れんきゅゥでスよゥッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!黄金色の!)
こんにちは、ネーさです。
いつのまにやらゴールデンウィークに突入しちゃいましたが、
旅行や帰省や自分磨きやショッピングに忙しい方々も、
さあ、しばしの読書タイムを。
本日御紹介いたしますのは、こちらの小説作品ですよ~!

―― 日本一の軽口男 ――
著者は木下昌輝(きのした・まさき)さん、2016年4月に発行されました。
デビュー作品『宇喜多の捨て嫁』がいきなり直木賞候補!
という快挙で注目されている著者・木下さんの新作は……
《笑い》が、
いえ、《笑い》に憑かれた人々が主人公の斬新な歴史小説です。
「ふァ? わらいィ??」
「ぐるるがるるぐる?」(←訳:落語や漫才のこと?)
落語、漫才、スタンダップコミックといった
“芸”としての《笑い》。
さらにまた、
お金を稼げる“職業”としての《笑い》。
それは、いつ、どのようにして始まったのか――
物語の幕開けは、
昔むか~し。
戦国時代末期&江戸時代の初期に遡ります。
「ッてことはァ、え~とォ??」
「がるるるぐるるる?」(←訳:400年くらい前?)
安楽庵策伝(あんらくいんさくでん)さん。
《天下一のお伽衆》と呼ばれる彼は、
途方もないエピソードの持ち主でした。
策伝さんが笑話を披露すれば、
太閤秀吉さんも抱腹絶倒!
話のおかしさに笑い転げて、
ああ、お腹の皮がよじれる~!
「ええッ、ほんとにィ??」
「ぐるるるがるる!」(←訳:本当ならすごい!)
本当のことであったために、
その後の策伝さんの人生はややこしくなりました。
豊臣家が潰え、
徳川の世になっても
《天下一のお伽衆》の名は消えません。
或る青年など、
策伝さんが著した笑話の集大成『醒睡笑(せいすいしょう)』を丸暗記し、
弟子にしてください!と
押しかけてきたほど。
「あはァ! そこらへんはァ~」
「がるぐるがる!」(←訳:昔も今も同じ!)
しかし、《笑い》は、
軽々と継承できるものでしょうか。
習えば、“芸”を習得できるのか。
策伝さんがやったのを
そっくり真似れば、ドッと笑いが取れるのか。
「うゥ~むゥ? そういうものでもォ~…」
「ぐるるるる?」(←訳:ないよねえ?)
ひとを笑わせたい。
簡単そうに見えて、
まったく容易ではないことです。
以前にダウンタウンの松本さんも言っていました。
人を笑かすのは難しい、
ほんまに難しいことや、と。
その難しいことを、やってのける。
策伝さんがやったように、
そしてまた策伝さんとは違うアプローチで
《笑い》を生み出す。
《笑い》を、生きてゆく糧にする――
「むずかしさァ、にばいィでス!」
「がるぐる!」(←訳:百倍かも!)
上方落語の始祖、
日本初のお笑い芸人、
米沢彦八(よねざわ・ひこはち)さん。
彦八さんの生涯を、
というより、彦八さんが《笑い》に抱いた想いを、
著者・木下さんは綴ってゆきます。
教科書はなく、
明確なルールもなく、
ウケればこの上もない喜び、
ハズせば地獄、の
得体の知れないもの――《笑い》。
誰も歩いたことのないその荒野を、
さて、いかに切り拓いてゆこうか……?
「ぱいおにあァ、でスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:行く手に道なし!)
《笑い》の、真のプロフェッショナルとは。
書店さんでは、おそらく時代小説のコーナーに
置かれているのでしょうが、
現代小説の愛好家さんにも
激おすすめの作品です!
彦八さんの(=著者・木下さんの)操る言葉のリズムの、
その楽しさ、素晴らしさを、
皆さま、ぜひ味わってみてくださいね~♪