「こんにちわッ、テディちゃでス!
ざんしょッおみまいィもうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるがるるぐるる!」(←訳:虎です!暦の上ではもう秋!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、もう秋!……のはずなんですけれど、
オリンピックの水泳競技を見てると、
夏だ!って気になりますね。
ならば、本日の読書タイムは、
夏の向こうの涼し~い季節を招いてくれそうな、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― うた合わせ ――
著者は北村薫(きたむら・かおる)さん、2016年4月に発行されました。
『北村薫の百人一首』と副題が付されているこの御本は、
出版社さん等の内容紹介では
《短歌随想》となっていますが、
私ネーさの個人的な印象としては
《詩歌の連想ゲーム》でしょうか。
「れんそうゥげーむッ??」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:知力とひらめきっ?)
活字マニアの皆さまなら、
古典か、日本史か、美術の授業で習った
《貝合わせ》を御記憶のことでしょう。
そもそもは、貝殻に色合いや美しさ、レア度を競い、
その貝を題材にした歌を詠み合う
平安貴族の遊びでした。
そしてまた、
たくさんのハマグリの貝殻の中から、
左右一対となるペアを探す《貝覆い》という競技も
《貝合わせ》と呼ばれています。
機智に富む著者・北村さんは、
この《貝合わせ》《貝覆い》という優雅なゲームを
現代短歌のフィールドに解放したのです。
「ひとつのォうたにィ~」
「がるぐるるる!」(←訳:もう一つの歌!)
まずは、一首、選んでみましょうか。
若山牧水さんの作品、
《白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり》。
このお歌に合わせるべく、
北村さんが探し出したのは、
秋谷まゆみさんの作品、
《本棚をずらせばそこに秋風のベーカー街へ続く抜け道》。
「ふにゃッ??? べーかーがいィ??」
「ぐるがるるるる?」(←訳:どうつながるの?)
そこが、連想ゲームなのですよ。
秋の夜の歌と、
秋の風が吹く歌。
そう、風の色は秋のものでしかあり得ない、と
北村さんは断じます。
いったいいつのことだったか、
ホームズ譚を熱心に読みふけった、
《あの頃の風》が吹く歌……。
「なァるほどォ~♪」
「がるるるぐるるるがるるぐる!」(←訳:ミステリ作家さんらしい連想!)
↓こちらのうた合わせも面白いわよ!
小池純代さんの作品
《三匹の子豚に実は夭折の父あり家を雪もて建てき》
そして合わせるお歌は、萩原朔太郎さんの作品
《悲しみて二月の海に来て見れば浪うち際を犬の歩ける》。
「むむッ? さんびきのォこぶたくんッ??」
「ぐるるがるぐるるる?」(←訳:それが犬につながる?)
小池さんの作品と朔太郎さんの作品を
結びつけた北村さんの心の動き、とは……
失礼ながら、ちょっと、いえ、だいぶ、
ぷふふふっ♪と笑ってしまう思考の過程でございましたよ♫
「ぐんぐんッはずむゥ!」
「がるるぐる~!」(←訳:自由な連想~!)
むか~し読んだお菓子の本の思い出。
古い映画で知った、
剃刀(かみそり)研ぎの職人さんの、
はさみ、ほうちょう、かみそりとぎー、という
触れ声(ふれごえ)。
炎暑の銀座を詠んだ歌から、
開高健さんの思い出へ。
「ふゥ~、めがァまわりそうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:連想の連打です!)
50組100首の『うた合わせ』と、
その周囲で遊星のようにきらめく
詩歌、作家さんたちの文章やエピソード。
また、巻末には
《歌人と語る『うた合わせ』》と題した
北村薫さん・藤原龍一郎さん・穂村弘さんの鼎談も
収録されています。
エンタな小説が好き!な方々には
なんだか渋~い路線の御本ねえ~と言われちゃうかもしれませんが、
いえいえ、地味なように見えて、
中身は意外とスリルもありますよ!
書店さんで、図書館で、
ぜひぜひ、一読を~♪
「たのしみィましょうゥ!」
「がるるぐるがーる!」(←訳:詩歌の連想ゲーム!)
ざんしょッおみまいィもうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるがるるぐるる!」(←訳:虎です!暦の上ではもう秋!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、もう秋!……のはずなんですけれど、
オリンピックの水泳競技を見てると、
夏だ!って気になりますね。
ならば、本日の読書タイムは、
夏の向こうの涼し~い季節を招いてくれそうな、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― うた合わせ ――
著者は北村薫(きたむら・かおる)さん、2016年4月に発行されました。
『北村薫の百人一首』と副題が付されているこの御本は、
出版社さん等の内容紹介では
《短歌随想》となっていますが、
私ネーさの個人的な印象としては
《詩歌の連想ゲーム》でしょうか。
「れんそうゥげーむッ??」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:知力とひらめきっ?)
活字マニアの皆さまなら、
古典か、日本史か、美術の授業で習った
《貝合わせ》を御記憶のことでしょう。
そもそもは、貝殻に色合いや美しさ、レア度を競い、
その貝を題材にした歌を詠み合う
平安貴族の遊びでした。
そしてまた、
たくさんのハマグリの貝殻の中から、
左右一対となるペアを探す《貝覆い》という競技も
《貝合わせ》と呼ばれています。
機智に富む著者・北村さんは、
この《貝合わせ》《貝覆い》という優雅なゲームを
現代短歌のフィールドに解放したのです。
「ひとつのォうたにィ~」
「がるぐるるる!」(←訳:もう一つの歌!)
まずは、一首、選んでみましょうか。
若山牧水さんの作品、
《白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり》。
このお歌に合わせるべく、
北村さんが探し出したのは、
秋谷まゆみさんの作品、
《本棚をずらせばそこに秋風のベーカー街へ続く抜け道》。
「ふにゃッ??? べーかーがいィ??」
「ぐるがるるるる?」(←訳:どうつながるの?)
そこが、連想ゲームなのですよ。
秋の夜の歌と、
秋の風が吹く歌。
そう、風の色は秋のものでしかあり得ない、と
北村さんは断じます。
いったいいつのことだったか、
ホームズ譚を熱心に読みふけった、
《あの頃の風》が吹く歌……。
「なァるほどォ~♪」
「がるるるぐるるるがるるぐる!」(←訳:ミステリ作家さんらしい連想!)
↓こちらのうた合わせも面白いわよ!
小池純代さんの作品
《三匹の子豚に実は夭折の父あり家を雪もて建てき》
そして合わせるお歌は、萩原朔太郎さんの作品
《悲しみて二月の海に来て見れば浪うち際を犬の歩ける》。
「むむッ? さんびきのォこぶたくんッ??」
「ぐるるがるぐるるる?」(←訳:それが犬につながる?)
小池さんの作品と朔太郎さんの作品を
結びつけた北村さんの心の動き、とは……
失礼ながら、ちょっと、いえ、だいぶ、
ぷふふふっ♪と笑ってしまう思考の過程でございましたよ♫
「ぐんぐんッはずむゥ!」
「がるるぐる~!」(←訳:自由な連想~!)
むか~し読んだお菓子の本の思い出。
古い映画で知った、
剃刀(かみそり)研ぎの職人さんの、
はさみ、ほうちょう、かみそりとぎー、という
触れ声(ふれごえ)。
炎暑の銀座を詠んだ歌から、
開高健さんの思い出へ。
「ふゥ~、めがァまわりそうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:連想の連打です!)
50組100首の『うた合わせ』と、
その周囲で遊星のようにきらめく
詩歌、作家さんたちの文章やエピソード。
また、巻末には
《歌人と語る『うた合わせ』》と題した
北村薫さん・藤原龍一郎さん・穂村弘さんの鼎談も
収録されています。
エンタな小説が好き!な方々には
なんだか渋~い路線の御本ねえ~と言われちゃうかもしれませんが、
いえいえ、地味なように見えて、
中身は意外とスリルもありますよ!
書店さんで、図書館で、
ぜひぜひ、一読を~♪
「たのしみィましょうゥ!」
「がるるぐるがーる!」(←訳:詩歌の連想ゲーム!)