テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

かがやく星、ひとつぶ。

2016-08-23 22:11:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、あれもようゥでスゥ!」
「がるる!ぐるがるぐるる!」(←訳:虎です!川はまだ増水中!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風の豪雨による疲れが抜けない中、
 皆さまの御無事を祈りつつ、
 はい、今日もも敢行いたしますよ、読書タイム!
 本日は、昭和の映画界で輝いた
 或る大スターさんへのトリビュートMOOKを、どうぞ~♪

  



            ―― 高峰秀子 ――



 ↑上の画像からお分かりでしょうか、女優・高峰秀子さんのお写真が表紙の
 文藝別冊KAWADE夢ムックは、2016年6月に発行されました。
 『女優・妻・エッセイスト』と副題が付されています。

「かッこいィ~おしゃしんッ!」
「ぐるがるぅる!」(←訳:粋でオシャレ!)

 1924年(大正13年)に生まれ、
 2010年(平成2年)に亡くなられた
 女優・高峰秀子(たかみね・ひでこ)さん。

 この御本は、エッセイストとしても名高い高峰さんに捧ぐ、
 エッセイ、対談、追悼文、
 フィルモグラフィ、著作一覧、
 略年譜他から成る
 “ラブレター”ともいうべき一冊です。

「みんなァ、たかみねさんのことォ、だァ~いすきィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳::超絶な人気ぶり!)

 子役として映画界にデビューをはたして絶賛され、
 その後もスター女優であり続けた高峰さん。

 《デコちゃん》と呼ばれ、
 こよなく愛された高峰さんの業績・足跡は、
 既によく知られていますが、
 この御本では
 単行本未収録の対談、
 やはり単行本に未収録のエッセイ、インタビューなどが
 日の目を見ることとなりました。

 そのどれをとっても、いえ、どれを読んでも、
 スター感はハンパないといったらいいんでしょうか、
 いやぁ、スゴイものを見ちゃったわ!と
 私ネーさ、感心するばかりです。

 若かりし日のお写真の、なんと美しいこと!

 そのエッセイの、なんと潔いこと!

 そして、誰にも、物おじしていないこと!

 三島由紀夫さんとの対談なんてもう、
 完全に対等なスタンスでお喋りしてるんですから!

「にんきのォりゆうがァ~」
「ぐるるる!」(←訳:解ります!)

 映画好きさんにとっては興味尽くせぬ御本ですが、
 活字好きさんにとっての読みどころのひとつは、
 沢木耕太郎さんが高峰さんを偲んで記した
 『挽歌、ひとつ』。

 高峰さんの著作の解説を書いたことで、
 沢木さんと高峰さんの間に生まれた交流と、
 沢木さん御自身の若き日、
 そして尾崎豊さんとの思い出を語る文章は、
 背筋がゾクゾクしてくるほどのすばらしさ!

 誰かを《追慕》することの意味を、
 身に染みて考えさせる傑作です。

「ぜッたいィのォ、おすすめッ!」
「がるぐるる!」(←訳:必読なのだ!)

 高峰秀子さんてだぁれ?と首をひねった方々は、
 グレゴリ青山さんによるマンガ作品が収録されていますから、
 先ずそちらを読んでみてくださいね。

 黄金期の映画界を、
 観客を魅了したひとりの女優さんがいた、ということ。

 そこから、高峰さんへの好奇心が膨らんでゆけば、
 はい、貴方も立派な《デコちゃん》ファン!

「にじゅうよんのォ、ひとみィ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:浮雲もおすすめ!)

 この御本をきっかけに、
 高峰さんの出演映画へ、
 エッセイや旅行記の世界へ、
 ぜひ、踏み入ってみてくださいね~♪

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする