「こんにちわッ、テディちゃでス!
かーにばるゥ!」
「がるる!ぐーるるる!」(←訳:虎です!カーニバル!)
こんにちは、ネーさです。
いま、世界各国の観光地でカーニバルが盛り上がっています。
南半球のブラジルでは華やかにパレードも開催されていて、
……一方、日本では。
「おおゆきィ?」
「ぐるるー!」(←訳:寒波だー!)
寒波の中の本日の読書タイムは、
さあ、雪の世界を想わせるこちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ものがたり 白鳥の湖 ――
著者は ものがたり白鳥の湖編集室の皆さん、イラストはガブリエル・パチェコさん、
底本となったパチェコさんによる原著作品は2009年に、
日本語版は2017年12月に発行されました。
「あはァ! ばれえェ、でスねッ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:バレエといえばこれ!)
ピュートル・チャイコフスキーさん作の“三大バレエ”のうち、
最も人口に膾炙しているあのメロディは、
そもそもどのような物語のために創られたのでしょうか。
「げんさくゥ、でスかァ?」
「ぐるる……がーる?」(←訳:それは……えーと?)
『白鳥の湖』の原作とされるのは
ドイツの作家ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスさん著
『奪われたヴェール』。
それを脚色したバレエ作品は1876年に完成したものの、
ボリショイ劇場での初演では好評を得られませんでした。
あらためて『白鳥の湖』が評価されるようになったのは、
1895年――初演より20年近くの時が経過していました。
いまはもう、バレエの代名詞であるとも言える
『白鳥の湖』ですが……
「これはァ、おおいにィ~びッくりィ!」
「がるるっるぐるぅ!」(←訳:そうだったのかぁ!)
オデット姫は、
昼間は白鳥になってしまう呪いをかけられている――
という点は、
バレエに詳しくなくても多くの方々が知っていますよね。
「ふァいッ! きほんッでス!」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:基礎知識だよぅ!)
その呪いは、誰がかけたものなのか。
なぜ、かけたのか。
そんな基本中の基本を、
恥ずかしながら私ネーさ、知りませんでした。
この御本を読んで、初めて理解しました。
パチェコさんが描く“白鳥湖譚”とは。
オデット姫が呪いをかけられたのは
悪魔ロットバルトからの
求愛を拒んだがため。
怒り狂ったロットバルトが
昼間は白鳥の姿に変わるよう
姫を呪ったことが
物語の始まり――
……そうか、そうだったのか!!!
『白鳥の湖』は、
悪魔ロットバルトの失恋話だったのか!!!
「ええッ? そッそうなのッ??」
「がーるぐるがるるる!」(←訳:ネーさ暴走してるよ!)
あ、はい、そうね、
私のこの観方、
うがったもの、というか、偏ってるもの、ではありましょうが。
悪魔ロットバルトと、
王子と姫のものがたり。
ふと、『オペラ座の怪人』を連想してしまいます。
報われぬ恋と、
成就する恋の哀切な対比。
恋する者たちの、永遠の三角形……。
「じゃあァ、ろッとばるとォはァ~?」
「ぐるるるるがるぐる?」(←訳:オペラ座の怪人なの?)
森に棲む悪魔ロットバルトと
オペラ座を支配する怪人エリック。
ええ、もちろん、
パチェコさんの絵に
『オペラ座の怪人』の面影を読み取るのは無理が過ぎます。
ふたつの物語は、まったく別のもの。
でも、ちょっと気に懸かったなら。
本屋さんの児童書/絵本のコーナーで、
この御本を、探してみてくださいね。
大判の、
淡いグレーの色合いが美しい表紙の一冊を、
皆さま、ぜひ。
かーにばるゥ!」
「がるる!ぐーるるる!」(←訳:虎です!カーニバル!)
こんにちは、ネーさです。
いま、世界各国の観光地でカーニバルが盛り上がっています。
南半球のブラジルでは華やかにパレードも開催されていて、
……一方、日本では。
「おおゆきィ?」
「ぐるるー!」(←訳:寒波だー!)
寒波の中の本日の読書タイムは、
さあ、雪の世界を想わせるこちらの御本を、どうぞ~♪

―― ものがたり 白鳥の湖 ――
著者は ものがたり白鳥の湖編集室の皆さん、イラストはガブリエル・パチェコさん、
底本となったパチェコさんによる原著作品は2009年に、
日本語版は2017年12月に発行されました。
「あはァ! ばれえェ、でスねッ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:バレエといえばこれ!)
ピュートル・チャイコフスキーさん作の“三大バレエ”のうち、
最も人口に膾炙しているあのメロディは、
そもそもどのような物語のために創られたのでしょうか。
「げんさくゥ、でスかァ?」
「ぐるる……がーる?」(←訳:それは……えーと?)
『白鳥の湖』の原作とされるのは
ドイツの作家ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスさん著
『奪われたヴェール』。
それを脚色したバレエ作品は1876年に完成したものの、
ボリショイ劇場での初演では好評を得られませんでした。
あらためて『白鳥の湖』が評価されるようになったのは、
1895年――初演より20年近くの時が経過していました。
いまはもう、バレエの代名詞であるとも言える
『白鳥の湖』ですが……
「これはァ、おおいにィ~びッくりィ!」
「がるるっるぐるぅ!」(←訳:そうだったのかぁ!)
オデット姫は、
昼間は白鳥になってしまう呪いをかけられている――
という点は、
バレエに詳しくなくても多くの方々が知っていますよね。
「ふァいッ! きほんッでス!」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:基礎知識だよぅ!)
その呪いは、誰がかけたものなのか。
なぜ、かけたのか。
そんな基本中の基本を、
恥ずかしながら私ネーさ、知りませんでした。
この御本を読んで、初めて理解しました。
パチェコさんが描く“白鳥湖譚”とは。
オデット姫が呪いをかけられたのは
悪魔ロットバルトからの
求愛を拒んだがため。
怒り狂ったロットバルトが
昼間は白鳥の姿に変わるよう
姫を呪ったことが
物語の始まり――
……そうか、そうだったのか!!!
『白鳥の湖』は、
悪魔ロットバルトの失恋話だったのか!!!
「ええッ? そッそうなのッ??」
「がーるぐるがるるる!」(←訳:ネーさ暴走してるよ!)
あ、はい、そうね、
私のこの観方、
うがったもの、というか、偏ってるもの、ではありましょうが。
悪魔ロットバルトと、
王子と姫のものがたり。
ふと、『オペラ座の怪人』を連想してしまいます。
報われぬ恋と、
成就する恋の哀切な対比。
恋する者たちの、永遠の三角形……。
「じゃあァ、ろッとばるとォはァ~?」
「ぐるるるるがるぐる?」(←訳:オペラ座の怪人なの?)
森に棲む悪魔ロットバルトと
オペラ座を支配する怪人エリック。
ええ、もちろん、
パチェコさんの絵に
『オペラ座の怪人』の面影を読み取るのは無理が過ぎます。
ふたつの物語は、まったく別のもの。
でも、ちょっと気に懸かったなら。
本屋さんの児童書/絵本のコーナーで、
この御本を、探してみてくださいね。
大判の、
淡いグレーの色合いが美しい表紙の一冊を、
皆さま、ぜひ。