「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゥ~…おわッちゃッたでスねェ~…」
「がるる!ぐるるがぅるるる……!」(←訳:虎です!さらばチョコたち……!)
こんにちは、ネーさです。
毎年のことではありますが、
バレンタインデーから一夜明け、
ショコラの季節に別れを告げねばならないのは悲しいわ……
このヘコんだココロをリカバリーするために、
さあ、本日の読書タイムは
ファイティングスピリッツ溢れるこちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 蒼き山嶺(さんれい) ――
著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2018年1月に発行されました。
おっと、ファイティングスピリッツといっても
ボクシングじゃなくてね、
この御本で大きなテーマとなっているのは
登山!です。
「ひょうしのォ、おしゃしんもォ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:雪山だもん!)
そう、物語が始まるのも、
雪原の風景から。
主人公にして語り手の《わたし》は、
得丸志郎(とくまる・ひろし)さん。
かつては長野県警の山岳救助隊で、
現在は北アルプス北部地区の
遭難対策協議会に勤めている
筋金入りの、生粋の、
ばりばり現役の“山屋”さんです。
「いちりゅうぅのォ、とざんかァさんッ?」
「がるるぅ!」(←訳:山男かぁ!)
白馬村観光課の顧問も務め、
ときには山岳ガイドとして
日夜“山”とともに在る得丸さん――
とはいえ、お仕事の入っていないオフの日、もあって。
今日は、ちょうどそんな一日。
白馬の鑓(やり)温泉小屋近辺の
残雪の様子を確認後、
さて、汗を拭いて、
水分を補給して、と
ひとやすみしていると。
「あッ? だれかァ、くるみたいィでスよッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:登山者だよ!)
下方から登ってくる登山者を一瞥し、
得丸さんは怒りを抑えきれません。
残雪期の後立山(うしろたてやま)連峰を
あんなヘロヘロ足で登ろうってのか?
服装・装備は充分だろうと、
それで体力と技術をカバーできるってもんじゃない。
ふざけやがって!
「とめるゥ~べきィ?」
「がるるぐる!」(←訳:止めるべき!)
登山者に声をかけた得丸さんは
そこで息を呑みます。
明らかに技術不足のその登山者は、
かつて大学の登山部で
得丸さんとともに北アルプスを縦横に駆け抜けた
旧友の、現在の姿……?
「うゥ~んッ? ふとッちゃッてまスねッ?」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:呼吸も乱れてます!)
白馬岳(しろうまだけ)に登る、という友人を、
得丸さんは放っておけません。
いまのお前にはムリだ、
と諭しても聞く耳もたぬ彼に付き添い、
ガイドの役を務めることになりましたが。
おかしい。
買ったばかりの、ピカピカのウェア、登山靴。
担いでいるザックは、重過ぎる、大き過ぎる。
山についての知識を備えているはずなのに、
こいつはなぜ、
こんな無茶、無謀なことを?
「じじょうがァ、あるゥ??」
「がるるるぐるる?」(←訳:怖ろしい事情が?)
得丸さんの不審と危惧は、
程なく的中します。
友人は、警察から追われている……!
「じゃあァ、これはッ?」
「ぐるる~??」(←訳:逃避行~??)
天候険しい雪山という、
異界に等しい極限の地。
なぜ、そこへ?
どうして、いま?
“山屋”さんたちの胸に去来する幾万の想いに彩られた
山岳サスペンスであり、
ミステリー作品でもあるこの御本、
一気読みをおすすめします!
著者・馳さんのファンの方々も
エンタなフィクションをお探し中の活字マニアさんも、
どうか、ぜひ♪
ふゥ~…おわッちゃッたでスねェ~…」
「がるる!ぐるるがぅるるる……!」(←訳:虎です!さらばチョコたち……!)
こんにちは、ネーさです。
毎年のことではありますが、
バレンタインデーから一夜明け、
ショコラの季節に別れを告げねばならないのは悲しいわ……
このヘコんだココロをリカバリーするために、
さあ、本日の読書タイムは
ファイティングスピリッツ溢れるこちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 蒼き山嶺(さんれい) ――
著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2018年1月に発行されました。
おっと、ファイティングスピリッツといっても
ボクシングじゃなくてね、
この御本で大きなテーマとなっているのは
登山!です。
「ひょうしのォ、おしゃしんもォ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:雪山だもん!)
そう、物語が始まるのも、
雪原の風景から。
主人公にして語り手の《わたし》は、
得丸志郎(とくまる・ひろし)さん。
かつては長野県警の山岳救助隊で、
現在は北アルプス北部地区の
遭難対策協議会に勤めている
筋金入りの、生粋の、
ばりばり現役の“山屋”さんです。
「いちりゅうぅのォ、とざんかァさんッ?」
「がるるぅ!」(←訳:山男かぁ!)
白馬村観光課の顧問も務め、
ときには山岳ガイドとして
日夜“山”とともに在る得丸さん――
とはいえ、お仕事の入っていないオフの日、もあって。
今日は、ちょうどそんな一日。
白馬の鑓(やり)温泉小屋近辺の
残雪の様子を確認後、
さて、汗を拭いて、
水分を補給して、と
ひとやすみしていると。
「あッ? だれかァ、くるみたいィでスよッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:登山者だよ!)
下方から登ってくる登山者を一瞥し、
得丸さんは怒りを抑えきれません。
残雪期の後立山(うしろたてやま)連峰を
あんなヘロヘロ足で登ろうってのか?
服装・装備は充分だろうと、
それで体力と技術をカバーできるってもんじゃない。
ふざけやがって!
「とめるゥ~べきィ?」
「がるるぐる!」(←訳:止めるべき!)
登山者に声をかけた得丸さんは
そこで息を呑みます。
明らかに技術不足のその登山者は、
かつて大学の登山部で
得丸さんとともに北アルプスを縦横に駆け抜けた
旧友の、現在の姿……?
「うゥ~んッ? ふとッちゃッてまスねッ?」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:呼吸も乱れてます!)
白馬岳(しろうまだけ)に登る、という友人を、
得丸さんは放っておけません。
いまのお前にはムリだ、
と諭しても聞く耳もたぬ彼に付き添い、
ガイドの役を務めることになりましたが。
おかしい。
買ったばかりの、ピカピカのウェア、登山靴。
担いでいるザックは、重過ぎる、大き過ぎる。
山についての知識を備えているはずなのに、
こいつはなぜ、
こんな無茶、無謀なことを?
「じじょうがァ、あるゥ??」
「がるるるぐるる?」(←訳:怖ろしい事情が?)
得丸さんの不審と危惧は、
程なく的中します。
友人は、警察から追われている……!
「じゃあァ、これはッ?」
「ぐるる~??」(←訳:逃避行~??)
天候険しい雪山という、
異界に等しい極限の地。
なぜ、そこへ?
どうして、いま?
“山屋”さんたちの胸に去来する幾万の想いに彩られた
山岳サスペンスであり、
ミステリー作品でもあるこの御本、
一気読みをおすすめします!
著者・馳さんのファンの方々も
エンタなフィクションをお探し中の活字マニアさんも、
どうか、ぜひ♪