「こんにちわッ、テディちゃでス!
うきゃッ! これはァ、おなかがァすきそうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるるるるぅ!」(←訳:虎です!お湯沸かさなくちゃ!)
こんにちは、ネーさです。
連休が終わってしまって、しょんぼり……な方々に、
はい、本日の読書タイムは、
食欲とは別の意味合いでお腹を抱えてしまうこと必至の、
こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら ――
著者は神田桂一(かんだ・けいいち)さん、菊池良(きくち・りょう)さん、
2017年6月に発行されました。
ええ、活字マニアの皆さまは御存知でしょう、
'17年の読書界で話題を読んで笑いを誘った異色作、
《カップ焼きそば》好きさんには天国のような
パスティーシュ本です。
「じょうだんッ、かとォおもいましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:最初はね!)
おそらく当初は本当に冗談気分だったのでしょう。
作家・村上春樹さんの文体をお借りして、
インターネット上で発表した、
《1973年のカップ焼きそば》。
「うそつきィ!……なんだけどォ!」
「がるぐるるる~!」(←訳:面白可笑しい~!)
パスティーシュで読み手を笑わせる、というのは
既に前例があります、が。
《カップ焼きそば》をネタに、いえ、テーマに、
ここまで情熱を注ぎまくってパスティーシュ集を作った、のは
なかなかにレアじゃないかしら♪
本文は、まず、
太宰治さん風の《焼きそば失格》でスタートを切り、
次の、
《もし手塚治虫が太宰治を描いたら…を田中圭一が描いたら》で
早くもトップスピードに乗ります。
そして息をもつかせぬまま、
村上春樹さん風の《1973年のカップ焼きそば》、
コナン・ドイルさん風の《湯切りの研究》と続きます。
「おこッちゃだめェ、でスよゥ~!」
「ぐるぐる♪」(←訳:くすくす♪)
著者の神田さん菊池さんに
遠慮という概念はないようです。
それとも、炎上狙いなのでしょうか。
星野源さんも(《焼きそば恥だが役に立つ》)、
志賀直哉さんも(《焼蕎麦行路》)、
レイモンド・チャンドラーさんも(《ロング・カップ焼きそば》)
引っ張り出されて、
焼きそばの作りかたを語る羽目になりました。
「あッ? これッてェ、ぶんごうゥさんッ?」
「がるるぐるがるー!」(←訳:議論の余地ありー!)
故人となった作家さん、だけではなく。
現役の作家さん、ミュージシャンさん、
漫画家さんに評論家さん、
お笑いの芸人さん、
さらには
週刊プレイボーイさん、
読売新聞さんのコラム、
ヒップホップの作詞風に、と
手当たり次第に
《もしもの世界》が拓けてゆきます。
……これ、御本人さんの許可いただいてるのかなぁ?
いえ、いただいてるワケないわよね、
コナン・ドイルさんもチャンドラーさんも
そもそもインスタント食品の焼きそばなんて
見たことも聞いたこともないでしょうから。
「あぶないィでスゥ~♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:いろんな点で!)
私ネーさが大笑いしてしまったのは
三島由紀夫さん風の《仮面の焼きそば》、
沢木耕太郎さん風の《深夜焼きそば特急》、
石野卓球さん風の
《俺の焼きそばはどれをとっても機械だぜ》。
そしてあまりのクオリティの高さに
これはパスティーシュじゃなくて
本物の鳥山明さんや本宮ひろ志さんが
描いてるのでは?と疑念さえおぼえてしまう
田中圭一さんによるパスティーシュ画は
素晴らしい!の一言に尽きます。
「ぶらぼォ~!」
「がるる!!」(←訳:大拍手!!)
さあ、貴方の好きな文豪さん……の文体は、画調は、
この御本のどこかで見つかるでしょうか?
頁を捲るたび、
なぜか元気と笑顔が湧いて(沸いて?)くる楽しい一冊を、
皆さまも、ぜひ♪
うきゃッ! これはァ、おなかがァすきそうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるるるるぅ!」(←訳:虎です!お湯沸かさなくちゃ!)
こんにちは、ネーさです。
連休が終わってしまって、しょんぼり……な方々に、
はい、本日の読書タイムは、
食欲とは別の意味合いでお腹を抱えてしまうこと必至の、
こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら ――
著者は神田桂一(かんだ・けいいち)さん、菊池良(きくち・りょう)さん、
2017年6月に発行されました。
ええ、活字マニアの皆さまは御存知でしょう、
'17年の読書界で話題を読んで笑いを誘った異色作、
《カップ焼きそば》好きさんには天国のような
パスティーシュ本です。
「じょうだんッ、かとォおもいましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:最初はね!)
おそらく当初は本当に冗談気分だったのでしょう。
作家・村上春樹さんの文体をお借りして、
インターネット上で発表した、
《1973年のカップ焼きそば》。
「うそつきィ!……なんだけどォ!」
「がるぐるるる~!」(←訳:面白可笑しい~!)
パスティーシュで読み手を笑わせる、というのは
既に前例があります、が。
《カップ焼きそば》をネタに、いえ、テーマに、
ここまで情熱を注ぎまくってパスティーシュ集を作った、のは
なかなかにレアじゃないかしら♪
本文は、まず、
太宰治さん風の《焼きそば失格》でスタートを切り、
次の、
《もし手塚治虫が太宰治を描いたら…を田中圭一が描いたら》で
早くもトップスピードに乗ります。
そして息をもつかせぬまま、
村上春樹さん風の《1973年のカップ焼きそば》、
コナン・ドイルさん風の《湯切りの研究》と続きます。
「おこッちゃだめェ、でスよゥ~!」
「ぐるぐる♪」(←訳:くすくす♪)
著者の神田さん菊池さんに
遠慮という概念はないようです。
それとも、炎上狙いなのでしょうか。
星野源さんも(《焼きそば恥だが役に立つ》)、
志賀直哉さんも(《焼蕎麦行路》)、
レイモンド・チャンドラーさんも(《ロング・カップ焼きそば》)
引っ張り出されて、
焼きそばの作りかたを語る羽目になりました。
「あッ? これッてェ、ぶんごうゥさんッ?」
「がるるぐるがるー!」(←訳:議論の余地ありー!)
故人となった作家さん、だけではなく。
現役の作家さん、ミュージシャンさん、
漫画家さんに評論家さん、
お笑いの芸人さん、
さらには
週刊プレイボーイさん、
読売新聞さんのコラム、
ヒップホップの作詞風に、と
手当たり次第に
《もしもの世界》が拓けてゆきます。
……これ、御本人さんの許可いただいてるのかなぁ?
いえ、いただいてるワケないわよね、
コナン・ドイルさんもチャンドラーさんも
そもそもインスタント食品の焼きそばなんて
見たことも聞いたこともないでしょうから。
「あぶないィでスゥ~♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:いろんな点で!)
私ネーさが大笑いしてしまったのは
三島由紀夫さん風の《仮面の焼きそば》、
沢木耕太郎さん風の《深夜焼きそば特急》、
石野卓球さん風の
《俺の焼きそばはどれをとっても機械だぜ》。
そしてあまりのクオリティの高さに
これはパスティーシュじゃなくて
本物の鳥山明さんや本宮ひろ志さんが
描いてるのでは?と疑念さえおぼえてしまう
田中圭一さんによるパスティーシュ画は
素晴らしい!の一言に尽きます。
「ぶらぼォ~!」
「がるる!!」(←訳:大拍手!!)
さあ、貴方の好きな文豪さん……の文体は、画調は、
この御本のどこかで見つかるでしょうか?
頁を捲るたび、
なぜか元気と笑顔が湧いて(沸いて?)くる楽しい一冊を、
皆さまも、ぜひ♪