テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

天使の横顔…!

2018-02-23 22:21:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 きょうもォ、わだいィどくせんッでス!」
「がるる!ぐるっるるがるるるるぅ!」(←訳:虎です!終わったら寂しくなるぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 女子フィギュアスケート新女王の誕生に驚きましたね。
 こうなると、入賞者さんたちが大集合するエキジビションが
 よりいっそう楽しみです♪
 どんな演出になるのかしら?とワクワクしながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~! 

  



       ―― クリムト 官能の世界へ ――



 著者は平松洋(ひらまつ・ひろし)さん、2018年1月に発行されました。
 前回に続いて今回もアート本……なのですが、
 ご覧のとおり、サイズがぐぐっと小さくなっちゃいました。

「ちいィ~さいけどォ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:中身は最高級!)

 前回記事で御紹介しました『ART GALLERY 肖像画』には
 絵画史上に燦然と輝く名品肖像画が掲載されておりました。

 そして、その中には
 この御方の作品もちゃあんと収録されていたのです。

 グスタフ・クリムトさん作
 『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ』

「うううゥ! まぶしィ~!!」
「がるるるる!」(←訳:黄金色の画!)

 クリムトさんの《黄金様式》を体現する
 正方形の肖像画――

 絵画としての素晴らしさとは別に、
 この作品自身が数奇な運命を辿ったこともあり、
 近年よく取り上げられる名画ですけれども。

 こういった《黄金様式》には収まらない、
 いえ、収まりきれない多様な作品も
 クリムトさんは描いていることを
 著者・平松さんは顕かにしてゆきます。

「たようゥなァ、さくひんッ?」
「っるぐるるる?」(←訳:ってどんなの?)

 ええとね、
 日本にはクリムトさんのファンさんが多くて、
 画集は何種類も発行されていて、
 クリムトさん大好きな私ネーさも
 新たな画集や評論書が本屋さんに並ぶたび
 入念にチェックしておりましたのに。

 初めて目にする作品が載ってるわ、
 この御本にはー!!

「ほほゥッ?」
「がるぐる??」(←訳:どれどれ??)

 《黄金様式》時代に先立って、
 クリムトさんが肖像画家としての
 名声を確立していった時代の作品が
 第5章『女性の肖像』で解説されています。

 その中の数点は、
 恥ずかしながら私ネーさ、全く知りませんでした。

 特に、本文163ページ、
 クリムトさんの弟、
 エルンストさんの忘れ形見であるヘレーネさんの肖像は!

「かッかわいいィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:天使レベルだ!)

 姪御さんのヘレーネさんの横顔像、
 信じられない可愛らしさだわ……!

 この作品が有名じゃないのは
 個人蔵作品だからかしら?

「にほんにィ、こないィかなァ~!」
「がるるぐるる~!」(←訳:本物を見たい~!)

 クリムトさんが制作した作品は、
 油彩作品が二百数十点、
 (そのうち60点弱が風景画)。

 また、素描作品は5000点あったはずが
 現存するのは3000点……

 え?2000点は?
 どこに行ってしまったの?かというと。

 意外な犯人がクリムトさんのアトリエに??

「うにゃにゃッ?」
「ぐぅるぅっ?」(←訳:ニャニャっ?)

 今年2018年は、
 クリムトさんの没後から100年……

 小型の新書ではありますが、
 掲載図版の数は多く、
 印刷も美しく、
 コラムも含めたクリムトさんについての文章も
 ファンの方々に激おすすめな一冊です。
 
 書店さんのアート本コーナー、
 もしくは新書のコーナーで
 ぜひ、探してみてくださいね♪

コメント
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