「こんにちわッ、テディちゃでス!
なァるほどォ! かーりんぐもォ、おもしろいィのでス!」
「がるる!ぐーるるがるーる!」(←訳:虎です!ルールがユニーク!)
こんにちは、ネーさです。
氷上のチェスと言われるカーリング――
私ネーさが気になって仕方がないのは、
カーリング競技者の方々の
美男美女度の高さ!
どの国の競技者さんも、脚はスラっと長いし、
お顔は整っていて、動きもきびきび!
一方、本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
脚スラな美男美女とは正反対な世界?を描く
こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ぼくの名前はズッキーニ ――
著者はジル・パリスさん、原著は2001年に、
画像の日本語新訳版は2018年2月に発行されました。
仏語原題は『Autobiographie d'une Courgette』、
アカデミー賞候補にノミネートされたことで
いま話題になっているアニメ作品『ぼくの名前はズッキーニ』の
原作小説です。
「ずッきーにィ??」
「ぐるがるる?」(←訳:あの野菜の?)
ズッキーニ、と聞けば、
まず殆どの場合で思い浮かびますよね、
お野菜のズッキーニを。
でも。
ズッキーニのフランス名は《courgette(クルジェット)》といい、
これはウリやカボチャを意味する《courge(クルジェ)》から
派生した言葉である、と
御本巻末の『あとがき』で訳者の安田昌弘さんは
解説してくださっています。
また、《courge(クルジェ)》には比喩的に
《石頭》や《のろま》などの
意味があるのだ、とも。
「えェ~? のろまァ??」
「がるるる~!」(←訳:ひどいよ~!)
主人公にして語り手の《ぼく》の名は、
イカールくん。
決してズッキーニではありません。
ええ、ズッキーニではない、のですが、
ママが彼をそう呼ぶからには
イカールくんはいつもこんな風に名乗るのです。
―― ぼくの名前は『ズッキーニ』さ。――
警察の人にも、
養護施設の少年たちにも。
「けッ、けいさつゥ??」
「ぐるっる??」(←訳:施設って??)
イカールくん、
お父さんについての記憶があまりありません。
ママによれば、
世界一周に出発したのよ、だそうで、
つまりイカールくんは母とふたり、
つましく暮らしていたのですが。
或る日、不慮の事故が起き、
イカールくんは“孤児”になってしまいました。
「そんなァ~!」
「がるるぅ!」(←訳:嘘でしょ!)
親切な警察官レイモンさんは、
フォンテンブロー近くの養護施設《レ・フォンテーヌ》へ
イカールくんを連れてゆきます。
《レ・フォンテーヌ》で生活しているのは、
イカールくんと同じように、
事情を抱え、
孤独を抱える同年代の子どもたち。
泣き虫のアメッドくん、
バラ色のメガネをかけているベアトリスちゃん、
面倒見の良いカミーユちゃん、
情報通のシモンくんたち。
そんな環境で
イカールくんは、いえ、
小さな9歳の少年は、どんな未来を見出すのか。
そもそも……彼に未来はあるのか?
「あにめはァ、かわいいィけどォ~」
「ぐーるるがるるぐる!」(←訳:テーマは重たいです!)
可愛らしいヴィジュアルのアニメ作品を観る前に、
できればどうか、
こちらの原作小説を一読してみてください。
ズッキーニことイカールくんの、
波立つこころの動きを、
その旅路を、
ぜひ、ともに。
なァるほどォ! かーりんぐもォ、おもしろいィのでス!」
「がるる!ぐーるるがるーる!」(←訳:虎です!ルールがユニーク!)
こんにちは、ネーさです。
氷上のチェスと言われるカーリング――
私ネーさが気になって仕方がないのは、
カーリング競技者の方々の
美男美女度の高さ!
どの国の競技者さんも、脚はスラっと長いし、
お顔は整っていて、動きもきびきび!
一方、本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
脚スラな美男美女とは正反対な世界?を描く
こちらの御本を、どうぞ~♪

―― ぼくの名前はズッキーニ ――
著者はジル・パリスさん、原著は2001年に、
画像の日本語新訳版は2018年2月に発行されました。
仏語原題は『Autobiographie d'une Courgette』、
アカデミー賞候補にノミネートされたことで
いま話題になっているアニメ作品『ぼくの名前はズッキーニ』の
原作小説です。
「ずッきーにィ??」
「ぐるがるる?」(←訳:あの野菜の?)
ズッキーニ、と聞けば、
まず殆どの場合で思い浮かびますよね、
お野菜のズッキーニを。
でも。
ズッキーニのフランス名は《courgette(クルジェット)》といい、
これはウリやカボチャを意味する《courge(クルジェ)》から
派生した言葉である、と
御本巻末の『あとがき』で訳者の安田昌弘さんは
解説してくださっています。
また、《courge(クルジェ)》には比喩的に
《石頭》や《のろま》などの
意味があるのだ、とも。
「えェ~? のろまァ??」
「がるるる~!」(←訳:ひどいよ~!)
主人公にして語り手の《ぼく》の名は、
イカールくん。
決してズッキーニではありません。
ええ、ズッキーニではない、のですが、
ママが彼をそう呼ぶからには
イカールくんはいつもこんな風に名乗るのです。
―― ぼくの名前は『ズッキーニ』さ。――
警察の人にも、
養護施設の少年たちにも。
「けッ、けいさつゥ??」
「ぐるっる??」(←訳:施設って??)
イカールくん、
お父さんについての記憶があまりありません。
ママによれば、
世界一周に出発したのよ、だそうで、
つまりイカールくんは母とふたり、
つましく暮らしていたのですが。
或る日、不慮の事故が起き、
イカールくんは“孤児”になってしまいました。
「そんなァ~!」
「がるるぅ!」(←訳:嘘でしょ!)
親切な警察官レイモンさんは、
フォンテンブロー近くの養護施設《レ・フォンテーヌ》へ
イカールくんを連れてゆきます。
《レ・フォンテーヌ》で生活しているのは、
イカールくんと同じように、
事情を抱え、
孤独を抱える同年代の子どもたち。
泣き虫のアメッドくん、
バラ色のメガネをかけているベアトリスちゃん、
面倒見の良いカミーユちゃん、
情報通のシモンくんたち。
そんな環境で
イカールくんは、いえ、
小さな9歳の少年は、どんな未来を見出すのか。
そもそも……彼に未来はあるのか?
「あにめはァ、かわいいィけどォ~」
「ぐーるるがるるぐる!」(←訳:テーマは重たいです!)
可愛らしいヴィジュアルのアニメ作品を観る前に、
できればどうか、
こちらの原作小説を一読してみてください。
ズッキーニことイカールくんの、
波立つこころの動きを、
その旅路を、
ぜひ、ともに。