「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふァ~…つつじィ、さきはじめましたでス!」
「がるる!ぐるるのがるる!」((←訳:虎です!派手のピンク!)
こんにちは、ネーさです。
フジの花がそろそろピークを越え、
次に咲き始めたのは
まぶしい濃ピンク色のツツジのお花ですね。
本日の読書タイムは、
派手ハデな色合いのツツジ花よりも
どーんと目立つ表紙の、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
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―― 奇界紀行 ――
著者は佐藤健寿(さとう・けんじ)さん、
単行本は2015年に、画像の文庫版は2020年2月に発行されました。
季刊誌『怪』に連載された記事を中心に、
著者・佐藤さんが巡った《奇妙な世界》の見聞録を収録する
フォトエッセイ集です。
「きみょうゥなァ、せかいィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:だから奇界!)
奇妙な世界――奇界。
それって、例えばどこなのかしら?
と、まずは本文の手前、
目次を眺めてみると、
ほほぉ、これが、《奇界》!
台湾の貝殻回廊……
米国の、砂漠にそびえる“神の山”……
珍奇なものいっぱいの、タイ……
トルコに残る、人類最古の神殿……
「とッ、とおいィ~でスゥ!」
「がるっ?ぐるるがるるるる!」(←訳:あれっ?ここは遠くないよ!)
はるか地の果てにあって、
容易にたどり着けない場所が《奇界》、
なのだと思ったら、
あらら、佐藤さんは私たちのすぐ”お隣り”にも
《奇界》を見出します。
そこは、都心から電車で2時間弱、
車で3時間ほどの距離にある
東京・奥多摩町の。
日原(にっぱら)鍾乳洞。
私たち多摩っ子が、
『檜原(ひのはら)村の洞窟』
と呼んだりする、
都下最大の、いえ、関東でも指折りの
巨大な地下空間です。
「まなつゥでもォ、ひんやりィ~…」
「ぐるるるるがるるぐるる!」(←訳:都心部とは完全に別世界!)
私ネーさが個人的に、
これは《行ってみたい奇界》だわ!と、
目を奪われたのは、
南米アルゼンチンの山奥にあるという、
カピージャ・デル・モンテ。
古くからインディヘナ(先住民)の聖地とされている
小さな農村は、いわゆる、
“UFOの村”!
「おおおォッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:それは奇界だね)
有名なUFO目撃スポット、とは言いながら、
滞在中、ただの一度も
UFOを見ることができなかった佐藤さん。
けれど、村の雰囲気は温かく、
優しさに満たされていたと回想するのです。
UFOを見るためではなく、
あの村の人びとに、
もう一度会いに行くのだ――
「うんうんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ステキな奇界だ!)
そしてまた、
水木しげるさんへの憧憬、
漫画家の諸星大二郎さんとのパプアニューギニア旅日誌、
澁澤龍彦さんを偲ぶイタリア巡礼記も、
旅好きな活字マニアさんは
羨ましくて歯ぎしりしちゃうことでしょう。
こういう旅、してみたい!と。
「たびィ、いいなァ~…」
「がるるるるるぐる~…」(←訳:行きたいよね旅に~…)
現状は、
旅なんてコロナ禍のせいで無理!
到底ムリ!に見えますが、
いえいえいえ、
そんなに悲観する必要はないんじゃないかしら。
人間って、
けっこう諦めの悪い生きものですもん、
旅行の愉しさ&面白さを知ってしまったからには。
「かならずゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:また旅へ!)
いつか県境を、国境を、
空を、海を越えて
旅に出る日を指折り数えつつ、
摩訶不思議な《奇界》語りを
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね♪
ふァ~…つつじィ、さきはじめましたでス!」
「がるる!ぐるるのがるる!」((←訳:虎です!派手のピンク!)
こんにちは、ネーさです。
フジの花がそろそろピークを越え、
次に咲き始めたのは
まぶしい濃ピンク色のツツジのお花ですね。
本日の読書タイムは、
派手ハデな色合いのツツジ花よりも
どーんと目立つ表紙の、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

―― 奇界紀行 ――
著者は佐藤健寿(さとう・けんじ)さん、
単行本は2015年に、画像の文庫版は2020年2月に発行されました。
季刊誌『怪』に連載された記事を中心に、
著者・佐藤さんが巡った《奇妙な世界》の見聞録を収録する
フォトエッセイ集です。
「きみょうゥなァ、せかいィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:だから奇界!)
奇妙な世界――奇界。
それって、例えばどこなのかしら?
と、まずは本文の手前、
目次を眺めてみると、
ほほぉ、これが、《奇界》!
台湾の貝殻回廊……
米国の、砂漠にそびえる“神の山”……
珍奇なものいっぱいの、タイ……
トルコに残る、人類最古の神殿……
「とッ、とおいィ~でスゥ!」
「がるっ?ぐるるがるるるる!」(←訳:あれっ?ここは遠くないよ!)
はるか地の果てにあって、
容易にたどり着けない場所が《奇界》、
なのだと思ったら、
あらら、佐藤さんは私たちのすぐ”お隣り”にも
《奇界》を見出します。
そこは、都心から電車で2時間弱、
車で3時間ほどの距離にある
東京・奥多摩町の。
日原(にっぱら)鍾乳洞。
私たち多摩っ子が、
『檜原(ひのはら)村の洞窟』
と呼んだりする、
都下最大の、いえ、関東でも指折りの
巨大な地下空間です。
「まなつゥでもォ、ひんやりィ~…」
「ぐるるるるがるるぐるる!」(←訳:都心部とは完全に別世界!)
私ネーさが個人的に、
これは《行ってみたい奇界》だわ!と、
目を奪われたのは、
南米アルゼンチンの山奥にあるという、
カピージャ・デル・モンテ。
古くからインディヘナ(先住民)の聖地とされている
小さな農村は、いわゆる、
“UFOの村”!
「おおおォッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:それは奇界だね)
有名なUFO目撃スポット、とは言いながら、
滞在中、ただの一度も
UFOを見ることができなかった佐藤さん。
けれど、村の雰囲気は温かく、
優しさに満たされていたと回想するのです。
UFOを見るためではなく、
あの村の人びとに、
もう一度会いに行くのだ――
「うんうんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ステキな奇界だ!)
そしてまた、
水木しげるさんへの憧憬、
漫画家の諸星大二郎さんとのパプアニューギニア旅日誌、
澁澤龍彦さんを偲ぶイタリア巡礼記も、
旅好きな活字マニアさんは
羨ましくて歯ぎしりしちゃうことでしょう。
こういう旅、してみたい!と。
「たびィ、いいなァ~…」
「がるるるるるぐる~…」(←訳:行きたいよね旅に~…)
現状は、
旅なんてコロナ禍のせいで無理!
到底ムリ!に見えますが、
いえいえいえ、
そんなに悲観する必要はないんじゃないかしら。
人間って、
けっこう諦めの悪い生きものですもん、
旅行の愉しさ&面白さを知ってしまったからには。
「かならずゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:また旅へ!)
いつか県境を、国境を、
空を、海を越えて
旅に出る日を指折り数えつつ、
摩訶不思議な《奇界》語りを
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね♪